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【11月第2週 平日】 京太郎「そういや、こっから先ってあんまし目標とかないんだよな」 京太郎「久々にダラダラしてこー」 京太郎「はぁー……」ダラダラ 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「眠いなぁ、学校終わったら寝よ」 霞「もうそんなこと考えてるのね……呆れた」 京太郎「授業中に寝ようと考えないあたり素晴らしい学生だと思いますけどね!」 霞「素晴らしくは無いでしょう……」 京太郎「そうですかね?」 霞「当たり前よ、もう」 京太郎「そうだ、どうせですし一緒に行きませんか?」 霞「別にいいわよ、行きましょうか」 京太郎「そういえば霞さんの服って……」 霞「何かしら?」 京太郎「なんかおば「それ以上言ったら……」」 霞「ね?」ニッコリ 京太郎「」ゾクッ 京太郎「でも、18の女性がそんな服だったら……毛糸のシャツに微妙な丈のスカートって……」 霞「……しょうがないじゃない」 霞「スーツだってパッツンパッツンになっちゃうし、緩い服じゃないと……」 京太郎「まあそりゃあその胸ですしね……」 霞「そうなのよね……」 京太郎「……あ!」 霞「何か思いついたの?」 京太郎「これから冬なんで縦セーターとかどうっすかね!」 霞「縦セーター?」 京太郎「俺としては袖が少し余ってるくらいが好みなんですけど授業とかもありますしそこはいいとして!なるべく色は白とかがいいと思います!」 霞「そうね、たまに着ている子いるものね、セーター……久しぶりに手作りしてみようかしら」 京太郎(よし、いい調子だ!) 京太郎(巨乳がはっきり出てくる服ランキングでは間違いなく上位に食い込むレベルの縦セーター!これを霞さんが着れば……) キーンコーンカーンコーン 霞「あっ、相談ありがとうね、それじゃあ部活で」フリフリ 京太郎「え?アッハイ」 京太郎(夏には夏なりの良さもあるが冬にも冬の良さがあるんだ……) 咏(朝から何考えてんだろあいつ……) 和(何か良からぬことを考えてるみたいですね……) 京太郎「今日は購買まで出向くか……」 京太郎「そういえば購買には伝説のメロンパンがあるんだっけ?」 京太郎「あんま人いねえし買えるかな?」 おばちゃん「お、お兄ちゃん一番乗りだね、買ってくかい?」 京太郎「本当にあったよ……じゃあ一個だけ」 おばちゃん「はいよ」 京太郎「早速食べてみるか」パクッ 京太郎「ん……これは……」モグモグ 京太郎「おいしい!」テーレッテレー! 京太郎「すげえ美味いな、外はサックリ中はふんわり、なぜか普通のより甘いし……」 京太郎「一人だけど、なんかやる気出たな!」 京太郎「文化祭の敗北命令『千里山に貸し出し』されること」 京太郎「まさか男子一人で女子高に侵入できるとはな……ぐふふ」 京太郎「とりあえず泉にでも迎えに来てもらお」ピッピッ 雅枝「というわけで今月から偶に須賀京太郎がこっちにも来るようになった、みんな仲良くするようにな」 京太郎「三箇牧高校一年の須賀です!今日はよろしくお願いします!」 「あれが全国一の人かー」 「テレビで見たけど、実物もええなー」 「ウチ教えてもらお!」 「あー!ずるいずるいウチもー!」 ワイワイ ザワ…ザワ… ガヤガヤ キャーキャー 京太郎(ああ、これがチャンピオンの優越感かぁ……可愛い人たちばっかりだし、ずっとここにいようかなぁ) 「須賀くんこっち来てー」 京太郎「はい!ただいま!」 怜「ストーップ、タンマやで京くん」 竜華「今日はウチらとおらへん?」 京太郎「は、はぁ、大丈夫ですけど……どうして?」 怜「せっかく大会も終わったんやから、あんまり打つのもあれやしな」 竜華「せやからこっちこっちー」 京太郎「でも部活しないでいいんですか?」 怜「もうすぐウチらも引退やからなー、竜華ー膝枕ー」 竜華「怜は甘えんぼさんやなぁ、はい」ポンポン 怜「おおきにー」スリスリ 竜華「気持ちええ?」ナデナデ 怜「竜華の太もも最高やぁ」 竜華「ふふっ、良かった」ナデナデ 京太郎「……あのー」 竜華「あ!ごめん京くん、忘れとった!」 京太郎「まあ、いいんですけどね……」 京太郎(目の保養にもなるし……それにしても) 京太郎「竜華さんの膝枕かぁ……」 怜「羨ましいやろ?」 京太郎「正直とっても!」 竜華「怜!それに京くんも!」 京太郎「竜華さんがそんな太ももだからいけないんですよ!」 竜華「どんな言いがかり!?それに京くんも前したやろ?」 怜「……いや、私がしてもろただけやな」 京太郎「そうですよ!怜さんはしてもらってるのに俺がしてもらってないのは不公平ですよ!」 竜華「せやからどんな言いがかりなんやそれ!」 怜「まあまあ竜華、京くんもしてもらいたがっとるやん」スクッ 竜華「……もう、わかったわ」ポンポン 京太郎(まさか本当にやってもらえるとはな……) 京太郎「それじゃあ失礼して……」トン 竜華「……どうや?」ナデナデ 京太郎「えーっと……すごく、いいです」 竜華「そ、そっか、それは良かったわ」ナデナデ 竜華(人前やないけど、なんか恥ずかしいわこれ)カァァ 京太郎(いいなぁ、これぇ……)ホッコリ 怜「…………」 怜(京くんが竜華に甘えとるのも、竜華が京くんに甘いのも……) 怜(ちょっぴり不満やな)プクー 雅枝「ほな今日はここまでや、暗くなるのも早ぅなってきとるから寄り道はせんようになー」 「お疲れ様でしたー!」 京太郎「充実した部活だったなー!」 京太郎「まあ、充実してても、どうせこっちの方に帰る人もいないだろうからな……はぁ」 京太郎「三箇牧だったら誰かと帰れるんだけど」 京太郎「ダメ元で誰か誘ってみるか」 京太郎「怜さーん、帰りませんか?」 怜「ん?ああ、ちょっと待っとってな」フキフキ 京太郎「何してるんですか?」 怜「習慣なんやけどな、昔の」 怜「まだ一巡先が見えるようになる前の頃、こうやって部活の後掃除しとったから」 京太郎「へー、そんなことが……ん?」 京太郎「怜さん、今何て?」 怜「一巡先が見えるようにな「……は!?」」 京太郎「一巡先が見える!?」 怜「?話しとらんかったっけ?」 京太郎「知らないですよ、何ですかそのトンデモパワー」 怜「……せやったっけ?」 怜「ほな帰りながら話すわ」 怜「――そんなわけで、去年倒れて生死の境をさまよってから見れるようになったんや、一巡先が」 京太郎「へ、へぇー」 京太郎(なんか一気にシリアスになったな……) 怜「……どう思う?」 京太郎「思うって、その力についてですか?」 怜「……」コクッ 京太郎「そうですね……」 京太郎「上手く使えばかなり良いと思いますけど、無茶はダメですよ?」 京太郎「初めて俺が打ったときに倒れたのも、無茶をしすぎたからなんでしょう?」 怜「あの日は体調も悪いのもあったけどなぁ」 怜「……でも、信じてくれるん?」 京太郎「何局もプラマイゼロにするやつとか、連続で打点が上がっていくやつとか、影が薄すぎて卓から消えるやつらと打ってきましたからね」 怜「あー、そら納得や」 京太郎「でしょう?」 京太郎「まあ何にせよ麻雀打って倒れてポックリとかシャレにならないですし、無理とかはしないでくださいね」 怜「あ、それもかっこええな」 京太郎「かっこいいって……何よりこっちが悲しいですし、心配なんですよ」 怜「……そっか」 怜「やっぱりみんな、心配してくれるんやな。竜華もセーラも船Qも、泉も」 怜「それに、京くんも…………」ポロッ 怜「ぁ…………ぅ」ポロポロ 京太郎「怜さん?どうかしたんですか?」 怜「ごめん、ちょっと嬉し泣きや」 怜「…………」 怜「京くん?」 京太郎「何ですか?」 怜「おおきに」ニコッ 京太郎「え……はい」 怜「それと、ちょーっと拭かせてな」フキフキ 京太郎「ちょっ!なんで俺の制服で拭くんですか!」 怜「感謝料やで!」グッ 京太郎「要りませんよそんなもの!」 京太郎「怜さんのせいでグショグショだよもー」 京太郎「鼻かんでたからネバ付いてるし……」 京太郎「とりあえず洗うか」 ガコンガコン 京太郎「風呂入って飯食って、後は洗濯終わるの待つだけか」 京太郎「暇だな……メールでもするか」 京太郎「今はシーズンオフだろうから良子さんにしてみようかな」 京太郎「でも何て送ろう……」 テレビ『ビッグマミィ、次回も――』 京太郎「家族か……」 京太郎『良子さんの理想の家族ってどんな感じですか?』 京太郎「いきなりだけど、まあいいだろ」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た来た」 良子『ななにをいきなり!家族、ファミリーは麻雀ができるくらいがいいな!』 京太郎「なるほど、家族で麻雀か……」 京太郎『四人家族で麻雀ですか、楽しそうですね』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『だろう!それでみんなで休みの日はドライブに行ったり、遊びに行きたいな』 良子『京太郎が働いて、私とチルドレンで迎えるんだ』 良子『良いだろう?』 京太郎「…………」 京太郎「なんで俺とあの人の理想がごっちゃになってるんだ?」 京太郎『あえて子ども四人の麻雀を隣で眺めるっていうのも良さそうですね』ピッ ピーッ ピーッ 京太郎「お、終わったか」 京太郎「さてアイロンアイロン、っとまだ来てないのか?」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「そう言ってたら来た」 良子『頑張る』 京太郎「…………」ゴクリ 京太郎「頑張る、というのはあっちの方面で頑張るってことだよな」 京太郎「それっていうのはつまり……」 京太郎「いや、良子さんの好きな人と頑張るんだから俺は関係ないか」 京太郎「んーっと、じゃあ」 京太郎『頑張ってください、そろそろ寝ますね』 京太郎「送信っと」ピッ 良子「…………」ジーッ 携帯「…………」 良子「…………」ジーッ 携帯「」ヴヴーッ 良子「」パァァ 良子「…………」カァァ 【11月第2週 平日1】終 【11月第2週 平日2】 チュンチュン 京太郎「うぉー眠いー」 京太郎「夜遅くまで起きすぎたぁ……」 京太郎「今日も張り切っていくか……」 …ササッ 京太郎「?今なんか聞こえたような……?」 ガチャ バタム 京太郎「さてと、トボトボ行くか」 ガチャ エイスリン「♪」 京太郎「あ、エイスリンさんおはようございます」 エイスリン「キョウタロー!オハヨ!」 京太郎「そうだ、一緒に学校行きませんか?」 エイスリン「ウン、イク!」 エイスリン「~♪」 京太郎「前も話したかもしれないですけど、ニュージーランドってどんなところなんですか?」 エイスリン「ウーン……シゼンガイッパイ!」 京太郎「山とかの写真もよく見ますよね」 エイスリン「ムシサン、タクサン!」 京太郎「虫ですか……」 エイスリン「ムシ、キライ?」 京太郎「苦手なのはいますね、虫。そういえばペンギンとかもいるんでしたっけ?」 エイスリン「ウン!カワイイヨ!」ニコッ 京太郎(そう言うエイスリンさんも可愛い……)ホッコリ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「いえ、いつか行きたいなーと」 エイスリン「ヤクソク、シタ!」 京太郎「約束……?」 京太郎(そういえばそんな約束したような……) 京太郎「ああ、でしたね」 エイスリン「キョウタロー、オボエテタ?」ジトッ 京太郎「な、何ですかその眼は、疑ってるんですか?」メソラシ エイスリン「…………」ジトッ 京太郎「…………はい、覚えてませんでした」 エイスリン「ワスレチャダメ!」 京太郎「ごめんなさい」 エイスリン「ハイ!」スッ 京太郎「えっと、手がどうかしたんですか?」 エイスリン「オワビ」 京太郎「……ああ、はい」ニギッ エイスリン「ヨロシイ!……エヘヘ」ニコッ 京太郎(手を握るだけで許されるのか……) 京太郎(エイスリンさんの手柔らかかったなぁー) 京太郎(とか考えてるうちにもう昼か、今日の昼は……) 昼 京太郎「公欠である程度休んでたからここに来るのも久しぶりだな、屋上」 京太郎「今日も誰かいるかな?」 郁乃「京太郎く~ん!」フリフリ 京太郎「郁乃さん……まあいっか、はぁ」 郁乃「出会い頭に嫌な息出さんでくれるか~?」 京太郎「郁乃さんが嫌だなんてそんな、ちょっと苦手なだけですよ」 郁乃「それほとんど同じ意味やからな!」 京太郎「郁乃さんってたまに柄に合わないこと言いますよね」 郁乃「せ、せやろか~?」 京太郎「今のだってなんか最近の女の子って感じでしたし」 京太郎「まあだからどうだって話なんですけどね」 郁乃「せや、せっかくやし一緒にお昼どうや?」 京太郎「オカズ取らないでくださいよ、今日のはから揚げなんですから」 郁乃「取るな言われると取りたくなるんやな~これが、それにから揚げ大好物やし」 京太郎「あげませんよ!」 郁乃「も~京太郎くんのけちんぼさん~」 京太郎「むぅ…… 73」 京太郎「むぅ……じゃあ、郁乃さん(のおかず)食べさせてくれたらいいですよ」 郁乃「ほぇ?」 京太郎「だ・か・ら!郁乃さん(のおかず)も食べさせてくれたらいいですよ!」 郁乃「わ、わた、私も……///」 京太郎「で、どうするんですか?」 郁乃(私も食べるって、つまり、つまりそういうことやろ?) 郁乃(どないすればええんや……) 郁乃「あぅぅ…………」プシュー 京太郎「郁乃さん?郁乃さーん?」 郁乃「も、もう、教室帰るわ!」カァァ 郁乃「ほ、ほなまた~!」タッタッ 京太郎「えっ、ちょっ!」 郁乃「あれっ」コケッ ドテーン 郁乃「……うぅ」サスサス チラッ 京太郎「大丈夫ですか?」 郁乃「……」カァァ 郁乃「う、うわぁ~~!」タッタッ 京太郎「……どうしたんだ?いきなり」 【清々荘】 京太郎「今日も平凡な一日だったなー」 京太郎「……平凡な方がいいけどな」 京太郎「風呂入って寝よっと」 「キャー!」 京太郎「!今の声……何があったんだ?」 京太郎「確か声は咏の方から聞こえたよな……」 【咏の部屋】 京太郎「咏っ!どうした!」 咏「京太郎!あれ!あれ!ってうわぁー!こっち来んな!」ゼンラ ササッ 京太郎「あれは……G?」 咏「も、もうこの際何でもいいから!早く!」 京太郎「はいはい」 |偶数週イベント―Gの駆逐| 京太郎(にしてもGか……どう対処すればいいんだ?) 京太郎「咏、新聞あるか?」 咏「あ、あるよ」 京太郎「ん、ありがと」 咏「こっち見んなっての!」ウガー 京太郎「よし、仕留めてやるぜ!」 G「カカッテキヤガレ!」ササッ 京太郎「うおおおおおお!」 京太郎「えいっ!」スカッ 京太郎「えいっ!」スカッ 咏「さっさとしろよなー」 京太郎「うっせ!ゴキブリホイホイでも置いとけよ!」 G「オソイ!オソイワ!」ササササッ 京太郎「な、飛んだ……だと!?」 咏「うわ、うわぁ……」ガクガク 京太郎「くぅ、どうすりゃいいんだ……」 京太郎「こうなったらもう一回だ!」 咏「京太郎ー頑張れー!」フレーフレー←トイレのドアから 京太郎「なんで一人だけそんなとこに逃げてんだよ!」 京太郎(可愛いからいいけどさぁ……) G「ナンドヤロウトモカワランワ!」ササッ 京太郎「一撃必殺だ、仕留めてやる!」 京太郎「一匹残らず、駆逐してやる!」 G「ソゲブッ」 京太郎「よっしゃ、一発!」 咏「その調子だ京太郎ー!」 京太郎「あと一発くらいかな?」 京太郎「次で潰してやる!」 G「マケハセン!マケハセンゾ!」 京太郎「さーてと、止めと行くか!」 「キャー!」 京太郎「また悲鳴!?」 咏「は、はやくそいつ倒して行こうぜ!」 京太郎「ああ、わかってる!」 G「オレノウゴキニツイテコレルカ?」 京太郎「……そこだ!」 京太郎「終わりだ!」 G「グヘッ」 グシャッ 京太郎「……ふぅ、長い闘いだったぜ」 咏「ありがとな!京太郎!」ギュッ 京太郎「うへっ」 咏「いやー風呂上がったらよく知らんけどGがいてさー」 咏「助かったわー京太郎が居てくれてよかった!」 京太郎「どうってことねえよ、あのさ、それより……」チラッ 京太郎「当たってんだけど」 咏「へ……?」 咏「バ!バカ!さっさと出てけ!」カァァ 京太郎「んだよもー」 咏「あ……でも、その……」モジモジ 京太郎「何だよ」 咏「あ、ありがとな!知らんけど!」 ドタドタ バタム! 京太郎「荒々しいなーったく」 京太郎「……そういやほかの部屋からも聞こえたような?」 京太郎「あれは確か……」 京太郎「エイスリンさんの部屋だったような……?」 ドタドタ ガタガタ 京太郎「……行ってみるか」 【エイスリンの部屋】 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョ、キョウタロー!」 京太郎「どうしたんですか?」 エイスリン「アッチ!」 京太郎(またGか……?) 蛾「クックックックック」 京太郎(なんだG違いか……でも蛾もめんどくさいんだよな……) エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「はいはい」 京太郎(蜂の方が慣れてるし楽なんだよなぁ) 京太郎(オーソドックスなやり方があるけど……夜だから通用するかどうかわかんないんだよな) 京太郎(まあやってみるか) 京太郎「エイスリンさん!電気を消してください!」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「よーし……」 エイスリン「ハイ!」プチッ 京太郎「今だ!」 蛾「ソンナテニヒッカカルカヨ!」 エイスリン「イ、イヤ……」 京太郎(蛾は無害なんだけど……やっぱり嫌だよな) 京太郎(いざとなったら手で捕まえるか) 京太郎「エイスリンさん!」タタッ コケッ 京太郎「あ」 エイスリン「ア」 ドタッドタドタッ! 京太郎「あ、あー……え、えっと……」 エイスリン「ンッ……」 京太郎「あ、あれー?」←押し倒してる エイスリン「……キョウタロー?」←押し倒されてる 咏「京太郎ー?終わった……か…………」 京太郎「う、咏!違うこれは違うんだ!」 咏「うっせーこの痴漢魔!」 バタム! 咏「助けてくれてかっけーなーとか思ってたのに、なんであんなことしてんだよ」 咏「……ばか」 京太郎「……終わった、絶対終わったよこれ……」 エイスリン「キョウタロー、アレ」ユビサシ 京太郎「?」 蛾「」チーン 京太郎「都合よくドアに挟まれてるな……」 エイスリン「キョウタロー、アリガトウ!」ニコッ 京太郎「ハイ、ソウデスネー」 京太郎(なんか罪悪感があるなー……) 京太郎「あ、あの、じゃあ、退きますね」 エイスリン「ウ、ウン……」カァァ 【11月第2週 平日2】終 【咏の部屋】 ヴーッ ヴーッ 咏「何だよこんな夜にー……っ」 咏「はい、もしもし」 咏「…………」 咏「……わかってるよ」 咏「ああ……うん」 咏「はぁ!?来週から!?」 咏「…………」 咏「……わかった」 咏「…………」ピッ 咏「…………はぁ」 【11月第2週 休日】 京太郎「うぅ、昨日やりすぎたせいか眠い……」 京太郎「今日は何しよ」 京太郎「休日の朝から出かけるのもな……」 京太郎「部屋の中で今週の復習するか」 京太郎「誰か部屋に呼んでみよ」 コンコン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ゴンゴン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ドンドン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ガンガン!ガンガン! 咏「うっせーよ聞こえてんだよ!」 京太郎「よっ!」 咏「なんでそんな朝からテンションたけえんだよ……わっかんねー」 京太郎「さあな、どうする?来るか?」 咏「勉強つったっけ?今行くから待ってろ」 京太郎「おう、ありがとな!」 咏「だからこのときのこいつの心情は――――」 京太郎「ふんふんなるほどなるほど」 京太郎「違うって!ここの文法は――――!」 咏「うあー、わっかんねー」 京太郎「そろそろお開きだな」 咏「ん……10時か、そうだねぃ」 京太郎「飯だったら簡単なの作るけど、どうする?」 咏「あー……よろしく頼むわ」 京太郎「頼まれました!っと、目玉焼きと卵焼き、どっちがいい?」 咏「目玉焼き、半熟なー」 京太郎「ん、りょーかい。ちょっと待っててな」 咏「…………」 咏(京太郎の部屋……京太郎の臭い) 咏(そんで京太郎は私に朝飯を作ってる……か) 咏(こんなことしてると……なんか……) 咏「……一緒に住んでるみたいだな」ボソッ 咏「……」カァァ 咏(な、何言ってんだよ私!わっかんねー!) 京太郎「咏ーできたぞー……咏?」 咏「わっかんねー……わっかんねー……///」ポヘー 京太郎「?」 京太郎「いただきます」 咏「いただきます」 咏「ん……」モグモグ 京太郎「どうだ?美味いか?」 咏「あー、卵が美味いからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「……さいですか」モグモグ 咏「…………」モグモグ 咏「……まあ、いい焼き加減なんじゃね?知らんけど」 京太郎「……」パァァ 京太郎「ああもう!最初っからそういえばいいのに!咏は素直じゃねーなー!」ナデナデ 咏「め、飯食ってるときに撫でんなよな!」カァァ 京太郎「はいはい」ナデナデ 咏「……はぁ」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 『次の月曜からこっちの学校で生活なさい』 『もう我儘はいいだろう?』 咏「…………」 京太郎「……咏?」 『麻雀なんてこっちでもできるんだからさ』 咏「…………」 京太郎「咏ー、おーい」ブンブン 咏「……んなっ!なんだよ!」 京太郎「どうかしたのか?」 咏「あ……いや、なんでもねえよ」 京太郎「ん、そっか」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 咏「……京太郎は、さ」 京太郎「え?」 咏「京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?」 京太郎「いなくなる?」 咏「遠くに行っちゃうってことだよ!」 京太郎「ん?よくわかんねえけど……」 京太郎「それは……寂しいな」 咏「……っ」 京太郎「照が東京に行って、憩さんは実家に戻って」 京太郎「照だけでも寂しくて、憩さんがいなくなったらさらに寂しくなった」 京太郎「それなのに、お前までいなくなったら……すげー寂しいと思うし、俺は嫌だ」 咏「…………」 京太郎「……って、もしもの話になに熱くなってんだろうな」 京太郎「ほら、早く食わねえと冷めるぞ?」 咏「お、おう」モグモグ 咏(京太郎は、そう思うのか) 咏「……ありがと」ボソッ 京太郎「…………」モグモグ 咏(――それと) 咏(……ごめん) 京太郎「確か次の試験は12月の中旬くらいだったっけか?」 京太郎「対策は用心しておかないとな」 昼 京太郎「…………」 京太郎「くそぅ、咏があんな話するから照のことを思い出しちゃったじゃないか」 京太郎「学割使えば楽に行ける……よな?」 東京へ行きました! 京太郎「さて、ここまで来てしまったわけなのだが……どうしよう」 京太郎「日帰りだとして……何しよ」 京太郎「そういや前、麻雀教室なんかバイトでやったっけ?あれ大阪のローカル局だったらしいけど」 京太郎「テレビか……せっかく都心に来たんだし自分を売り込むのもいいな」ウンウン 京太郎「物は試しだ!挑戦あるのみ!」 京太郎「でも売り込みってどうすればいいんだ……?」 京太郎「ん?この広告は……」 【プロ雀士に挑戦してみませんか!】 【この広告をご覧の貴方!プロ雀士に挑戦して、豪華賞金を手に入れませんか?】 【挑戦者は―――まで!】 京太郎「……へぇ」 京太郎「賞金までもらえて自分を売り込める、なんという一石二鳥!」 京太郎「早速この場所に行ってみるか」 良子「ドキッ!プロ雀士だらけの大勝負大会ー!」 大沼「」ドンドンパフパフ はやり「わー!わー!」 健夜「ゎ、ゎぁー……」 理沙「頑張る!」 靖子「私の番はまだですか?」 良子「というわけで始まりました、プロ雀士だらけの勝負大会」 良子「司会は私、戒能良子でお送りいたします」 良子「このプログラムでは、私たちプロ雀士が一般の方々とさまざまなバトルを行います」 良子「一般の方が私たちに勝利した場合、金一封が贈られます」 良子「それでは一番!トライアスロン対決から参りましょう」 良子「VTR、どうぞ」 -- ―- ,, ,, ''" "' 、 ´ ヽ / ヽ , ヽ ハ ', / / / ! ', , ハ / / ./ / /| |! ', ' ! l' /{ ,' ,イ/__!__ !__ | | | { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、 /ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \ ' /\ _二ニ x,,\ _/ z ニ二__ | ,' \ ヽ .// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ 〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ / ! |', ' | | ヽ} | 八 _ /! / | / . !_ヽ イ| / | |レ / ,> ィ'"|_ `.!// |/ ./-''" / | ¨ |ハ !\\ , イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙ イ ,ハ_ヘ }< > '" { /////〉 l ゙ < > ''" l / {//// \ j ゙ < プロ雀士代表 戒能良子(20) 良子「トライアスロン……ですか」 良子「体力には自信があるので、誰が来ても大丈夫だと思います」 そして対するは――――! 京太郎「麻雀では敵わない、でも体力に自信はある」 京太郎「じゃあいつやるか?」 _,...---、_,.、 / / / ヽー-、 /. , ! iハ!/メ、.i | \ イ { ヽN 'i !/!人iヽi _1 i( _ 丶 \ / `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「今でしょ!」 / .. | ,. _/. /. 、 ト、ィ' / | !;-! / | ! ヽ、 , -‐クヽ / ! .. ⊥__!_ / .. ノ) / | ..  ̄`''''''' ′.. ノ. / | ..... .............. _, -‐'′ / `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__./__ /! i / iu-゙、/----、\ / | ⊥ __,...-‐'.i... ヒノ ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ | . _,.-‐'" 国民麻雀大会優勝者 須賀京太郎(16) ――――今、戦いの火ぶたが切って落とされた……! 良子「まさか相手が京太郎だったとはね」 京太郎「俺もまさか良子さんとトライアスロン対決ができるだなんて思っても見ませんでしたよ」 良子「いい勝負にしよう」スッ 京太郎「もちろんです!」ギュッ 二人は熱い握手を交わし、スタート地点へ! 京太郎(競技は水泳→自転車→マラソンの順番) 京太郎(そして良子さんは競泳水着着用……!) 京太郎(永久保存版だな!)グッ 良子「?」ポヨン 「よーい!」 「スタート!」 京太郎(水泳……とりあえず俺に分があるみたいだ) 京太郎(良子さんまで溺れないでほしいけど……?) 京太郎(あの光ってるのは何だ?) チクッ 京太郎「い゙っ゙!」 京太郎(何だこれ……釣り針?) 誠子「お、大物の予感!」 誠子「釣りあげてやる!」ギュルギュル 京太郎(痛い痛い痛い痛い痛い!) 京太郎(針を抜かなきゃ……!) 誠子「……手ごたえが無くなった?」 誠子「逃げられたか」チッ 京太郎「どっかの釣り馬鹿のせいで随分遅れちゃったな……」 京太郎「この自転車で取り返すしかない!」 京太郎「くっ、はぁ、はぁ!」 京太郎(追いつけ、追いつけ!) プシュ 京太郎「……は?」 プシュー… 京太郎「パンクした……だと……」 京太郎「運営に連絡しないとな……」 京太郎にAPが10加算された! 京太郎「良子さんの姿が何とか見えるくらい……か」 京太郎「運悪いな俺……」 良子「はぁ、はぁっ」 良子(さっきからベリーサースティーで……) 良子(目の前が、何だか)グラッ 良子(あ、あ、れ?) 良子(め、がまわって……) ドタッ 京太郎(……?) 京太郎(良子さんのペースが落ちてきたような……) 京太郎(よし、今が勝負どころだ!)タッタッ 京太郎(…………あれ?) 京太郎(良子さんが、倒れた……!) 京太郎(確かに、これはチャンスかもしれない) 京太郎(けど……こんなこと、見過ごせない) 京太郎(助けを呼んで俺はゴールへ行けばいいかもしれない) 京太郎(……やっぱり、そんなのダメだ!) 京太郎「しっかり掴まっててくださいよ」 京太郎「……聞こえてない、よな」 京太郎(ここまで来たんだ、二人でゴールする!) 京太郎「前進あるのみ……っ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 良子「ん……ここは?」 京太郎「気付きました!?」 良子「京太郎……私は、一体?」 京太郎「良子さん、走ってる最中に倒れたんですよ!脱水症状で!」 良子「脱水症状……」 良子「……じゃあ、レースは京太郎が勝ったんだね」 京太郎「いや、同着です」 良子「同着?」 京太郎「えっと……あ、もうこんな時間か、俺帰りますから、お大事に!」 良子「えっ、京太郎?」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『勝負はなんと引き分け!』 『名勝負を繰り広げた二人に拍手を!』 ワァーッ! ワァーッ! 良子「…………」 良子(京太郎は、あのとき私を助けて、一緒にゴールした) 良子(そういうこと、だったのか) 「戒能さん!感想!」ヒソヒソ 良子「彼のおかげで、助かりました」ウルッ 良子「ありがとう、ござい、ました……っ」ポロッ 良子「……それでは次の勝負です」 『次の勝負は!小鍛治プロと、若作り対決だー!』 良子(今度、もっとちゃんとお礼を言わないと) 良子(目の前で、ありがとうって) 京太郎「結局、感謝料で金一封貰っちゃったな……」 京太郎「次、何しよ」 京太郎「金も入ったし照のために菓子を買てってやるか」 京太郎「美味そうなのを片っ端から選んで行こう」 京太郎「ビアード・○パから各地のアンテナショップまで行ってきた結果……」 京太郎「なんつー無駄遣い……」 京太郎「今度から金は大事に使おう」 京太郎「そろそろ時間も限界だし、照に会いに行こう」 京太郎「直接白糸台まで来てみたぞ」 京太郎「ここで照を待ち伏せすれば……っと」 京太郎「あ、あの人は……」 京太郎「弘世さん……かな?」 菫「」ササッ キョロキョロ 京太郎「何してるんだ?」 菫(パ○の実いちご味、ようやく手に入れた!) 菫(後はこれを淡や照たちにばれないように……) 京太郎「ひーろせさん」ボソッ 菫「ひゃぁっ!」ビクッ 京太郎「何やってるんですか?こんなとこで」 菫「す、須賀……って!貴様こそここで何をしている!?」 京太郎「照に話をしに来たんですけど、知りませんか?」 菫「うっ、あいつか……」 京太郎「いないんですか?」 菫「いや、そういうことでは……」ポロッ 菫「あっ」 京太郎「……パ○の実いちご味、ですか」 菫「わ、悪いかっ!」 京太郎「前もきのこたけのこ戦争に巻き込まれましたし、今は驚きませんよ」 菫「そういえばそんなこともあったな……」 京太郎「要するに照と淡にこれを食べているところを見られたくなくてここでコソコソしていた、と」 菫「そう言うと私が悪いことをしているみたいじゃないか……」 京太郎「で、結局照はどこにいるんですか?」 菫「ああ、照ならまだ部室にいるはずだ」 京太郎「わかりました、じゃあまた!」タッタッ 菫「おい!このことは秘密だぞ!」 京太郎「わかってますよー!」 京太郎「確か部室はこっちの方だったはず……」 照「……京?」 京太郎「照!」 照「何しに来たの?」 京太郎「おう!お前を誘いに来たんだ!」 照「誘い?」 京太郎「……うーん、廊下で話すのもアレだし場所を変えよう」 【教室】 照「それで、誘いって?」 京太郎「うん、あのさ」 京太郎「また、三箇牧に戻ってこないか?」 照「……え?」 照「……っ」 京太郎「中核が、もう一人必要なんだ」 京太郎「もうすぐ照も郁乃さんもエイスリンさんも引退だけど、やっぱりみんなで笑って引退してほしいしさ」 照「でも、私なんかがいたって……」 京太郎「三箇牧のみんなのため、俺のためお前の存在はものすごく大きいんだ」 京太郎「照が嫌なら戻ってこなくていい」 京太郎「けど俺は、お前がいないと1日1日がなんかつまんねぇし」 京太郎「お前がいなくなってから胸にポッカリ穴が空いた感じがして……なんつうか、寂しいんだ」 照「…………」ウツムキ 京太郎「ゆっくり考えてくれよ、俺は待つから」 照「……うん」 照「…………」 照(京は、私に戻ってきてほしい) 照(前話した時も、言ってた) 照(私は……私は……) 京太郎「…………」 京太郎「……なあ、照」 京太郎「また俺と一緒に、麻雀打とうぜ」 照「……~っ!」ポロッ 京太郎「えっ、てっ、照!?」 照「うぇっ、ぐすっ」ポロポロ 京太郎「な、何泣いてんだよ」アセアセ 照「京、っ、ごめ、ん」ポロポロ 照「あっ、ありっ、ありがと、う!」ポロポロ 京太郎「っ、ああ、どういたしまして」 照「いつも、ずっと、今まで!」ポロポロ 京太郎「……俺も、照がいてくれて幸せなんだ」ギュッ 照「ぁ……」 京太郎「ありがとう」 照「……うん……うん!」ポロポロ 帰り道、京はよれよれの服を着て、私はぐしゃぐしゃな顔で喋っていた ただ他愛もないこと、三箇牧のこと、白糸台のこと、今日のこと 言いたかったこと、さっきも言ったけど、また言いたい 「京」 「ん、どうした?」 少しだけ京の前に出て、振り向いて 私に声をかけてくれて 私と遊んでくれて 私と麻雀をしてくれて 私を助けてくれて / \ / . .. . .. ... ヽ. / / . . . . . i / /;. ;ィi i i i .| | . .. |. / i | . ハ!_|.|. | i | . | / ..|. | ! '|´|_И ! i | | |./ . /! { ハ i f"| ヽ| i |-、 | .|i/ | };ハ{. Lン| ;ル'^ } | | | ノ "" j/ / | | | .、 '^リ ! | | 照「ありがとう」 | ハ` ! / i i |ノ |/ ヽ.__,.. 、 / / / / /! / V | / ノi! /! ノソ }ノ ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\ ,...-‐'" `ー- 、 r=、´ `ir、 /\ヽ、 ||.ト、 ハ | | | ||.| |. i ゙、 | | | ||.|/!| ゙、 !.i i ||.|| 照「多分、あっちに行くのは来週になると思う」 京太郎「ああ、待ってる」 照母「あら?照?それにそこの男の子は……」 京太郎「御無沙汰してます」 照母「久しぶりね、京太郎くん」 照母「それで、二人はひょっとしてあれかしら?遠距離恋愛?」 照「違う!」 照母「あらそうなの?じゃあどうしてここにいるの?」 京太郎「照を三箇牧に誘いに来たんです」 照母「へぇー、それで照は行くのね?」 照「なんでわかるの?」 照母「何となくよ、何となく」 京太郎「は、はぁ……」 照母「そうだ!明日から大阪まで行くから一緒に行かない?」 照母「そっちの方がお財布も楽でしょうし」 京太郎「あー、そうですね、それではよろしくお願いします」 照母「決まりね!今日は家に泊まって……あ、照と一緒に寝るのはダメよ?」 京太郎「しませんから!」 【11月第2週 休日】終
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364050545/ 京太郎「……あれ?」 京太郎「ない!ないない!アレがないぞ!」 京太郎「ちょっと待て!身長も低い気がする…、ってか胸」 ぷにょん 京太郎「……」モミモミ 京太郎「……俺、女の子の胸とか触った事ないけど多分これがおもちだ」モミモミ 京太郎「落ち着け落ち着け…。クールになれ須賀京太郎」 京太郎「昨日の夜までは…、普通だったよな?」 京太郎「確か…」 和『須賀君、クッキー作ってみたんですけど試食して貰えませんか?』 京太郎『和が俺に?何の冗談だ』 和『じっけ…いえ、たまたま作りまして。ほら、今日は咲さんがお休みじゃないですか』 京太郎『確かに咲は休みだが…。優希とか居るけど』 和『須賀君に食べて欲しいんです!ぜひ!ぜひぜひ!』 京太郎『い、頂くよ。和の手作りとか珍しいからな』カリッ 和(食べましたね!)ニヤリ 京太郎『結構美味しいぞ』ポリポリ 和(効果が出るのは12時間後。とある病院で開発された性別反転キノコを使ったクッキーです) 和(もし…、これが成功すれば咲さんから咲君になって、咲君は私の体の虜になるはずです) 和(男の子は大きいおもちが大好きですからね。須賀君の視線もいつもおもちばっかりですし) 和『えーコホン。明日は必ず部活に来て下さいね』 京太郎『風邪でも引かない限り行くつもりだが?』 和『風邪引いても来て下さい!お願いしますね!』ギロッ 京太郎『お、おぅ…。今日はいつになく優しいな』 和『須賀君は清澄麻雀部に欠かせない存在ですからね』ポッ 京太郎(これは…、脈ありなのか…。優希すまん!お前に悲しい報告をする日が来るかもしれねぇ) 須賀家のトイレ 京太郎「やっぱりチ○コないわ」cv井上麻○奈 シャアアアアア、ブリュブリュュ 京太郎「オシッコしようと思ったらウ○コまで出たぞ!?女の体って不便だなぁ」 京太郎「……」フキフキ 京太郎「あんまりグロいから見たくないな。ちくしょう!モザイクの向こう側はこんな世界だったのかよ!」 京太郎「とりあえず部長に相談してみるか。学校行こう」 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/24 02 17 18 ID 9roUFHEs0 部室 京太郎「ちわー」ガチャ 久「あら?見かけない顔ね」 まこ「もしかして入部希望者かの?」 京太郎「いや…、俺…」ゴニョゴニョ 久「一年生誰か!お茶と和菓子の用意を」 咲「は、はい。今すぐ用意して来ます」タッタッタ 咲「お茶もお菓子もどこに仕舞ってあるのかなぁ…。普段は京ちゃんが全部やってるからわかんないよー」ゴソゴソ まこ「困ったの。優希、買いに行ってくれるか?」 優希「ラジャー」 京太郎「あの…、お茶なら白糸台の渋谷さんが送ってくれた玉露がまだありますし」 咲「え?」 京太郎「そこの戸棚の左奥だよ」 咲「こんな所にあったんだ」ゴソゴソ 咲「ど、どうぞ粗茶ですが…」コトッ 京太郎「…どうも」 京太郎(やっぱり気がつかないのか) 久「それで貴方は何年生なのかしら?麻雀部は見学に?」 京太郎(いつもいいように使われてるし、たまには仕返ししてやるか…) 京太郎「い、一年生の山田花子と申します」ペコリ 京太郎「麻雀は点数計算とか出来ない素人で、初心者です」 久「うんうん、麻雀の点数計算は難しいものね。初心者とか全然気にして無いから」ニコッ まこ「そうじゃ、私らがいくらでも教えてやるわい」 京太郎「えー、お…私に出来るかなぁ~」 京太郎(女と男でなんでこんなにも態度が違うんだよ!) 京太郎、男の時 久「須賀君さー、まだ符計算覚えてないわけ?」 京太郎「はい。俺の練習相手ってネトマだから覚えなくても問題なくて」 久「そんなんで上手くなれるわけないでしょ!ほら、紙にでも書いてチャチャと覚える」 和「符計算くらい覚えて貰わないと清澄麻雀部の一員である資格なんてありませんよ」 京太郎「えぇ~」 京太郎「どうしようかな~」悩むふり 久「ね、ね、お願いよ。実は私が卒業して清澄麻雀部の部員が4人になるの」 咲(京ちゃん入れて5人ですが) 京太郎「そんな事言われても私には関係ないし~」 久「全国大会団体戦は5人居ないと出場出来ない。来年、新入部員が入って来る保証もない」ジリジリ 京太郎(女)との距離を詰める久 久「私で良かったら…、何でもするからさ…」サワッ 京太郎(なんか知らんが手を握られた) 京太郎「何でもですか?」 久「金銭的相談以外ならね」ウィンク まこ(あーあー、安請け合いしよってからに) 京太郎「コホン。じゃあ、おもちタッチいいですか?」 久「へ?」 京太郎「おもちタッチですよ。同性ですし、別にいいかなって」 久「うっ…、胸を触らせろって事ね///」 京太郎「はい、触らせて貰えたら入部を考えます」 久「胸かー。胸をねぇ…」ウーム まこ(一応、初対面なんじゃが…) 咲(でも全国大会にも居たなぁ…、そんな女の人) 玄『和ちゃん、お久しぶりですのだー』モミモミ 和『玄さん!?』 久『誰?和の知り合い?』 玄『清澄の部長さんですね?初めまして、和ちゃんの幼馴染の松実玄です』モミモミ 久『…触っていいって言ってないけど?』 玄『これは奈良式の挨拶でして』モミモミ 久『……ふーん』 玄『私のおもちも触りますか?』ズイ 久『結構です』 玄(Cカップですか…。清澄のおもち力は全国でも下から数える方が早いですね) 玄(後は…)チラッ 咲「それでね、そのドラマの女優さんが…」 優希「へぇー、ごり押しじゃないのか」 まこ「最近よくCMで見るのぉ」 玄(さて、次の学校に行きますか) 京太郎(女の人なら初対面でも胸を揉んでいいのか…。男なら即警察行きだからなぁ) 咲「そんな事があったな。後から聞いたら松実さんは大のおもちマニアだとか」 まこ「なーに一人でブツブツ言ってるんじゃ」 京太郎「で、どうしますか?俺、麻雀は初心者ですが料理、裁縫、日曜大工。雑用なら何でも器用にこなせますよ」 久「…うーん。欲しい」 久「ふ、服の上からよね?///」 京太郎「今日の所はそれでいいです」 久「減るもんじゃないし…、いいわよ///」コクン 京太郎「では、触ります」フニフニ 久「んっ…、んふっ…」 京太郎(うーむ、柔らかいけど大きさがなぁ…。俺の方が大きいかもしれん) 京太郎「……」モミモミ 久「あっ…、あん!た、タッチって言ったじゃない!?」 京太郎「失礼しました、つい考え事をして」ペコリ ガチャ 和「おはようございます」 久「で、これが入部届ね。約束は守って貰えるのよね?」 京太郎「はいはい、もちろ…」 和「須賀君ですか?」 京太郎「ぎくっ!?そそそそ、そんなわけあるか!俺は女だぞ」 京太郎「須賀君は男じゃないか!」 和「……」ジトーーー 久「入部届ありがとう。あら?山田花子さんじゃないの?」 咲「須賀京太郎って書いてますけど…」ジトー 優希「おい、山田。お前の持って来た鞄を見せるじょ」ヒョイ 勝手に京太郎の鞄を取る優希 優希「……」クンクン 優希「これ、犬の家の匂いだじぇ!?」 久「きゃあああああああああ!」 まこ「おぬし、京太郎か!」胸倉掴む 京太郎「マジすいません!ほんの出来心で…」ブルブル 咲「最低だよ、京ちゃん」 和「ホントに最低ですね」プンプン ・ ・ ・ 久「で、言い訳とかあれば聞くけど?」ムスッ 京太郎「来年も清澄の雑用係として末席に置いて下さい」ドゲザ 久「ったく。男の子に胸触られるのとか初めてだつーの!」 咲「ホントに京ちゃんなの?」 京太郎「信じられないかもしれないが、須賀京太郎だ。起きたら女になってた」 和(実験は成功ですね)ニヤリ 久「いくつか質問をしましょう。他校から送られてきたスパイかも」 まこ「まぁ…、わしらは仮にも全国大会で優勝したチームじゃしな」 優希「京太郎の事は私が一番詳しいじぇ。おい、花子。私の質問に答えろ」 京太郎「花子じゃねーよ!」 ・ ・ ・ 優希「あっ、間違いないじぇ。この花子は、京太郎だ」 咲「だよねぇ…。私と京ちゃんの中学時代の事まで知ってるなんて」 和(咲さんの中学生時代の話が聞けて貴重でした) 京太郎「信じて貰えましたか?」 久「次は本当に女になったかをチェックね」 咲(胸、どう考えても私より大きい!こんなのってないよ)ズーン 京太郎「ははは…、女の体って不便ですね。体力は絶対落ちました。筋力もですけど」 久「私は貴方の体を触る権利あるわよね?」 京太郎「た、多少は」 久「ふふっ…、少し楽しみね。さぁ、須賀君そこのロッカーに入りなさい」 京太郎「は?」 ギィィィィィ まこ「どうぞ、ごゆっくり」 京太郎「……」ビクンビクン 久「ふぅ、一仕事終えたわ」フキフキ 咲「部長、本当に女の子でした?」 久「間違いないわね。身長169cm、体重49kg、BWHは90-62-92」 久「清澄では和に次ぐナイスバディーよ」 優希「犬の癖に生意気だじぇ」 咲「京ちゃんいいなぁ…。私もバスト90とかなってみたい」シュン 和(咲さん、安心して下さい。私がもうすぐ咲さんをバスト(胸囲)90に変えてあげますからね) そして京太郎が女のまま夏がやってくる 県大会予選 まこ「いいか。優希で稼ぐ。そして次鋒の京太郎に繋ぐ」 京太郎「は、はい」 優希「私が他校を飛ばしてしまってもいいんだじぇ?」 まこ「もちろん。京太郎はあくまで防御にこだわるんじゃぞ」 京太郎「はい、ベタ降りの練習はずっとして来ましたから大丈夫です」 咲「京ちゃん、何点取られても気にしないでね」 和「私達が取り返せばいいんです」 京太郎「おぅ。お前らに任せた。俺は飛ばされない事だけを考えて打つよ」 優希「大丈夫だじぇ。半年間私と咲ちゃんの東場で練習して来たじぇ。もうちょっと自信持つじぇ」 パーン 京太郎の腰を叩く優希 京太郎「いてて…」 まこ(次鋒は火力が高い選手が少ないからの。大丈夫じゃと思うが…) まこ(久が居ない分、去年より確実に厳しい。しかし、京太郎が女になってくれたおかげで県大会出れたんじゃ) まこ(京太郎に感謝せんと) なお県大会優勝は龍門渕 10年後 京太郎「おっ…、動いた!」ドクン 優希「私も動いたじぇ。流石双子」 和「双子なんですかね?まぁ…、母体が違うだけで遺伝子は同じですからね」 京太郎「しかし、和には感謝してるぜ。iPS細胞での女性同士の妊娠。滅茶苦茶お金かかるからな」 優希「何年かかってもお金は必ず返すじぇ」 和「気にしないで下さい。私は須賀君にとても感謝してるのです」 京太郎「俺に?」キョトン ?「京ちゃんも優希ちゃんもお腹大きくなったねぇ~、久しぶり!」 京太郎「お前、咲か!?ヒゲ似合ってねーなー」 咲「むっ?厳つい感じを出したかったのに…」 優希「咲ちゃんはカワイイ男の子だから、ヒゲなんて辞めといた方がいいじぇ。イチローって言うかムネリンタイプ」 和「世界大会はどうでした?」 咲「ごめんね、負けちゃった」エヘヘ 京太郎「ニュースで見たぜ。監督の指示ミスなんだよな?」 咲「違うよ。私の責任。ちょっと焦ってリーチかけちゃったのが原因」 優希「ネットでは戦犯とか言われてるけど、気にする事ないじぇ」 和「当たり前です!咲さんは日本を代表して戦ってたんです、リーチかけて直撃振り込んだからって戦犯だなんて…」 咲「事実だよー。大将だからね、責任は取らないと」 咲「和ちゃん、ごめんなさい。坊主にして来ました」ぺっこりん 帽子を取って坊主頭を見せる 和「咲さん」ウルウル 咲「私の事、嫌いなった?」 和「……」フルフル 和「坊主頭くらいで嫌いになれるわけないです」 咲「良かった。そうそう、日本に帰って来たらね…。ホントは勝って言うつもりだったんだけど…」 咲「け、け、結婚しませんか?」 和「喜んで」ニコッ 京太郎「おおっ!ついに咲が…」 優希「明日の朝刊の一面は決まりだじぇー。染谷先輩や竹井先輩に報告しないと」 こうして女になった京太郎は末永く優希と暮らしました。 男になった咲さんも、末永く和ちゃんと暮らしましたとさ 終わり
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364646357/ 和「お疲れ様です。あ、まだ須賀君と咲さんだけですか?」 咲「ほら、和ちゃん来たよ」 和「はい?」 京太郎「あ……でも」 咲「今更何言ってるの」 和「あの、どうかしましたか?」 咲「あー、えっとね……どうする、京ちゃん? 私が言おうか?」 京太郎「……いや、ここはやっぱり俺が自分で言うべきだろう」 咲「うん、そうだね」 京太郎「あ、でもやっぱりもしもの時は頼む」 咲「はーい」 和「一体なんですか」 京太郎「あー、和、さん」 和「え? なんですか急にさん付けとか」 京太郎「実は……ですね。ちょっとお願いがありまして」 和「はあ」 京太郎「ぅぁ……あ……ええい!」 和「な、いきなり土下座とかどうしたんですか!」 京太郎「お願いします! おっぱいを見せてください!」 和「………………はい?」 京太郎「いきなりで本当に申し訳ないのですが、僕に! 僕におっぱいを! 見せてください!」 和「嫌ですよ! 嫌に決まってるじゃないですか! なんで私が須賀君に、 そ、その、おっぱ……お……胸を見せなければいけないんですか!」 咲「和ちゃん……混乱するのもしかたないけど、ここはどうか一つ」 和「ちょっと、なんで咲さんまで土下座なんて!」 咲「お願いします、京ちゃんにおっぱいを見せてあげてください」 咲「私が頭なんて下げても意味が無いのは分かってる……でも」 咲「京ちゃんが。どうしてもおっぱいが見たいって言ってるの」 咲「だから……ね? ほんの少しの時間でもいいから、和ちゃんのその大きなおっぱいを見せてあげてくれないかな」 京太郎「お願いします! お願いします!」 和「ちょ、何言ってるんですか咲さん」 京太郎「お願いします! お願いします!」 和「須賀君は少し黙っててください!」 和「あの……一体どうして須賀君は急にこんな事を」 咲「………………急じゃあ、ないよ」 和「はい?」 咲「和ちゃんだって気付いてたでしょ? 京ちゃんがいつも和ちゃんのおっぱいを見つめていたこと」 和「それは……まああれだけ見られていれば嫌でも気付きますけど」 咲「京ちゃんは……もう、制服の上からだけじゃ我慢できなくなっちゃったんだって」 和「だからって嫌ですよ、私。須賀君にむ、胸を見せるだなんて」 咲「……そう。うん。そうだよね」 和「分かっていただけましたか」 和「ま、まあ須賀君は、その、なかなか気配りも出来ますし料理も上手ですし、顔も整っていますので」 和「む、胸は彼女が出来てからいくらでも見せてもらえばいいじゃないですか」 和「って、一体なんで制服を脱ごうとしているんですか咲さぁぁぁぁぁん!」 咲「え? だって和ちゃんがおっぱい見せたくないって言うから……仕方ないから私が代わりに見せるしか」 和「どんな理論の飛躍ですか! 大体須賀君はそれでもいいんですか!」 京太郎「おっぱいが……見たいんです……!」 京太郎「どうしても……! どうしても見たいんです……!」 咲「ほら、血の涙まで流してる」 和「」 咲「ほら京ちゃん、和ちゃんは嫌がってるから……あっちで私のおっぱい見て我慢してね?」 京太郎「うう……はい……」 和「ちょっ! ちょっと待ってください!」 咲「ん? どうしたの?」 和「……せます」 咲「何?」 和「む、胸を……須賀君に見せます……ですから、咲さんが犠牲になることはありません!」 咲「聞いた、京ちゃん!? よかったね!」 京太郎「いよっしゃああああああああ!!」 和「あ、あの、それでですね」 咲「うん! 何かな!」 和「さ、流石に須賀君と二人きりでその……む、胸を見せることには抵抗がありますので」 咲「大丈夫! 分かってるよ和ちゃん! 私も一緒に居るから安心してね!」 和「あ、ありがとうございます」 京太郎「やった……! やった……!」 和「え、っと……」 咲「大丈夫だよ和ちゃん! ドアに鍵かけたから! さ、どうぞ!」 京太郎「やったぞ……俺はついに……」 和「は、はい。それでは……」 和は顔を赤らめながら背中に手をまわす。 いくら覚悟したとはいえ、いきなり男子生徒である京太郎の前で制服を脱ぐことに抵抗があるのだろう。 ぷちり、とした音をたてブラジャーのホックが外されると、和のその大きな胸がたぷんと揺れる。 京太郎がおお……と小さく歓声をあげるのも無理はない。 和がするすると制服の裾からブラジャーを引き出すと、いつの間にかそばに来ていた咲がそれを受け取る。 咲はそのブラジャーを見て一体何を思うのだろうか。 可愛い? 自分の付けているものと形が違う? それとも単に重量の違いに愕然とする? 否。 断じて否。 咲はその時、ブラジャーなど見ていなかった。 そう。制服越しにはっきりと見えるのどかの胸の先端を凝視していたのだ。 それは勿論京太郎もである。 和「あ、あの……やっぱり制服も脱がないと……だめ、ですよね?」 咲「勿論だよ! そうだよね、京ちゃん!」 京太郎「はい!」 和「う……うう」 咲「上手くいってよかったね、京ちゃん」 京太郎「ああ、咲のおかげだ」 咲「それにしてもすごかったね、和ちゃんのおっぱい」 京太郎「ああ……やはり多少重力に負けて垂れぎみではあったものの、素晴らしいものをおもちであったな」 咲「で、次はどこにしようか」 京太郎「そうだな……ううむ」 京太郎「鶴賀でどうだろうか」 咲「鶴賀? ああ、妹尾さん? 確かにあの人なら土下座したら見せてくれそうだね」 京太郎「だろ? 確か清澄の応援に東京まで来てくれてたはずだよな」 咲「うん」 咲「こんにちはー」 加治木「おや、宮永じゃないか。どうしたんだ、こんな所まで」 咲「今日はちょっとお願いがありまして」 加治木「お願い? まあいい。こんなところで立ち話もなんだから入るといい」 咲「おじゃまします」 加治木「それで、一体どんな頼みごとだ? 麻雀の練習なら別に来て貰わなくとも連絡をもらえればこちらから」 咲「あ、今日は麻雀関係ではないので」 加治木「?」 京太郎「あ、それよりこれ、お土産です」 加治木「ありがとう。……あー、たしか須賀君、だったな」 京太郎「名前を覚えていてもらえたとは恐縮です」 咲「それで、あの」 加治木「ああ」 咲「妹尾さん、いらっしゃいますか?」 加治木「妹尾? 妹尾に何か用事だったのか……しかし参ったな」 京太郎「どうしたんです?」 加治木「妹尾は今、津山と一緒に蒲原に付き合ってドライブの最中だ」 咲(ど、どうしよう京ちゃん!) 京太郎(待て、まだ慌てる時間じゃ無い) 京太郎(確か、まだ鶴賀にはすばらしいものをお持ちな方がいらっしゃるはずだ) 京太郎「そうだったんですか……まあこちらもアポなしでしたのでしかたありませんよね」 京太郎「あ、お土産ケーキなんで、是非早いうちに」 加治木「すまない、なら早めに頂くとしよう。モモ、お前も」 モモ「はいっす」 加治木「ふむ……これはなかなか」 モモ「美味しいっすね、先輩!」 咲(なるほど! 確かに東横さんもなかなかのものを!) 京太郎(だろう!? そして頼み込むなら今がチャンスだ) 咲「あの、妹尾さんがいらっしゃらなくて残念ですが、妹尾さんの代わりに東横さんにお願いしてもよろしいでしょうか」 モモ「はい? 何っすか?」 京太郎「お願いします!」 加治木「な、何故いきなり土下座を!」 京太郎「東横さん! おっぱいを! おっぱいを見せてください!」 加治木「な、ななな」 モモ「いきなり何を言ってるっすかあああああ!」 モモ「嫌っす! 私の胸は、ていうか私の全部は先輩のものっす!」 モモ「いくら土下座されようと見せないっすよ!」 京太郎「そこをなんとか……!」 モモ「だ、大体清澄にはおっぱいさんがいるじゃないっすか! そっちに見せてもらえばいいっす!」 京太郎「お願いします、お願いします!」 加治木「み、宮永! 須賀君はいきなり何を言っているんだ!」 加治木「なんでモモのお、おっぱいを見たいだなどと」 加治木「そ、それにモモも言っているが清澄には原村がいるじゃないか! 原村でいいだろう!?」 咲「……同じ部活でそんなこと……できるわけないじゃないですか」 加治木「何!?」 咲「いきなり京ちゃんが土下座しておっぱいを見せてくれるよう頼んだとして、それ以降部活の雰囲気は……」 加治木「だからと言って他校のだな、私達にそれを頼むのもお門違いと言うか」 咲「加治木さん達も言っていますけど、うちには和ちゃんがいます」 咲「それはそれは大きなおっぱいです」 咲「ですが」 咲「そんなものを毎日見て、京ちゃんはもう、我慢できなくなってしまったんです」 咲「お願いします……京ちゃんに東横さんのおっぱいを見せてあげてくださいませんか」 加治木「だがしかし……」 京太郎「お願いします! お願いします!」 モモ「ええいしつこいっす! 先輩、もうこいつら追い出すっすよ!」 加治木「う、うむ」 咲「ケーキ」 加治木「!?」 咲「おいしかった、ですか? おいしかったですよね? それはもうお高いケーキでしたもの」 加治木「宮永……?」 咲「いえ、いいんです。私達はただ遊びに来て、そしてお土産のケーキを置いて行った。そういうことですから」 咲「京ちゃん、ほら立って」 京太郎「お願いしま……咲?」 咲「やっぱりこんなお願い無茶だったんだよ……ね?」 モモ「やっとわかったっすか!」 咲「あ、さっき買ったケーキのレシートが」 モモ「!?」 加治木(な……なんて値段だ) 加治木「み、宮永……もうすこしゆっくりして行っても」 咲「え? ですがご迷惑じゃ」 加治木「いや、いいんだ……それに須賀君」 京太郎「はい?」 加治木「その、だな……モモの物とは流石にサイズが違うが、わ、私の胸で我慢してもらえないだろうか」 モモ「先輩!?」 加治木(仕方ないだろう、モモも見ただろうあの値段!) モモ(でも……!) 加治木(私が須賀君に胸を見せることでいいなら、それで) 咲「どうする? 京ちゃん、加治木さんのおっぱいでいい?」 京太郎「……………………」 加治木「…………」 モモ「…………」 京太郎「お願いします!」 加治木「な、なら今から脱」 京太郎「おっぱいを見せてください、東横さん!」 加治木「」 加治木「な、なあ須賀君、私じゃやはり駄目か……?」 京太郎「お願いします、お願いします!」 モモ「こいつ……っ! 先輩の好意を……!」 咲「まあまあ加治木さん。ちょっといいですか?」 加治木「あ、ああ」 咲(東横さんが顔を真っ赤にしておっぱい出してる所、見たくないですか?) 加治木(!?) 咲(以前合宿で一緒にお風呂に入った時思いましたが、東横さんいつも加治木さんにべったりですよね) 加治木(あ、ああ) 咲(東横さん……加治木さんの前であまり恥じらったりしないんじゃないですか?) 加治木(そんなことは) 咲(ない、かもしれませんね。ですが、今回はまた別ですよ) 咲(加治木さんの眼の前で、他校の男子生徒におっぱいを見せる……その屈辱と恥ずかしさの入り混じった東横さんの顔) 咲(見たいと思いませんか) 加治木「!!!!」 京太郎「お願いします! お願いします!」 モモ「ええい! このこのっ!」 加治木「なあ、モモ」 モモ「先輩こいつを追い出すの手伝っ」 加治木「そこまでお願いされてるんだ……少しおっぱいを見せるくらいいいんじゃないかな」 モモ「」 京太郎「東横さんのおっぱいもなかなか良かったな」 咲「そうだね。まさか」 京太郎「乳首までもステルスだとはな」 咲「巨乳の人には多いって聞くけど、ねえ」 咲「そう言えば京ちゃんは陥没乳首でもよかったの?」 京太郎「ああ……確かに陥没乳首の魅力は乳首をたたせてこそだが……」 咲「今回は見るだけだしね。どうしても刺激できないと難しいよね」 京太郎「だが、あの東横さんの真っ赤な恥じらい顔を見たらそんなことは小さなことだと思えたからな」 咲「だよねー。すっごく可愛かったよね」 京太郎「うむ」 咲「それじゃあ次はどうする? 龍門淵の沢村さんもなかなかだったと思うけど」 京太郎「あそこはアカン」 咲「え?」 京太郎「アカン」 京太郎「ハギヨシさんに素敵滅法されたくなければ近づかない方がいい」 咲「あ……うん」 京太郎「それよりあそこはどうだ?」 咲「! なるほど! なら今回は前もって連絡しておいた方がいいよね!」 京太郎「頼むぞー咲」 咲「と言う事でこんにちは姫松高校のみなさん」 京太郎「どうもー」 漫「あ、あの、これは一体」 絹恵「どういうことですか?」 恭子「ごめん……ごめんなあ……」 漫「ちょ、なんで手錠なんかするんですか!」 絹恵「お姉ちゃん!? 悪ふざけは」 洋榎「せ、せやかて……なあ」 京太郎「はいはーい、さっさと準備していただけますかー」 漫「末原先輩!?」 恭子「アカン……宮永に逆らったらあかんのや……堪忍やで漫ちゃん」 絹恵「お姉ちゃん何してんの?」 洋榎「絹……インハイで原村のペンギン蹴っっぽったやん?」 絹恵「ああ……うん」 洋榎「あれなあ、ごっつ高いぬいぐるみだったらしいんや……」 絹恵「え……?」 洋榎「これが許してもらう条件やって言われて……」 咲「あ、写真など撮影はしませんから安心してくださいね」 咲「じゃあ京ちゃん」 京太郎「あ、ちょっと待て。一応形だけでも頭下げとかないと」 京太郎「てなわけで今からお二方のおっぱい、見せて頂きますね」 ぺっこりん 漫「何がそういうわけやあああ!! 嫌や嫌や嫌やああああああ! 末原先輩放してくださいいいいいいい!!!」 恭子「ごめんなあ漫ちゃんごめんなあ……」 絹恵「…………」 洋榎「絹……お姉ちゃんがついとるから……」 絹恵「…………うん」 京太郎「ありがとうな、咲。咲が居てくれなかったらこんなにスムーズにおっぱい見せてもらえなかったぜ」 咲「えへへ……しかしすごかったね、上重さんのロケット」 京太郎「だな。重力にあそこまで逆らっていながらおっぱいとしての柔らかさを兼ね備えているとは」 咲「触ってないのになに言ってるの、もう」 京太郎「見た感じだって。あのおっぱい揉める人が羨ましいぜまったく」 京太郎「愛宕の妹さんの方はあれだな、あの大きさに対して少し乳輪が小さめな気がしたな」 咲「でも乳首自体は普通だったね」 京太郎「うむ。あれもいいものであった」 咲「それで、次はどうする? 宮守でも行く?」 京太郎「ああ……いや、あそこは臼沢さんの腰のラインはすばらしいが、おっぱいとなるとなあ」 京太郎「それよりやっぱりあそこ行こうぜ」 咲「永水、だね!」 京太郎「お願いします、おっぱいを! おっぱいを見せてください!」 霞「どうぞ」 初美「いやーん、ですよー」 京太郎「」 初美「あれ? どうしましたー? もしかして見とれちゃってますー?」 京太郎「」 春「黒糖、食べる?」 咲「あ、ありがとうございます」 京太郎「……う」 初美「はい?」 京太郎「……がう」 咲「あ、美味しい」 春「竹井さんにもお土産持って行って」 咲「あ、はい」 京太郎「違う! 俺が求めているのは! 薄墨さんの胸じゃない!」 京太郎「神代さんの圧倒的存在感を持つ! 石戸さんの他者を寄せ付けないほどの重量感を持つ!」 京太郎「おっぱいなんだああああああああ!!!!!」 初美「失礼な子ですねー」 霞「あらあら」 京太郎「それに薄墨さんの乳首チラは県予選の映像から大量にキャプってありますので」 初美「あうう……流石に照れますねー」 京太郎「お願いします! 神代さんと石戸さんのおっぱいを見せてください!」 霞「ええと……それだけ額に小石が食いこむほどお願いされてるのになんなんだけど」 巴「何してるんですかー、もう時間ですよー」 小蒔「宮守のみなさんが待ってますよー」 初美「これから宮守の人達と海水浴なのでー」 春「それじゃあ」 京太郎「ちくしょおおおおおおおおお!!!」 咲「何してるの京ちゃん……ついて行って宮守の人達のおっぱいも見せてもらえばよかったのに」 京太郎「あのなあ、咲」 咲「何?」 京太郎「しつこい男は嫌われるだろう?」 咲「何をいまさら」 京太郎「さーて次は阿知g」 咲「ああ、阿知賀は駄目だよ? 和ちゃんの幼馴染がいるらしいし」 京太郎「マジか……なら白糸台だな」 咲「新道寺は?」 京太郎「お前分かってて聞いてるだろ……あそこはおっぱい担当いないだろうが」 咲「うん……でも白糸台はちょっと……」 京太郎「ん? どうして……ってそうか」 京太郎「白糸台にお前のお姉さんいるんだったな……」 咲「うん」 京太郎「さすがにそれは気まずいな。せめて咲とお姉さんが仲直りした後なら行きやすかったかもしれないけど」 咲「ごめんね京ちゃん」 京太郎「まあいいさ。今日はありがとうな、咲。こんな俺の我儘を手伝ってもらっちゃって」 咲「ううん、別にいいよ」 京太郎「何かお礼しないとなあ」 咲「それなら今日鶴賀の人達に持って行ったケーキ奢ってもらおうかな」 京太郎「了解です、姫」 咲「あはは、なんか懐かしいね、それ」 京太郎「だな。ははは」 京太郎「それでだな……咲」 咲「何、京ちゃん?」 京太郎「咲のおっぱいを! 俺に! 見せてください!」 咲「嫌」 おわり
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. ・照が心配で様子を見に来た菫 ・テル、襲来 ・焦燥の亦野 ・過保護な菫
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【7月第3週 地区予選2日目】 京太郎「いよいよ来たぜ!男子個人戦!」 京太郎「ちゃちゃっと終わらせてやるぜ!」 京太郎「なんで男子は女子と違うところなんだよ……」 【side-憩-】 憩「昨日は消化不良やったから、頑張ります!」 開局 親 モブ1 25000 南 憩 25000 西 モブ2 25000 北 モブ3 25000 憩「よろしくお願いしますーぅ」 モブ1(なんで去年の2位と当たっちゃうかなー) モブ2(ああ、やばい、うん、やばい) モブ3(ど、どうしよう……)ワナワナ モブ1(2位だろうが関係ない!) モブ1(和了れば無問題だ!) モブ3(こ、こんな人に勝てるわけないよぉ)トン モブ1「ロン!混一色!」 モブ2「いや、それ……」 憩「緑一色……」 終局 1位 モブ1 73000 2位 憩 25000 3位 モブ2 25000 4位 モブ3 -23000 憩「東1局で終わりなんて……」 開局 親 モブ6 25000 南 モブ4 25000 西 憩 25000 北 モブ5 25000 憩(今度こそ和了るでー!) モブ4(気分上々!調子も上々!攻めてくよー!) モブ5(ああ、神よ、私に力を!) モブ6(容赦は、しない) 憩「ツモ!1600・3200!」 憩(この調子で行くでー!) モブ6(ぐぬ) 東2局 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 同コンマのため、流局 東2局1本場 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 憩「ツモ!4100・8100」 憩(このまんま、飛ばす!) モブ4(気分絶賛下降中……) 東3局 モブ6 17700 モブ4 15300 親 憩 47400 モブ5 19300 モブ6(前に、進まなくては!)トン モブ5「ああ、神よ、感謝いたします」 モブ5「ロン、タンヤオのみです」 オーラス モブ6 16700 モブ4 15300 憩 47400 親 モブ5 20300 憩(これは…使わんでええか) 憩(よし) 憩「ツモ!1600・3200!」 終局 憩 53800 モブ5 17100 モブ6 15000 モブ4 13700 【各校の地区予選】 【白糸台】 「試合終了ー!!」 「これでインターハイ西東京代表は3年連続」 「白糸台高校!!」 「先鋒の小走選手と次峰の弘世選手、中堅の渋谷選手が作ったリードを副将亦野選手がチャラにし、ラスに転落したものの」 「大将の大星選手が他校を圧倒し、逆転優勝となりました!」 誠子「すみませんでしたっ!」 淡「ほんとですよー『決勝は副将戦で終わらせるから大星の出番は無い』とか言ってたくせにー」 誠子「うっ」グサッ 尭深「……」ズズッ 尭深(10万点失点って……ぷぷっ) 尭深(とか言ってみたい、でもキャラを優先しよう) 菫「お前、そろそろその癖直せよ」 菫「もう少し場を見てだな――――」 やえ「ま、何にせよ勝ったんだから結果オーライだ、そう落ち込むな」 誠子「はい……」 【阿知賀】 実況「奈良地区予選団体戦終了!!」 実況「奈良の王者、晩成高校は先鋒岡橋初瀬が飛び、初戦敗退」 実況「そして今年、インターハイへ駒を進めたのは!」 実況「阿知賀女子学院だ!!」 憧「初瀬、大丈夫かな……」 玄「慰めるのはこの私におまかせあれ!」 憧「いや、玄は初瀬のこと知らないでしょ」 玄「あ、そうなのでしたっ!」 【新道寺】 哩「ツモ、8000オール!」 哩「あっ」ビビクン 哩「ロン!12300!」 哩「ひぐっ」ビビクン 煌「部長は相変わらず強いですねぇ」 美子「ねぇ、姫子ちゃん、さっきから何ばしよっと?」 姫子「ぶちょーにバイブば仕掛けとるんです」 美子「バイブ?」 姫子「点ば取れば取るほど激しくしとるんです」 哩「ツモ!16400オール!」 煌「おや、飛びましたね」 姫子「じゃ、こればサービスです」 姫子「超激強」ポチッ 哩「あっ、うっ……~~~!」ビビクンビビクンビビクン 【姫松】 実況「南大阪の団体戦決勝を制したのは、名門姫松!」 実況「去年の春に倒れた善野監督が戻って再始動した姫松女子は、先鋒上重と中堅愛宕洋榎が作ったリードを次峰真瀬と副将愛宕絹恵が守りました」 実況「大将末原の大量失点には肝を冷やしましたがなんとか勝ち抜けとなりました!」 恭子「監督、すみませんでした」 善野「ええよ、気にせんといてや」 善野「失敗は成功の元や、これからもメゲずに頑張ろな」 恭子「はいっ!」 漫「監督と末原先輩……いい雰囲気やな」 由子「恭子が気になるのよー?」 漫「そ、そんなことあるわけないじゃないですか、やだなーもー真瀬先輩ったらー」 由子「うーん……それなら別にいいのよー」 由子「でも、困ったことがあったら相談するのよー」 洋榎「なんや?漫の相談か?」 洋榎「由子にもするならウチにも相談してくれや!」 漫「いや、主将に相談はありえないですわ」 洋榎「何やて!?」 【永水】 初美「戻りましたよー」 巴「おつかれハッちゃん」 ??「よく頑張ったな、誉めてつかわすぞ」 初美「上から目線は少し腹が立つのですよー」 春「みんな上から」ポリポリ 初美「ちっちゃくって悪かったですねっ!」 巴「今年は統廃合とかで学校が減って早く終わっちゃったね」 ??「おかげでわらわの出番が無かったからのう」 初美「まあまあ、早く終わるのはいいことてはないですかー」 初美「この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!」 【宮守】 豊音「ただいまー」 胡桃「お帰り、トヨネ」 塞「おつかれ」 シロ「おつかれ……」 ??「お疲れ様でした」 トシ「え?豊音戻って来たん?うわーお疲れー」 豊音「熊倉先生……」 prrr トシ「あ、ちょっとタンマ」 トシ「んー、もしもしアッシだけどー……えー何それチョベリバー」 塞「……どうしてああなっちゃったんだろうね」 シロ「さあ……」 豊音「そうだ!約束覚えてる?」 ??「優勝したらサイン、でしたよね」 豊音「うん!」 ??「もう貰って来てありますよ、はい」 豊音「わぁ、ありがとー!」 ??「あと友人の大沼プロのサインも貰いましたよ」 豊音「うわ、ほんとだー!ちょーうれしいよー!一生の宝物にするよ!」 ??「喜んでもらえてよかったです」 胡桃「――が入ってくれて良かったよ!」 胡桃「そうじゃなきゃインターハイには行けなかったからね!」 豊音「まさかあのプロにお孫さんがいたなんてねー」 塞「トシ先生のツテが役に立ったね」 シロ「ま、当の本人はあんな感じだけど」 トシ「えっ、それマジ~?ギャハハハ」 一同「うん……」 【鹿老渡】 いちご「おつかれ」 ??「おお、部長か」 いちご「まさか次峰戦で飛ぶなんて考慮しとらんかったけど」 いちご「またインターハイに行けて嬉しいけぇ!」 ??「そうじゃな」 ??「今年こそ勝つんじゃ!」 いちご「うん!頑張ろな!」 いちご「ワカメちゃん!」 ??「……その呼び方はやめてくれんか?」 憩「おつかれさまでしたー!」 モブ5「お疲れ様でした」 モブ4「おつかれ~って、勝てるわけないやん!」 モブ6「前、進めませんでした……」 憩「これで予選通過や!」 憩「京太郎くんの調子はどうやろなー」 京太郎「よっし!初戦から飛ばしていくぜ!」 男1(あ、アイツが我が天使咏ちゃんと同じ高校の男子部員か……) 男2(あんな野郎が俺の女神憩ちゃんと同じ高校の男子部員だとぉ?) 男3(彼が私の大天使エイスリンちゃんと同じ高校の男子部員ですか……) 123(裏山氏ね) 京太郎「」ゾクッ 京太郎(なんだろう、殺気を感じる……) 開局 親 男1 25000 南 男3 25000 西 男2 25000 北 京太郎 25000 京太郎(まずは流れをつかむ!) 京太郎(安くても、早く!) 京太郎「ツモ!タンヤオのみ、300・500」 男2「ちっちぇな」 男1「チッ」 東2局 男1 24500 親 男3 24700 男2 24700 京太郎 26100 男1(国士テンパイ!) 男1(あのリア充に天誅を!) 男1「ロン!32000!」 男2「えっ」 男1「えっ」 終局 男1 56500 京太郎 26100 男3 24700 男2 -7300 予選第2戦 京太郎「あの後なんとか巻き返したぞ!」 京太郎「ってかいきなり国士って……」 京太郎「次はこの卓か」 京太郎「この試合で2位以上で本選出場確定」 京太郎「本選は女子と同じ会場、プロの解説も来るらしいから頑張ろう!」 開局 親 京太郎 25000 南 男5 25000 西 男4 25000 北 男6 25000 京太郎(さっきは調子付けに安い和了をしてただけでおわっちゃったからな) 京太郎(今回は高く!) 京太郎「ツモ!8000オール!」 京太郎(ガンガン行こうぜ!) 男5「ツモ――その言葉を聞いた瞬間、僕の体に電流が走った―――」 男4「いっきなり親倍かー辛いなぁー」 東1局1本場 親 京太郎 49000 男5 17000 男4 17000 男6 17000 男4(三箇牧……女子団体は面白かった) 男4(こっちは、どうやろな) 男4「ロン!12300!」 男4(見極めさせてもらうで!) 東2局 京太郎 49000 親 男5 17000 男4 29300 男6 4700 同コンマのため、流局 男5「ノーテン」 男4「テンパイ」 男6「ノーテン」 京太郎「ノーテン」 東3局 京太郎 48000 男5 16000 親 男4 32300 男6 3700 男6(見る限り周りは格上、点棒も少ない) 男6(でも、取られた分は倍返し) 男6(そう、教わったんや!) 男4(……ここは隣を飛ばして逃げるか、だとすれば、跳満) 男4(三箇牧はもう放っておいても大丈夫やろ)トン 男6「それ、ロン!」 男6「四暗刻で32000!」 男4「な、スッタンやと!?」 オーラス 京太郎 48000 男5 16000 男4 300 親 男6 35700 京太郎(今日2回目の役満、羨ましいな) 京太郎(でも) 京太郎(ラストスパート、このまま逃げ切る!) 男4(まだ、あきらめるわけにはいかんのや) 男4(出来るだけ稼いで、次につなげる!) 男4「ツモ!1600・3200!」 終局 京太郎 46400 男6 32500 男5 14400 男4 6700 【予選を通過しました】 京太郎「ここが本選会場かぁ」 京太郎「あれ、もう女子の本選始まってるのか」 京太郎「みんなの予選の結果は……」 総合 1位 宮永照 2位 荒川憩 3位 清水谷竜華 4位 エイスリン・ウィッシュアート 5位 江口セーラ 平均打点 1位 三尋木咏 2位 赤阪郁乃 3位 江口セーラ 和了率 1位 エイスリン・ウィッシュアート 2位 宮永照 3位 荒川憩 京太郎「エイスリンさんが和了率1位か、凄いな」 京太郎「咏は打点1位、総合では照と憩さんがワンツー」 京太郎「俺は男子3位か、目指すぜ1位!」 【side-憩-】 憩「やっぱり宮永さんには負けるかー」 憩「でも、頑張るでー!」 開局 親 モブ1 25000 セーラ 25000 憩 25000 竜華 25000 憩「最初はこの部屋やな」 ギギィ 憩「あ」 モブ1「い」 セーラ「う」 竜華「え?」 モブ1(千里山の三年生コンビ、それにまた荒川さんまで……なんでまた) モブ1(こんなところまで来ちゃってよかったのかなー)カタカタ 憩「安心して、2人であの怖い怖い先輩たち倒そな」トン モブ1「わ、私のことか?」 憩「うん、頑張ろな」 モブ1「お、おう!」 セーラ「怖いってなんや怖いって!ツモ、1300・2600」 東2局 モブ1 22400 親 セーラ 30200 憩 23700 竜華 23700 同コンマのため、流局 竜華「んー流局かー」 セーラ「このまま1位行ったるわ!」 憩(いきなりこの2人はやっぱりきついなぁ) 東2局1本場 モブ1 19400 親 セーラ 31200 憩 24700 竜華 24700 憩(早速使ってくでー!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 竜華(相変わらずようわからん感覚やな……) 憩「ツモ、400・600」 東3局 モブ1 19000 セーラ 30600 親 憩 26100 竜華 24300 憩(親だし、稼いでくで!) 憩「ロン、1500や!」 セーラ「はっ、ええわ」 【大望背負いし大砲】発動! 【ヒーリングスペース】により、憩の聴牌・和了判定-5 東3局1本場 モブ1 19000 セーラ 29100 親 憩 27600 竜華 24300 セーラ(憩に和了られるといっつも調子悪くなるなぁ) セーラ(安いのは嫌やけど、しゃあなしや) セーラ「ロン!6700!」 東4局 モブ1 12300 セーラ 35800 憩 27600 親 竜華 24300 憩(全員黙らせてみたけど) 憩(まだまだ、やな) 憩「ツモ、4000・8000!」 憩「これで一旦逆転や!」 南1局 親 モブ1 8300 セーラ 31800 憩 43600 竜華 16300 憩(よし……ツモ) 憩(これだとなんか1ちゃん騙しちゃったみたいやな) 憩(これも勝負……なんや) 憩「ごめんな、ツモ、6000・12000」 憩「トビ終了や」 終局 憩 67600 セーラ 25800 竜華 10300 モブ1 -3700 【憩がインターハイに進出しました】 京太郎「結局インターハイ出場は照、憩さん、清水谷さん、船久保さんか」 京太郎「エイスリンさんは地区予選和了率が全国1位になったし、凄いな」 京太郎「郁乃さんが負けるのはもっと意外だったな」 京太郎「次は俺の番か、緊張してきたな!」 京太郎「一旦休憩室で寝るか」 ガララ 怜「すぅ……すぅ……」 京太郎「怜さんか、確か清水谷さんは取材受けてたな」 京太郎「時間までここにいるか……」ナデナデ 怜「ん……」パチッ 怜「京…くんか」 京太郎「あ、起こしちゃいましたか?」 怜「いや…休めたから、大丈夫や」 怜「京くんはもう試合なんか?」 京太郎「はい」 怜「緊張、しとるんか?」 京太郎「情けないですけどね」 怜「そっか……」ニギッ 怜「頑張ってな」ニコッ 京太郎「はい!」 京太郎「1戦目、ここで勢いをつける!」 本選第1戦 京太郎(この部屋か……) 京太郎(どんな人たちがいるんだろう) ギギィ 開局 親 男7 25000 京太郎 25000 男9 25000 男8 25000 京太郎「ロン、1000」 男8「ぐぬぬ」 男7(須賀京太郎、情報通りだとすれば、その打ち筋は宮永照と同じ) 男7(お手並み拝見) 東2局 男7 25000 親 京太郎 26000 男9 25000 男8 24000 京太郎(親番なのに聴牌できねー、どうしよ) 男8(1000か、安すぎるな) 男8「ロン!6400!」 男8(親は流させてもらおう) 東3局 男7 25000 京太郎 26000 親 男9 18600 男8 30400 男7(須賀京太郎は左程脅威ではなかったか) 男7(つまらん) 男7「ロン、5200」 東3局 男7 30200 京太郎 26000 男9 18600 親 男8 25200 京太郎(やっとテンパイできた……) 京太郎(と思ってる間にまた) 京太郎「ツモ、500・1000」 南1局 親 男7 29700 京太郎 28000 男9 18100 男8 24200 京太郎(よし、あともうちょい) 男7(こんなやつにアイツは負けたのか) 男7「ロン、7700」 南1局1本場 親 男7 37400 京太郎 28000 男9 18100 男8 16500 男7(連荘、だが配牌が悪いな……) 京太郎「ツモ!1700・3300!」 京太郎(一応逆転だな) 南2局 男7 34100 親 京太郎 34700 男9 16400 男8 14800 京太郎(いい調子だ) 京太郎「ツモ、6000オール!」 京太郎(逃げ切ってやる) 南2局1本場 男7 28100 親 京太郎 52700 男9 10400 男8 8800 男8(8800はあかんなぁ) 男8「ロン、8300」 男9「うげっ、マジですか」 南3局 男7 28100 京太郎 52700 親 男9 2100 男8 17100 京太郎(憩さん、あなたの力) 京太郎(いま、使います) 京太郎「リーチ!」ピキーン 男7「」ゾクッ 男8(今、背筋が一瞬……)トン 京太郎「ロン、リーチ一発裏3、8000です」 男8「は……!?」 男9「こんなん役無同然やないか」 オーラス 男7 28100 京太郎 60700 男9 2100 親 男8 9100 全員ノーテン流局 終局 京太郎 60700 男7 28100 男8 9100 男9 2100 男7(本来役無の和了、ただの偶然による和了) 男7(こんな和了をするのは……いや、気のせいだろう) 男7(こんな和了なんていくらでもあるしな) 男8(ムダヅモばっかじゃねえか、クソッ) 男8(なんか、運が無くなったみたいや)トン 男9「流局、やな」 男8「ノーテン」 男7「ノーテンや」 京太郎「ノーテン」 男9「ノーテン」 ―――――――――― 京太郎「あの後本選ではトップになり続けて……」 京太郎「県1位になったぞ!」キャッホー 京太郎「みんなと待ち合わせしてる場所に行くか」 京太郎「この辺だったかな」 照「こっち」 京太郎「お、これはこれはチャンピオン様じゃありませんか」 照「そんな呼び方しないで」ムスッ 照「それに京だって北大阪のチャンピオン」 京太郎「あ、そういえばそうだったな」 照「何言ってるの」 京太郎「それで、みんなは?」 照「もう帰った」 京太郎「えっ」 照「県予選1位同士仲良く帰ってきなさい、って霞が」 京太郎「照が迷子になったらどうする気なんだよ……」 照「でさ、京、私、1位になったでしょ?」 京太郎「ああ、なったな」 照「だからさ、その……」チラッチラッ 京太郎「なんだ?ご褒美が欲しいのか?」 照「う、うん……///」 京太郎「それならそうと言えばいいのに」 京太郎「でもご褒美か、何をしよう」 京太郎「じゃあ二人で甘いものを食べに行こうか」 照「……ん」 京太郎「というわけで会場近くの喫茶店に来てみたぞ」 カランコロン 店員「いらっしゃいませー」 店員「お、あなた方ひょっとしてひょっとするとカップルですか?」 京太郎「いや、ちが「じゃあじゃあ!」」 店員「こちらのカップルパフェをどうぞ!」 京太郎「だから俺た……」 ギュッ 照「……」ギュッ 京太郎「照……」 照「いいから、別に」 店員「じゃあごゆっくりー」 京太郎「良かったのか?」 照「うん」 照「このパフェおいしそうだし」 京太郎「カップルに間違われて」 照「えっ」 京太郎「えっ」 照「……///」 夜 京太郎「もうすぐ夏休みだ」 京太郎「今のうちに出されてる課題を片付けよう」 京太郎「この英語の課題難しいな……」 京太郎「エイスリンさんとやろうか……いや、自分の分は自分でやろう」 京太郎の学力が上がった! 60→61 【7月第3週 休日】終 【第2章】終 【第3章 全国】 【7月第4週 平日】 京太郎「今日から夏休みだ!」 京太郎「毎日が休日だ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「インハイは東京、東京観光に備えて金を貯めよう!」 おっさま「今日も元気やなー」 由子「元気なことはいいことなのよー」 由子「須賀くーん、こっちに麦茶よろしくなのよー」 京太郎「はい、ただいまってうわっ!」ドンガラガッシャーン 京太郎「やばい、コップを割ってしまった……」カタカタ おっさま「あちゃーやってしもたかー」 京太郎「あ、店長!これは、そのですね!」 おっさま「給料から引いとくなー」 京太郎「そ、そんな……」 カランコロン 由子「いらっしゃいませ、なのよー」 桃子「こんにちはーっす」 京太郎「いらっしゃいま……ってモモ!?」 桃子「あれ、どうして京太郎がここにいるっすか?」 京太郎「いまバイト中なんだよ」 桃子「へぇ、とうとう京太郎も働くような人になったっすか」ウンウン 由子「二人は知り合いなのよー?」 桃子「はい、幼馴染っす!」 由子「私は真瀬由子なのよー」 桃子「京太郎がいつもお世話になってるっす」フカブカ 京太郎「で、何するんだ?」 桃子「もちろん打つっすよ!」 由子「じゃあこちらの卓へどうぞ、なのよー」 桃子「京太郎も一緒に打つっす!」 京太郎「わかったよ、真瀬さんもどうですか?」 由子「わかったのよー」 おっさま「じゃあワイも入れてもらおかー、ってアンタ清澄の東横ちゃんやないか」 桃子「私のこと、知ってるっすか?」 おっさま「長野代表清澄高校の次鋒、通称『黒の天使』」 おっさま「それに去年の全中3位、知らないわけないやろ」 由子「長野代表ってことは、私と打てないのよー」 京太郎「えっ、そうなんですか?」 おっさま「大会規定で団体戦の代表同士は打てないんや」 京太郎「じゃあ、あと1人はどうするんですか?」 おっさま「今日はあいつがおるから大丈夫や」 おっさま「いま呼んでくるわ」 開局 おっさん「よぉ、須賀んとこの、調子はどうや?」 京太郎「上々ですね……」トン おっさん「がっはっは、そうかそうか」トン 桃子「なんで店長がここにいるっすか」トン おっさま「昔からの知り合いなんや」トン 京太郎(テンパイできねー)トン おっさん「ツモ、300・500や」 おっさん「頑張れよ、北の1位」 東2局 京太郎 24500 親 おっさん 26100 桃子 24700 おっさま 24700 桃子(なんかさっきから高い手が作れないっすね……) 桃子(でも、京太郎には負けられないっす!) 桃子「ロン!3900っす!」 東3局 京太郎 24500 おっさん 26100 親 桃子 28600 おっさま 20800 京太郎(和了れないのはやだなぁ……) 京太郎(憩さんの力はなんか使っちゃいけない気がするし) 京太郎「あ、ロン、1000です」 桃子(地味な対局っすねー) 桃子(消えにくいっすよ、まったく) 東4局 京太郎 25500 おっさん 25100 桃子 28600 親 おっさま 20800 おっさん「そういえば、須賀は男子個人戦1位やったらしいな」 京太郎「凄いでしょう」フフン おっさま「そういえば、今年から個人戦の出場枠が4人になったんやな」 京太郎「今年からだったんですか?」 おっさま「意図はようわからんけどな、東横ちゃんも真瀬ちゃんも個人戦出場者やで」 京太郎「へー、あ、ツモです、3000・6000」 おっさま「しれっと和了るんやなぁ」 南1局 親 京太郎 37500 おっさん 22100 桃子 25600 ※[ステルスモード]に移行しました おっさま 14800 京太郎(本当に安い手しか作れないな……一回使ってみるか) 京太郎(これで、テンパイだ)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎(全てを照らすような、闇を明かすような) 京太郎(そんな光を、イメージする!) 京太郎「カン!」タン 京太郎「来た!嶺上ツモ、面前のドラ3で4000オールです!」 南1局1本場 親 京太郎 49500 おっさん 18100 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(今、何が起こったっすか?) 桃子(背筋がゾクッってなって、そしたら京太郎が和了ってて……) 京太郎「ロン、1500の1本場は1800」 桃子(わけがわからないっす……) 南1局2本場 親 京太郎 51300 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎「ノーテンです」 おっさん「ワシもノーテンや」 桃子「ノーテンっす」 おっさん「ノーテンや」 南2局2本場 京太郎 51300 親 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(さっき京太郎が和了ってからツモが悪くなってるっす) 桃子(まーた流局っすか) 南3局2本場 京太郎 51300 おっさん 16300 親 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎(やっぱりあれ使うと運が悪くなるな……) 京太郎(使いすぎは禁物、だな) 京太郎「ロン、1000の2本場は1600です」 オーラス 京太郎 52900 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] 親 おっさま 9200 京太郎(オーラス……もういっちょ!) 京太郎「リーチ!」ピキーン 桃子(いまさらリーチっすか……) 京太郎(運を、集める) 京太郎(よし、来た!) 京太郎「ツモ!リーチ一発、1600・3200!」 終局 京太郎 59300 桃子 20000 おっさん 14700 おっさま 6000 桃子「いやぁ、楽しかったっす!」 京太郎「そうか、なら良かった」 桃子「それじゃあそろそろ帰るっす」 京太郎「おう、咲たちによろしくな」 桃子「次は3週間後、インターハイっすね!」 京太郎「そうだな、三箇牧は強いから覚悟しとけよー」 桃子「楽しみにしておくっすよ」 桃子「それじゃ」 バタム 由子「影の薄い子だったのよー」 京太郎「あれ、そういえば真瀬さんはモモを見えたんですか?」 由子「なんとなく見えたのよー」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいま……」 姫子「部長、こっち来るとですよ」 哩「姫子、ちょんっ、っと待って」ヴィーン 哩「ここば、どこ?」メカクシ 姫子「雀荘です」メカクシハズシー 京太郎(なんだあの2人) 由子「いらっしゃいませなのよー、あ、白水さんなのよー」 哩「おお、真瀬やなか」 由子「お久しぶりなのよー」 京太郎「真瀬さん、お知り合いなんですか?」 由子「この2人は新道寺女子の子たちなのよー、その小さい子が鶴田さん、赤い顔をしてる方が白水さんなのよー」 京太郎「新道寺って花田さんのいるところですか?」 哩「花田のことば知っとると?」 京太郎「はい、一度ここに来ましたね」 姫子「そういえば、花田ん奴ば雀荘ば行って楽しかった言うとりました」 哩「ふむ、花田と打ったのは君か?」 京太郎「はい、たしかに楽しかったですね」 哩「じゃあ、私たちと打たんか?」 京太郎「まあ、いいですけど」 開局 京太郎(新道寺女子、福岡だったけな) 京太郎(……ま、いいや) 京太郎(誰が相手でも、勝つ) 京太郎(楽しむ) 京太郎「ロン、2000です」 東2局 おっさま 23000 親 哩 25000 京太郎 27000 姫子 25000 哩(リザベーション失敗、か) 哩(すまんな、姫子) 京太郎「ロン、5200!」 哩(ツモじゃなきゃ気持ちよくなか) 東3局 おっさま 17800 哩 25000 親 京太郎 32200 姫子 25000 哩(直撃ば受けたい……) おっさま「お、リーチや」 哩(直撃、直撃…)トン おっさま「それや、ロン24000」 哩「あ、ああっ!」ビクンビクン 哩(直撃、気持ちよかぁ……) 姫子「ぶ、ぶちょー…」 京太郎(なんだこいつら) オーラス おっさま 41800 哩 1000 京太郎 32200 親 姫子 25000 哩(東風にしたのは間違いだった) 姫子(全然和了れんとです……) 京太郎「ロン、5200です」 終局 京太郎 37400 おっさま 36600 姫子 25000 哩 1000 京太郎「お疲れ様でした!」 姫子「おつかれです」 哩「おつかれ」 哩「須賀云うたか、これば私の連絡先ばい」 姫子「ぶちょー、よかとですか?」 哩「よかよか、ほれ、姫子も」 姫子「はい……っと」 哩「次に打つときは負けなかよ」 京太郎「ええ、こっちこそ」 姫子「じゃ、行きましょう」カチッ ブイーン 哩「んっ!」 哩「ひ、姫子、いきなりばやめっ」 カランコロン 京太郎「何だったんでしょうね、あの2人は」 由子「私にもよくわからないのよー」 京太郎「今日のバイト代少なかったな」 京太郎「まあモモに会えたからいっか」 京太郎「夕方だけど、何しよ」 夕 京太郎「久しぶりに買い物に行くか」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「コンビニに来てみたぞ」 京太郎「お、ガ○ガ○くん梨味、もう売ってたのか」 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「ハーゲンダ○ツ確保っと」 京太郎「お、これ花火セットか」 京太郎「そういえば今週末に祭があったっけ」 京太郎「みんな、千里山の人たちも誘って一緒に行こうかな」 京太郎「その後に清々荘の近くでやるか」 京太郎「よし、買った!」 京太郎「そういえば照とみんなで海に行く約束もしてた気がするな」 京太郎「少し散歩するか」 京太郎「今日も楽しい1日だったな」 京太郎「バイトから帰った後は誰にも会わなかったけど」 京太郎「それも俺らしさの1つだよな、うん」 京太郎「うっし、インターハイまで頑張るぞ!」 【7月第4週 平日】終 【7月第4週 休日】 京太郎「暑い……」 京太郎「もう来週の日曜には東京にいるのか」 京太郎「東京は涼しいのかな……」 京太郎「夏祭りに誰かを誘おう」 京太郎「誰を誘おうかな」 京太郎「咏と憩さんを誘ってみるか」 ――――――――― 京太郎「二人共話に乗ってくれたぞ」 京太郎「でも憩さん、なんか顔赤くて息荒かったけど大丈夫かな」 京太郎「夏風邪とかじゃなけりゃいいんだけど」 ――――――――――― 憩「京太郎くんと…祭り……あっ」クチュ… 京太郎「誰かの部屋に遊びに行くか」 京太郎「誰の部屋に行こう」 京太郎「照の部屋にでも行こうかな」 京太郎「照、いるかー」コンコン シーン 京太郎「……」 京太郎「別のことをしよう」 京太郎「散歩だ、散歩に行こう!」 京太郎「というわけで公園まで来た……お、あれは照じゃないか」 京太郎「少し驚かしてみるか……」グチャ 京太郎「ん?」 犬の糞「うーっす」 京太郎「ん?」 靴「私、汚れちゃいました」 京太郎「……えぇぇ」 ビチャ 鳥の糞「ちはーっす」 京太郎「」 京太郎「犬の糞踏んで、鳥の糞当たって」 京太郎「照もどっか行っちゃうし」 京太郎「なんか、もうメゲるわ……」 夕 京太郎「祭りに行くぞ!」 咏「おー!」 憩「いぇいー!」 京太郎「憩さんも浴衣なんですね」 憩「どや?似合うやろ?」フリフリ 京太郎「はい、可愛いですよ」 憩「か、かわっ?」 咏「なんだよ、私にはなんも無しかよ、ま、知らんけど」ツーン 京太郎「だって咏いっつも和服だし可愛いじゃん」 京太郎「だからあえて言うことはないかなーって」 咏「な、なんでそんなこと言えるんだよ、わ、わっかんねーな」カァァ 憩「可愛い、ウチが、可愛い……えへ///」 京太郎「さ、さっさと行きますよ」 ワイワイガヤガヤ 憩「賑やかやなー」 京太郎「はぐれないように気をつけないとですね」 咏「んで、まずはどこに行くよ?」 憩「最初はやっぱり金魚すくいとかでええんやない?」 京太郎「そうですね、じゃあ探しましょうか」 セーラ「金魚がすくえるでー!金魚やでー!」 憩「あ、江口さんや」 セーラ「なんや荒川に三尋木と須賀やないか、ここで何しとんねん」 咏「何するも何も遊びに来てるだけだぜぃ」 憩「そっちは何してはるんですか?」 セーラ「ちょっと知り合いのおっさんの店番やってんねん」 セーラ「須賀、やってけや」 京太郎「何円ですか?」 セーラ「1回10000円や」 京太郎「高すぎでしょそれ!2桁くらい間違ってますよ絶対!」 セーラ「冗談や冗談、1回50円や」 京太郎「たった50円でいいんですか?俺全部取っちゃいますよ?」 セーラ「ほぉ、言うやないか、ならやってみぃ」 京太郎「じゃあ遠慮なく……」 京太郎「はぁぁぁぁ……」 男「な、なんだアイツ!屋台の前で精神統一を始めやがったァッ!」 女「み、見てあれを!あの人から流れるあのオーラを!」 京太郎(今こそ、今こそ俺が長年培ってきたあの技を見せるときッ!いや、魅せるときッ!) 京太郎(モモも咲も照も旅行に行ったりして、一緒に祭りに行くことができなかった俺が) 京太郎(家でカピバラと秘密の特訓をして得た力ッ!) 京太郎(これぞ須賀式―――――) ―――――金魚すくい―――――! 京太郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉお!」 男「何だあの動きは!見えねェ!目で追い切れねェ!」 女「か、彼の器には金魚が着実に入っているわ!」 男「クッ、俺たちはどうやら本物の怪物を見てしまったようだなッ!」 京太郎「手が痛い……」 憩「金魚全部取ったりするからやで」 咏「あの後セーラが怒られてるように見えたけど、よかったんかねぃ」 京太郎「……あ、くじ屋だ」 憩「話題の転換早すぎやない?」 京太郎「隣にも何件かあるけど、どれにしよう」 京太郎「この店でいいか」 店員「いらっしゃい、何回引いてくんや?」 京太郎「2回くらいで」 店員「へいへい、こちらにどうぞ」 京太郎「2回とも外れか……」 京太郎「あれ、咏がいないぞ」 憩「咏ちゃん、綿あめ買いに行ったっきり帰ってこないんや」 憩「どうする?」 京太郎「心配なので2手にわかれて捜しましょう」 京太郎「見つけたら連絡してまたここに集まりましょう」 憩「うん、わかった」 京太郎「じゃあ俺はこっち捜してきます」 憩「また後でー」 京太郎「見つかりましたか?」ハァハァ 憩「綿あめ屋行ってみたけど、見当たらんかった」ゼェゼェ 京太郎「じゃあどこにいるんだよ……」 咏「遅れちゃってごめんねぃ~」 京太郎「咏!」 憩「それに照ちゃんも」 照「……」モフモフ 京太郎「で、何があったんだ?」 咏「それがかくかくしかじかでねぃ」 京太郎「ふんふむなるほど」 京太郎「照も一緒に来るか?」 照「うん」 京太郎「じゃ、行くか」 セーラ「ちょいと待てや」 京太郎「あれ、江口さんじゃないですか」 セーラ「江口さんじゃないですか、やないわ!須賀のせいで怒られて店番代も無くなったやんか!」 セーラ「どうしてくれんねん!」 憩「まあまあ落ち着いて」 咏「そんなに不満なら京太郎に何かしてもらえばいいんじゃね、知らんけど」 セーラ「あ、せやな。じゃあオレも行くわ」 京太郎「急に2人も増えちゃったよ」 京太郎「次、どこに行きますか?」 照「お腹すいた」グゥ 京太郎「さっきまで林檎あめ食べてたろ」 咏「でもたしかに減ったねぃ」 セーラ「じゃあ「たこ焼き!」」 憩「たこ焼き食べよ!」 ――――――――――― 京太郎「5個入り1パック買ったらもう1パックサービスしてもらったぞ」 憩「んー!やっぱりここのたこ焼きはおいしいなぁ」 セーラ「いやいや、あそこの方が「照、おいしいか?」」 照「うん」モグモグ 咏「どんまい」 セーラ「オレなんて竜華も怜もいなかったらただの男っぽい女なんや」グスッ 京太郎「さて、この後はどうするかな」 京太郎「皆さん!花火をしましょう!」 憩「花火?」 京太郎「実は今日のために買っておいたんですよ花火セット!」 セーラ「お、ええやん」 京太郎「どうです?やりますか?」 照「いいんじゃないかな」 咏「迫り来る怒涛の花火の時間だねぃ」 京太郎「バケツよし!チャッカマンよし!蝋燭よし!」 京太郎「花火パーティーの始まりだ!」 セーラ「火が出るでー!」ファイアー 咏「回れ回れー!」ファイアー 憩「あー綺麗やなー」 京太郎「まずは穴の線香花火を」ガサガサ 京太郎「ん?」 照「ん」 京太郎「照も線香花火か?」 照「うん」 ボッ 京太郎「照は1人で来たのか?」 照「うん」 京太郎「でもどうして」 照「京が憩たちと出ていくのが見えたから気になってね」 照「途中から見失って困ってた」 京太郎「行きたいなら行きたいって言ってくれれば良かったのに」 照「言いにくいのは、京もわかるでしょ?」 京太郎「…まあな」 照「……」 照「実は、京に言いたいことが」ポトッ 京太郎「落ちちゃったな、で、どうした?」 照「…ううん、なんでもない」 京太郎「一体なんだったんだ?」 憩「くらえー!」ファイアー 京太郎「あつっ!足に向けないでくださいよ!」 憩「いやーごめんごめん」 京太郎「郁乃さん並みに誠意を感じられない謝罪ですね」 憩「京太郎くんもどうや?」つ花火 京太郎「じゃあ火くださいよ」 憩「うん、ちょっと待ってな……あ、消えてしもた」 京太郎「そういえば」ファイアー 憩「なんや?」ファイアー 京太郎「憩さんっていつも部屋で何して過ごしてるんですか?」 憩「うーん……」 憩(ナニして過ごしてるんですか?ってこればれてるんじゃ……) 憩(早く話題換えんと……) 憩「そ、そういう京太郎くんは何しとるん?」 京太郎「俺はネト麻とか勉強とかですね、それで憩さんは?」 憩(ここは一旦落ち着こ、うん) 憩「そういえば、京太郎くん憶えとる?」 京太郎「何をですか?」 憩「ウチと京太郎くんが初めて会って、京太郎くんが入部してくれた日のことや」 憩「もう4か月くらい前のことやったね」 憩「ウチのこと慰めてくれて、麻雀部に入ってくれて、一緒に掃除して」 憩「ぱ、ぱんつ見られたこともあったけど、その後は一緒に帰って、雀荘行って」 憩「そのときにたこ焼き食べたやろ?」 京太郎「ああ、2人で食べましたね」 憩「あのたこ焼きなんやけど」 京太郎「さっき食べたたこ焼き、でしょう?」 京太郎「忘れませんよ、あの店の人の顔特徴的ですし」 京太郎「憩さんと初めて会った日のことなんて忘れるわけないじゃないですか」 憩「ふふっ、ありがとな」 憩「京太郎くんがみんなを集めてくれて、そんでここまで来れた」 憩「感謝してるで、京太郎くん」 京太郎「憩さん……」 京太郎「結局、部屋で何してるんですか?」 憩「」 【7月第4週 休日】終
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38日目・昼前- 東京- 京太郎「……さて、どうするか」 京太郎「よし、白糸台に行こう!でもいきなり大丈夫か、連絡しておかないとな」 プルル 菫『もしもし、どうした須賀君?』 京太郎「今東京にいるんですけど、麻雀部やってるんですか?」 菫『なるほど、こちらに来たいと……ほぼ女子生徒しかいないこの麻雀部に来たいと?』 京太郎「ちょっ、その言い方!」 菫『ふふっ、冗談だ、迎えに行くよ』 京太郎「いえ、時間取らせるのもあれなんで着いた後電話します」 菫『わかった、楽しみに待っているよ』 京太郎「はい!」 プツッ 京太郎「さて、急ぐか!」 白糸台高校・前- 菫「須賀君」 京太郎「あ、弘世さん!」 菫「待たせたね」 京太郎「いえ、こちらこそ突然押し掛けたりして」 菫「君は礼儀正しいな、見かけと違って」 京太郎「結構気にしてるんですよ?言われがちで」 菫「ふふっ、君だから言えるのさ」 京太郎「なんだか褒められてる気がしません」 菫「まぁまぁ、行こうじゃないか」フッ 京太郎(乙女だ……) 白糸台・麻雀部- 菫「須賀君を連れて来たぞ」 京太郎「どうも」 淡「よ、京太郎!」 照「ん」 京太郎「ははは、相変わらず元気そうで」 誠子「久しぶりだね須賀君」 尭深「そっちも元気そう」 京太郎「もちろんですよ」 菫「さて、麻雀を打つか!」 京太郎「そうですね、じゃないとなんのために来たのか」アハハ 菫「さて、待っていてくれ」 京太郎「はい」 照「私が打つ勝つ」ゴゴゴッ 淡「よし、行くぞ!」 尭深「今回は私が」 誠子「リベンジするべし!」 淡「よし!今度こそ!」 京太郎「なんで目の敵にされてんだよ」 誠子「前と同じだね」 京太郎「そうですねー」 照「今回は本気で行くよ?」 京太郎「んぁ?」 京太郎(どうするかなぁ) 淡(さて、この力……持て余してたんだよね!) P能力「傲慢」発動 最も高い麻雀力を持った相手と同じ麻雀力になる 誠子(宮永先輩がくる!) 照(咲には、勝てたのかな?) P能力『照魔鏡』発動 オカルト95までの相手の能力の効果を受けない 京太郎「ッ!?」 京太郎(見られた!?) 照(なにこれっ、京ちゃん!?) 京太郎(なんだ、淡の奴……)タンッ 誠子(なんか最近の淡、やりにくいな……やけに強くなったり拮抗してたり!)タンッ 照(あぁ、なんだ京ちゃん……京ちゃんも咲と同じだったってことか)タンッ 淡(さすがに強いなぁ京太郎、あぁ~なんかドキドキして、テンションあがってくる!)タンッ 京太郎「行くぜ、俺のターン!」ドン☆ 照(っ!?) 淡(これ、私たちみたいな能力じゃない!)ゾクッ 誠子(黒い霧がっ)ビクッ 尭深(……なに?) 菫(な、なんだこれは!)ビクッ 京太郎「ドロー!」カッ 能力『無限煉獄龍』発動 京太郎「いくぜ!」ピキーン 誠子(なんなのさ!?) 淡(これ、私たちのと違う!) 照(こんなの照魔鏡でも見えなかった……なに、別の?) 京太郎「死者と生者……」 菫(全国、あまり手は抜けないか) 京太郎「ゼロにて交わりしとき……」 尭深(霧の中から何か……) 京太郎「永劫の檻より魔の竜は放たれる!」ダッ 淡(竜!?) 京太郎「こいよ、無限煉獄龍(インフェルニティ・デス・ドラゴン)!」グァンッ 京太郎「デス・ファイア・ブラスト!」ゴッ 判定成功:ヒット 自分以外の者の点決めコンマ下二桁を30下げる 京太郎「さらに!」 京太郎「いくぞ淡!」バッ 淡「うぇっ!?」ビクッ 京太郎「インフィニティ・デス・ブレス!」 ゴッ 淡(なっ、またぁっ!?) 淡(ぐぅっ!?) ボゥンッ 照(これ、本当にまともな異能?) 淡(お、おさまった……) 誠子(龍が消えた……) 京太郎「ツモ、4000・8000だ……俺を満足させてみろ」ギンッ 判定大成功:クリティカルヒット 京太郎「ツモ、1200・2300だ!」ダンッ 照(照魔鏡を使ったら和了できないから、次からは本気出す) 淡(私が、同類のはずなのに!) 誠子(化物ばっかじゃん!) 京太郎(ッ……なんだ、この感じ?) 暴食と傲慢が反発しているためP能力『拒絶』発動 麻雀力が一時的に-30 点数が-50 淡(高校100年生、私が……負けるわけ、ない!)ゴッ 前回が第四位だったためP能力『傲慢:銀河』発動 麻雀力が最も高い麻雀力を持った相手の麻雀力+10の数値となる 誠子(これは、使うか!) 照(ほら、咲ならきっとこのぐらい防ぐ) P能力『照魔鏡』の効果は持続中 オカルト95までの相手の能力の効果を受けない 京太郎(俺の、暴食……?)グッ タンッ 誠子(よし、この調子なら!)タンッ 照(京ちゃん、調子わるい?)タンッ 淡(そう、これが私の力!本来の力!)タンッ 京太郎(お前の異能で、潰す!)ゴッ 淡(なっ、これ!) 照(淡のだね) 誠子(あれ、結構やばい感じ……) 京太郎(ここからは俺の領域だ!) 能力『絶対安全圏(喰)』発動 京太郎(安全地帯ってわけだ!) 判定成功:ヒット 次の全員の点数安価の結果を00にし、自分は5増える 照(無駄だよ) 『絶対安全圏(喰)』に対するチェーン 能力『連続和了』発動 和了判定を最下位にし、点数に+60する 京太郎(きたっ、かかった、喰うゾ!)ギラッ 照(来たッ……アレだ)ゾクッ 淡(これ、そっか、これか!)ドクンッ… 誠子(なに?ざわついてる……) 京太郎(喰らウ!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル 京太郎「」ニッ 照「ッ!?」 グチュッ ブチッ グチッ ググッ ブチリッ 照(なっ、なに、この感じっ……~~~ッ!?)ビクッ 京太郎「」プハァッ 能力『魔物喰い』クリティカルヒット:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を00する。 誠子(な、なにこれッ!?) 菫(照の何かを、止めた?) 照「ぁっ……」ガクッ 尭深「!?」 菫「照、どうした!?」 淡(逃げるんだ……?) 京太郎「ッ……照さん!」 照「っ」ガクッ 京太郎(なんか、色欲が蠢いた感覚がしたけどっ) 照「だ、大丈夫っ……京ちゃん、保健室連れてって……くれ、る?」ハァハァッ 京太郎「は、はいっ!」 菫「よろしく頼む、土日だから保険の教諭は居ないが」 京太郎(ドニチナラショウガナイ) 保健室- 京太郎「ベッドに横になります?」 照「んっ、お願いっ……」ハァハァッ 京太郎「はいっ、と」 照「はぁっ、ベッド、ひんやりする……」ハァッ 京太郎「そうですか?」 照「んっ……京ちゃん、ちょっとこっち来て?」 京太郎(やけに京ちゃんって呼ぶなぁ) 京太郎「えっと……」 京太郎「て、照さん?」スッ 照「ッ!」グイッ 京太郎「ッ!?」 京太郎(べ、ベッドに引き寄せられて……) 照「京ちゃん、私の京ちゃん……」ハァハァッ 京太郎「ちょ、ちょっと!落ち着いてくださいよ照さん!」ワタワタ 照「ビックリするほど冷静じゃないけど、それでも嘘偽りないよ」ハァハァッ 京太郎「て、照さんっ……」 照「ね?」 京太郎「ど、どうなっても、知りませんよ?」 京太郎(保健室だし) 照「鍵、かけといたから」ニコッ ??「そりゃキンクリじゃな」 数年後- 咲「またなのお姉ちゃん!」 照「そんな敵意込めた目で見ないの咲」 咲「見るよ!何人目なの!?」 京太郎「そんなこと言ってもしょうがないだろ、ほらほら、落ち着けって」 咲「私がおかしいの!?ぶっ飛ばすぞこの野郎!」クワッ 京太郎「うわっ、怖い」 娘1「ねぇ咲おばちゃん、向こうで遊ぼうよー!」キャッキャッ 娘2「麻雀、麻雀!」キャッキャッ 咲「ちょ、引っ張らないで!きょ、京ちゃんにお姉ちゃん!私がやられても、第二第三の」 娘3「早くしてよおばちゃん!」ワーイ 咲「ちょっと待ってすぐ行くから、あと私はおばちゃんって歳でもないでしょ!」 照「ふふっ、楽しそう」 京太郎「ていうか毎回なんでお前たちはそんなに、ていうか嬉しそうだよな照は」 照「あきらめてたのに、咲に勝てたんだもん」ボソッ 京太郎「ん?」 照「うぅん、次の子は男の子かな?」 京太郎「そうだな、そろそろ欲しいな……でも娘全員がコークスクリューは怖い」 照「息子が京ちゃんみたいのでも嫌だけど」 京太郎「酷いな」 照「ふふっ」 宮永照ED1 保健室- 京太郎「ベッドに横になります?」 照「んっ、お願いっ……」ハァハァッ 京太郎「はいっ、と」 照「はぁっ、ベッド、ひんやりする……」ハァッ 京太郎「そうですか?」 照「んっ……京ちゃん、ちょっとこっち来て?」 京太郎(やけに京ちゃんって呼ぶなぁ) 京太郎「えっと……」 京太郎「そこで、座って待ってます!」 照「京ちゃ……はぁ」 京太郎(照さん、綺麗になったなぁ……昔からだいぶ大人っぽったけど) 照「京ちゃん、もう平気」 京太郎「あ、そうですか安心しました」 照「戻ろうか、菫にも大丈夫ってメールは送っといたけど」 京太郎「はい」 麻雀部・部室- 菫「もう平気か?」 照「うん、ごめんね」 京太郎「大会も近いですからね」 京太郎(さて、どうするか……) 菫「須賀君」 京太郎「はい?」 菫「淡のことだが、君とはじめて対局した日からどうにも……強くなっているのは良いんだが対局中におかしな様子が見れるんだ」 京太郎「あぁ~、それに関しては俺も良くわかってないんです」 菫「良くわかってない?」 京太郎「まぁ、同じような高校生は俺の他にも長野の風越、大阪の姫松、岩手の宮守に居るんですけど誰も上手く自分たちを理解できているわけじゃないっぽいんですよね、なんか言葉にできないって言うか……」 京太郎(そう言えば、空腹感がなくなってる) 菫「そうか、まぁ付き合いが悪くなっているとかいうことではないから良いのだけれど」 京太郎「まぁ淡はまだ軽度だとは思いますけど」 菫「どういう意味、かと聞いても無駄?」 京太郎「はは、まぁ」ニガワライ 菫「そうか、白糸台に来てみないか?女装で」 京太郎「ゾッとします」 菫「ふふっ」 夕方2- 京太郎「さて、どうするか」 菫「そう言えば講師役で呼んでいた方が来るぞ」 京太郎「え、俺がいて大丈夫なんですか?」 菫「大丈夫だと思うが」 ???「お待たせ~☆」 京太郎「は、はやり、さん?」 はやり「あれ、なんで京太郎君がいるのかな~☆」 尭深(こ、このプロ……) 誠子(キツい……) 淡(うぁ、なに……この感じ?)ゾクッ 『はやり登場』 はやり「さてさて、じゃあ私と打ってみようかぁ……」ニコッ 菫「さて、じゃあ誰がやるか」 誠子「淡、行ってみたらどう?」 淡「私かぁ……まぁ高校百年生に後退は無いけど!」 京太郎(傲慢と強欲に目の前でぶつかられるか)ゾクッ 京太郎(ん、不味いか……?) 京太郎(見ておくか、なんか楽しそうだ)ニッ はやり「にゃはは☆」 淡「ッ!」ゾクッ 照「私も見てる」 菫「そうか、じゃあ私と」 尭深「私が入ります」 はやり「それじゃ、始めようか!」ニコニコ 淡(ちょっと、怖いかも……いや、んなわけないでしょ!)ブンブン 菫(どうした、淡……?) 十数分後- 京太郎(なんだ、どうなってんだこれ……) 完全に支配される雀卓を見て、須賀京太郎は戦慄した。 菫(和了できないっ!?) 尭深(ど、どういうこと、なの?) 淡(わ、私はっ……) はやり「あ~あ、これで流局……テンパイだよ」 菫「テンパイ」 尭深「テンパイ」 淡「……ノーテン」 はやり「最初に私が一回和了った以外誰も和了らないねー☆」 京太郎(はやりさん、何考えてこんな打ち方っ、こんな支配の仕方……尭深さんと菫さんが欲しい牌全部握って、どういうつもりで……) はやり(京太郎君、淡ちゃんはね……まだ完全じゃないんだ、だから完成させてあげないといけないんだよ☆) オーラス- はやり「ん~来ないね☆」タンッ 尭深(こんなのっ)タンッ 菫(麻雀なものかっ!)タンッ 淡「なの……がぅ……」ボソボソ 京太郎「あ、淡?」 淡「この私にっ、こんなことしてっ……許されるとっ!」ゴッ 京太郎「ッ!?」ゾクッ はやり「にゃはは☆」 淡「私が、負けるわけない!」 能力『明けの明星』発動 成功:効果不明 淡「ツモ!」ダンッ 菫(和了った!?) 尭深(この状況でっ) 淡「もろもろ合わせて、12000オール!」ダァンッ はやり「にゃはは、オーラスでやられちゃったね☆」 淡「当たり前じゃん!私は高校百年生、大星淡なんだからね!」ビシィッ はやり(ハッピーバースデー傲慢の淡ちゃん☆) 京太郎(なんだ、今のっ)ドクンッ 夜- 菫「今日はありがとうございました」ペコリ はやり「気にしないでね、はやりんはみんなの牌のお姉さんなのだ☆それに君、なんだか二代目の素質ありそうだよ!」 菫「ご遠慮しておきます」 はやり「え~☆」 菫(それは私には無理だ) はやり「さて京太郎君、ちょっと付き合ってよ~☆」 京太郎「え、俺ですか?」 はやり「京太郎君しか居ないじゃん☆」 京太郎「え~っとですね」 京太郎「じゃあ、付き合いますよ」 はやり「やった~、じゃあ京太郎君は貰って行くね~☆」グイッ 京太郎「うおっ」ズリズリ 淡「む~」 照「瑞原はやりはとんでもないものを奪って行きました」 菫「ん?」 照(私の京ちゃんです)ギリッ 京太郎「ところで、付き合うってどうするんですか?」 はやり「この後に晩御飯食べるんだけど~一緒にどう☆」 京太郎「まぁ付き合うって約束でしたし、晩御飯欲しいですからね~」 はやり「じゃあ行こっか☆」 京太郎(やっぱ素なんだ) 居酒屋- 京太郎「ちょっと意外です」 はやり「私だってお洒落なバーとかの方が良いんだけどね~」ムスッ ??「Stay ここです」 京太郎(ルー語?) はやり「あ、いたいた!」 京太郎「え、戒能プロ!?」 良子「ふんふむ、この子がですか?」 はやり「そうだよ☆」 良子「改めまして、戒能良子です」 京太郎「えっと、須賀京太郎です」 はやり「うんうん、自己紹介も終わったし色々頼もうか☆」 良子「はやりさん、どういうつもりで未成年を居酒屋に?」 はやり「本当はバーに行きたかったよ?」 良子「いえ、そちらもどうかと思いますが……まぁ別に高校生なら問題もないでしょうけれど」 京太郎「そう言えば戒能プロは中東の元傭兵でイタコであるとか、ソロモン王の力で役満を和了ったとか言う話あるんですけど本当ですか!?」 良子「そんなOccultありえませんね、噂です」 京太郎「なるほど、異能に関しては信じやすいたちでして」アハハ 良子「……はやりさん?」 はやり「ご察しの通りだよ☆」 良子「なるほど、貴方もですか」 京太郎「え?」 はやり「暴食と色欲だよ!」 良子「なるほど」 京太郎「あ、あぁなるほど……」 はやり「ねぇ、早く頼むの決めようよ?」 良子「なるほど、目覚めた時はわからないと?」ゴクッ 京太郎「まぁ、そうなりますね」 良子「悪霊の類の可能性も否定できませんね」 京太郎「悪霊ですか?そんな―――」 良子「Occult……と言うのであればどうしようもありませんが」 京太郎「すみません、続けてください」 良子「Yes、そもそもはやりさんは目覚めた時のことを教えてくれないので」ジトッ はやり「ん?にゃはっ☆」 良子「君ぐらいしか聞く相手がいないのが現実です、だから次に休日などあったら連絡をくれると助かります……お祓いに行くことも考えて」スッ 京太郎「あ、ご丁寧にどうも、そうですね考えてみます」 良子「んっ」ゴクッ はやり「さて、そろそろ帰ろうか!」 良子「須賀君はどちらに?」 京太郎「泊まる場所ですか?えっと……」 京太郎「誰かに連絡してみます」 良子「泊まる場所決めてないんですか」 はやり「へぇ~☆」ニコニコ 京太郎「……電話に出ないな」 京太郎「……またか」 良子(私の家にでも来させてあげましょうか……) はやり(私の家でも良いけど☆) 照『もしもし?』 京太郎「あ、照さん!あのですね、今夜一晩……」 照『良いよ』 京太郎「え?」 照『来て良いよ』 京太郎「ありがとうございます!じゃあ今から行きますんでメールで住所送ってください!」 照『うん、またあとで』 京太郎「はい!」 良子「大丈夫そうですね」 はやり「家でも良かったんだけどな☆」 京太郎「ありがとうございます二人共、それじゃこれで!」 良子「それでは、Good knight」 はやり「じゃあね~」 京太郎「ラッキーだぜ!そう言えば、何か買って行こうかな?」 京太郎「さて、なに買って行くかな~」 京太郎「よし、照さん甘い物好きだったしな……あれ、今ってどうなんだ?」マァイイカ 宮永家- 京太郎「ん、インターホン押しても中々出てこない……」 ガチャッ 照「京ちゃん、助けて」フラッ 京太郎「照さん!?」ガシッ 照「い、今もう9時過ぎ……」 京太郎「は、はい……」 照「お母さん、今日帰ってこないから……晩御飯、無い……」 京太郎(いや、その理屈はおかしい) 宮永家・キッチン- 京太郎「色々あるじゃないですか」 照「お母さんも好きに使って良いって言ってたけど、料理……できないっ」グテー 京太郎(ポンコツだ、通常の3倍のポンコツだ) 京太郎「待っててください、作りますから」 照「ッ!?」パァッ 京太郎(可愛いな……) 京太郎「そう言えばお土産にプリン買ってきたんですよ」 照「プリン!?」 京太郎「まぁ晩御飯食べたらですけど」 照「」シュン 京太郎(かわいい) 京太郎「さて、やるか」 京太郎「お待たせしました」 照「良い匂い」スンスン 京太郎「俺の体嗅がないでください、汗臭いでしょ」 照(良い匂い……) 京太郎「ボンゴレビアンコ、試してみました」 照「ん、はじめて?」 京太郎「はい」コトッ 照「……女子力高いね」 京太郎「気にしてること言わないでください!」 照「昔から掃除も得意で、今じゃ料理も得意で……裁縫とかも得意でしょ?」 京太郎「まぁ、はい」 照「おまけに世話好き……女子力高めだね」 京太郎「だからぁ~」 照「いただきます……ん、おいしい」モグモグ 京太郎「そりゃ嬉しいです」ニコッ 京太郎「作ったかいがありますよ、おかわりもありますからね?」 照(是非お嫁に欲しい)ボクノオヨメニオイデー 照「ごちそうさま」 京太郎「お粗末様です、食器洗っておくんで……プリン食べても良いですよ」 照「」パァッ 京太郎(子供っていうか、てかまだ甘い物好きなんだなぁ……いや女の人だし普通か)ワシャワシャ タッタッタッ 照「京ちゃんも一口、あーん」 京太郎「ありがとうございます」アーン 照「敬語、良いから」 京太郎「ありがとう、照ちゃん」 照「うん、あーん」 京太郎「あーん」パクッ 京太郎「美味い、さてさっさと片付けないと」 京太郎「風呂上がった~って、もう寝ちゃってんじゃん」 照「んぅ……」zzz 京太郎「よっと」そっ 京太郎「二階だよな……」 照「んむっ……」zzz 京太郎「ふぅ、空いてる、ここ……だな」トサッ 照「ぅ~」ファサッ 京太郎「よし、これで良いか……この部屋」 グチャァッ 京太郎「まぁ良いか、とりあえずどこで寝るかな」ウム 京太郎「……下で寝るか」 38日目終了- 朝- 京太郎「んっ……」ムクッ 京太郎「どうすっかなぁ」 京太郎「照ちゃんを起こしに行くか、とりあえず朝飯作ってから」 京太郎「入るぞ~」 照「んぅ~」zzz 京太郎「ほら、照ちゃん起きてくれ」ユサユサッ 照「んぁ……あ、京ちゃん、やっぱ私の方が良かったんだぁ」 京太郎「寝ぼけてるのか?」 照「え、あ……なんでもない」キリッ 京太郎「お、おう」 照「おはよう」スクッ 京太郎「おう、それよりもさ……掃除した方が良いんじゃないか?」 照「……」カァァッ 照「出てって」ギュルルルルッ 京太郎「ちょっと待て、連続和了してないだろ」ビュオォォォ 照「今すぐ、出てって」 京太郎「お、おうとりあえず朝飯作ってあるからな?」 照「え」パァァッ 京太郎(おさまった、この間に下に降りてるか) 照「んっ、おいしい」 京太郎「良かった良かった」 照(ほんと、お嫁に来てくれればいいのに) 照「京ちゃん、今日帰るんでしょ?」 京太郎「まぁ、早めに帰らないとな、前ほど長野まで遠くないけど」 照「それまではこっちにいるの?」 京太郎「まぁ、昼ぐらいには出るけど」 照「そっか、私は部活だから」 京太郎「なるほどなるほど」モグモグ 照「……デザートは」 京太郎「昨日のプリンもう一個残ってる」 照「」パァァッ 京太郎「さて、そろそろ出るから」 照「うん、気を付けてね」 京太郎「了解」 照「また来てね、全国で会うかもしれないけど」 京太郎「はは、じゃあ」バッ 照「ふふっ、咲には渡さないから」 昼- 京太郎「さて、どうすっかな」 自宅・自室- 京太郎「やっぱ東京長野間ってそんな疲れないな」ウン 京太郎「どっか行くかな、もう夕方だけど」 京太郎「どうも、染谷さん」 まこ「おういらっしゃい、今日はどうするんじゃ?」 京太郎「そうですね……」 京太郎「今日も麻雀で!」 まこ「ほいほい、こちらへどうぞー」 京太郎「どうも、飲み物はコーヒーで」 まこ「はい」 京太郎「久しぶり」 数絵「須賀君、久しぶり」 京太郎「ああ、久しぶりです」 数絵「敬語じゃなくて良い、同じ一年だしね」 京太郎「ん、じゃあそうだな」 数絵「出会ってから結構経ってるんだけどな」 京太郎「そうですねぇ」 久「まこー借りるわよ」 まこ「好きにしんしゃい」 久「お邪魔するわよ」 京太郎「あ、竹井さんでしたっけ?」 久「あら、忘れそうだったの?」クスッ 京太郎「いえ、そんなつもりじゃっ」 数絵(遊ばれてるぞ) ??「さっさとはじめましょうよ」 久「え?」 数絵「え?」 モモ「面子はそろってるでしょう?」ピキッ 京太郎「じゃ、じゃあ始めようか!」 京太郎(最初から居たのに気付かれなかったから怒ってんのか?) 京太郎(さて、どうなることやらって感じだな) モモ(京さんに色目使うなんて!)ガルルッ 久(さて、今の私ならどこまでいけるかな……) 数絵(須賀君のリアルでの戦い方、か)キリッ 京太郎(さて、酷いなぁ) モモ(ん~これで京さんに勝てますかね~) 久(さて、今回は全力で行くわよ) 数絵(相手三人の戦力が、まったくわからない……) 京太郎(理想の牌譜を描き、それを実現させる!)ゴッ 能力『アートリック』発動 成功判定無し:ヒット 前の和了判定が最上位になる 久(あら、何が目的かわからないけど) 能力『アウトロー・タウン』をチェーン発動 京太郎(喰らいますよ、竹井さん!)ギンッ 久(ん、なにか違和感が) モモ(京さん、あれっすか!?) 数絵(肌がピリピリとっ) 京太郎(喰らうぞ!) 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル グァッ 久(え、なに……巨大な、顎?) 京太郎「」ニッ モモ(今のうちに!) 能力『ステルスモモ』発動 京太郎(……ッア!くそっ喰いかけの時に)ギンッ 能力『心鎮壷のレプリカ(喰)』発動 成功判定無し 相手のオカルト能力を無効にする モモ(なっ、私がステルスできてない!?) 京太郎(こっからは好きにやらせてもらうぞ!)ギンッ 効果処理終了 ブチリッ 久(なっ、なに、今のっ……!?) 京太郎(ごちそうさまっと!) 能力『魔物喰い』発動 成功:相手のオカルト能力を無効にし次のコンマ下二桁を01にする 京太郎(そして、これで俺の牌譜も完璧だっ!) 能力『アートリック』発動 数絵(この争いにまともに参加できていないっ) 京太郎「ツモ、3000・6000だ!」ダンッ 数絵(さすが、だけどここからは!) 久(私の悪待ちがっ) モモ(どういうことっすかねぇ) 京太郎(腕に、違和感?) 京太郎(これなら、どうにかなるか?)ギュルッ モモ(やっぱ京さんは強いっすね) 久(やっぱり魔物ってわけ) 数絵(ここからは!) P能力『南鋼不落』発動 和了判定の合計値が100を超えた場合、最上位になる 和了判定が最上位の場合、点数が+30する 京太郎(美穂子さん、借りますよ!)スッ 能力『青眼の預言者』発動 成功判定:須賀京太郎のオカルトステータス100 成功:ヒット 京太郎(行きましょう!)キュィーン 能力『青眼の預言者』成功 その局の点数が+15され、その後一度の和了安価の数値が+10 久(なっ、あの目は!?) モモ(カッコいいっす)ハゥァッ 数絵(な、なに!?) 京太郎(なんだこれっ)ギュルルルルルッ 数絵「ツモ、12000オール!」ダンッ 久(何も、できなかった!) モモ(どうしたんでしょう、京さん?) 京太郎(お、おさまった?) トップ 数絵 60+88=148 二着 京太郎 65+68=133 三着 モモ 00+24=24 ラス 久 01+22=22 京太郎「うあ~負けた~」 モモ「ま、マジっすか!?京さんが負けてるとこはじめてみました!」 数絵「ははっ、私の勝ちだね須賀君」グッ 京太郎「これでも強いって思ってたんですけど~」 久(なにが違ったのかしら?) 京太郎「はぁ、まだまだだなぁ~」 モモ「そんなことないっすよ京さん、この人が異常なだけっす!」 数絵「喜んでも、良いのか?」 京太郎「ん、一年三人だな」 数絵「一年?」 モモ「どうしたっすか?」タユン 数絵「へぇ~」 モモ「なんっすか!?」 久「さて、私はこれで帰ろうかしら」 京太郎「あ、お疲れさまです、ありがとうございました!」 モモ「ありがとうございましたっす!」 数絵「ありがとうございました」 久「はい」 京太郎「竹井さ~ん」タッタッタッ 久「あら、須賀君……どうしたの?」 京太郎「いえ、少しお話でもと」ニコッ 久「あら、ナンパ?」 京太郎「ちょ、違いますよ!ちょっと、咲のことが気になって」 テクテクテク 久「咲が?」 京太郎「はい、幼馴染なんですけど清澄でしっかりできてるのかって……」 久「友達は和や優希がいるし、安心して良いんじゃないかしら?」 京太郎「あいつ、自分から麻雀部に行ったんですか?」 久「ええ、自分から来たわよ」 京太郎「そうですか」 久「私は今年が最後だから、なんとしてもインターハイに出たい。その一心で頑張ってるのだけれどどうにも雑用が大変でね~」 京太郎「あぁ~なるほど」 久「龍門渕、正々堂々勝たせてもらうわよ」 京太郎「ははは、寝言は寝て言ってください」 久「あら、言うわね?」クスッ 京太郎「まぁ、みんなを信頼してますから」ハハッ 夜- 自宅・自室- 京太郎「よし、明日は月曜だ!」 京太郎「掃除するぞぉ!」グッ 京太郎「……コークスクリューあれば便利なんだけどなぁ、あれ今日俺が使えたのって……」ン? 京太郎「黒歴史ノート第二部が出てくるなんてっ、ぐぁぁぁぁっ!なにが真の姿と真名だぁぁぁっ!」バタバタッ 京太郎「ん、メールが来てるぞ!」 京太郎「ん~?」 京太郎「んぁ、照ちゃ、照さんからだ」 差出人:照 本文『次はいつ来る?お母さんが久しぶりに顔見たいって』 京太郎「覚えてたのかお母さん」 本文『ありがとうございますって伝えといてくれ、あと次行くのはいつになるかわからない』 差出人:照 本文『まぁどちらにしろ個人戦勝ち抜いて来てもらうけど』 京太郎「んな無茶な、まぁそれだめに岩手で新しい能力手に入れるっていうのも……」 本文『俺自身はできるだけ努力するつもりだ』 差出人:照 本文『うん、待ってる おやすみ』 京太郎「おやすみっと……は、照さんも携帯使えるようになってる!?」アラマビックリ (東京)宮永家・照部屋- 照「咲の方が京ちゃんに近いけど、負けない」ギュッ 照「今度こそ、勝つ」 自宅・自室- 京太郎「よし、明日の学校も頑張ろうな!」 カピー「カピ」ナニヲ? 京太郎「遊んでほしいか?」 カピー「カピッ」ハッサイトキュウサイトジュッサイノトキト、ジュウイッサイノトキモボクはマッテイタ!! 京太郎「なにを?」 カピー「カピッ」アソンデクレルノヲダロウガァ! 京太郎「このメスカピバラが……」 京太郎「なぁ、モフモフしようやぁ」ニヤッ カピー「カピ!」ヤ、ヤメテッ… 京太郎「そんなこと言わずに!」モフモフモフッ カピー「か、かぴー!」クヤシイ、デモ! このあと滅茶苦茶モフモフした 39日目終了- 40日目・朝- 京太郎「……さて、学校か」 テクテクテク 京太郎「今日はどうするかなぁ~」 京太郎「ころたんイェー!」 衣「今日はその手には乗らっ」ガシッ 京太郎「イェー!」 衣「ワーイ!じゃない!下ろせ京太郎、怒るぞ!?」 京太郎「すまん」シュン 衣「……たまになら、良い」 京太郎「イェー!」ガシッ 衣「バカ!衣はお姉さんなんだぞ、京太郎!」 ダッダッダッ 授業- 京太郎「ホーリーライトニング!」 歩「ブックス!」ジカンワリ 京太郎「君に出会えて良かった」パシッ 京太郎「俺は人間ミシンだ!」シュババババッ オメェニンゲンジャネェ! 歩「できた、ネクタイ!」 女子A「なんで出来たネクタイを須賀に合わせてるの?」 歩「うぇっ!?」 昼- 京太郎「さて、昼はどこで誰と……」 衣「衣はこれが欲しい!」 京太郎「ほい」アーン 衣「あむっ、うんおいしい!」 一「あ、じゃあボクはこれもらうね」ヒョイッ 京太郎「あぁ、最後のベーコン巻!」 透華「うぅ」モジモジ 京太郎「お、お前も欲しいか、なら俺特性の卵焼きをやろう」 透華「し、仕方ないですわね!」パァァッ 京太郎「ほれ」アーン 透華「あむっ、うんおいしいですわ!う、うちで暮らしても良くってよ!」 京太郎「執事ってのも道の一つだよなぁ~」 放課後- 京太郎「今日はどうするかな~」 部室- ガチャッ 京太郎「よぉ!」 透華「さて、いつも通りメンバーが揃いましたわね!」 京太郎「お、なんか部活っぽい」 一「京太郎が来ないからでしょ?」 京太郎「すまん」 智紀「京太郎がみんなのために頑張ってくれてるって知ってるからね」 京太郎「俺の味方は智紀だけだ」 衣「」ムッ 京太郎「智紀、修行だ!」 智紀「そういうの、良い」 京太郎「情報だけじゃ勝てないぞ!」グッ 智紀「……わかった」 京太郎「よし、じゃあ!」 京太郎「ネトマタイムだな!」 智紀「いつもやってるけど……?」 京太郎「まぁまぁ」 智紀「わかったよ」スッ 京太郎「よし、俺は後ろから見てるからな」スッ 智紀(ち、近い!?)カァァッ 京太郎「智紀はデジタルだけど完全ってわけじゃないんだよな?」 智紀「う、うん、感覚で打つことも……たまに」 京太郎(じゃあ、オカルトの才能がまったく無いわけじゃない……か?) 智紀(し、真剣な表情の京太郎、ちょっとカッコいい、かもっ……) 放課後2- 京太郎「さて、次は……」 京太郎「特訓だ歩!」 歩「特訓って、私別にレギュラーじゃ」 京太郎「大事な補欠だろ!」 歩「……で、なにするの?」ハァ 京太郎「ネトマするかネトマをさ」 歩「そんなん家でも……いいや、強い奴の言うことは聞いとこ」 京太郎「俺にだけあたり強いなぁ」 歩「京太郎だからね」ニコッ 京太郎「はぁ、まぁとりあえずネトマだな……」 歩「ん」 京太郎「なんでそこでそれなんだよ?」 歩「あれ?」 京太郎「二面持ちとかを考えてだなぁ」 夜- 自宅・自室- 京太郎「よし、明日は火曜日だな!」 京太郎「掃除だな、掃除をしなきゃだめだ!」グッ 京太郎「黒歴史になんか絶対に負けない!」キリッ 京太郎「黒歴史には勝てなかったよ……」 京太郎「ん、メールが来てるな」 京太郎「ん~?」 京太郎「お、戒能さんからだ」 差出人:戒能良子 本文『須賀君が色々な場所に麻雀修行に行っていると聞いたので少し手助けをできそうです』 京太郎「ん、どういうことだ?」 本文『手助けですか?』 差出人:戒能良子 本文『鹿児島、私の従姉妹がそちらにいるのですが、少し手合わせをしてみませんか? 私自身も須賀君の能力を目の前で見てみたいというのもあるんですが』 京太郎「なるほど」 本文『考えさせてください』 差出人:戒能良子 本文『わかりました、では次の連休にでも連絡をいただければ おやすみなさい』 京太郎「おやすみなさいっと」ポチポチ 戒能良子家- 良子「ふむ、気になりますね……神と罪が出会った時が」 良子「少し痛いですか」 自宅・自室- 京太郎「よし、寝るかな~」 カピー「カピッ!」ヘケッ! 京太郎「ん、どうするか……」 京太郎「よし、寝るかな」 カピー「カピッ」ソンナッ 京太郎「おやすみ~」パチンッ 40日目終了-
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【東京:白糸台高校】 《白糸台高校麻雀部》 淡「フフーン、フーン……もーいーくつ寝ーるとー全国大会だー♪」 誠子「なんなのその替え歌……」 淡「エヘヘー、全国大会が待ち遠しいなーって私の気持ちを表現してるんですよー」 誠子「小学生とか好きだよね。正月のところをクリスマスー、とか入れ替えるのさ」 尭深「ユニーク」 菫「尭深、台詞は選んでくれ。お前がそれを呟くと、いろんなところから注意を受けそうだから」 尭深「…………アトミックファイヤーブレード」(ボソ 菫「おい、喧嘩売ってるのかお前」 誠子「いや、案外そっちは大丈夫っぽいですけど。まあ、尭深よりそれっぽい人が他校にいそうだけど」 菫「だからお前らな、そういう物議を醸す話は止めろ……!」 淡「まだかなまだかなー、早く全国大会始まんないかなー」 照「……そんなに楽しみなの?」 淡「ウン!だって、全国大会に行ったらきょーたろーくんに会えるんだもん」 照「きょーたろーくん……?」 誠子「誰それ」 菫「なんだったか、前にうちの部員たちがキャイキャイ騒いでいたような気がする……」 淡「フッフッフー、聞いて驚いてください!きょーたろーくんは実は淡のお友達なんですよ」 照「(確か、須賀京太郎。長野の……清澄高校の選手)……知り合いだったんだ」 淡「チッチッチッ……ただの知り合いなんかじゃないよ、テルー。私が麻雀で有名になったら会いに行くよ、って約束してくれた子なの!」(ドヤァ 菫「ほ、ほう……幼い頃に再会の約束を交わした相手か」 誠子「あれ、意外に壮大なバックストーリーが……」 淡「しかもしかも、私に会うときに恥ずかしくないように、個人戦でがんばってくれたんだからー♪」 誠子「ごめん、何が恥ずかしいのかよくわかんない」 淡「あー、わっかんないかなー、亦野先輩にはー。相手と釣り合うように見栄張っちゃうきょーたろーくんのかわいーところ、わっかんないかー」 誠子「うわ、正直にウザイ……」 尭深「よかったね……」 淡「エヘ、エヘヘヘヘヘ、ウン!!」(フニャー 照「弛んでる」 菫「物理的にな」 淡「うーん、再会した時なんて呼んだらいいのかなー。きょーたろーくんじゃ、なんか子供っぽいしー……京ちゃん、京くん?うーん、悩ましいー」 誠子「で、実際のとこどんな奴なんですかね」 菫「どんな、とは?」 誠子「いや、あの淡ですよ?三歩歩いたら、さっき対局した相手を忘れる淡が、しっかり名前を記憶してる相手ですよ?まさかとは思いますけど……み、宮永先輩みたいなトンデモ麻雀の打ち手なんじゃ」 照「どういう意味?」(ギュルルル… 誠子「ワ、ワハハ、なんでもないです!」 菫「可能性としては低いが、ありえない話でもないか……」 尭深「オカルト使いは引かれ合う……」(ズズ… 照「みんなヒドイ……」(ショボン 誠子(私以外はみんな似たり寄ったりだと思うけどなー) 淡「きょーたろーくん、はーやく私に会いに来いっ♪」 【長野:清澄高校】 《清澄高校麻雀部》 京太郎「――――ぶぇっくし!」 咲「ぷわっ!?ちょっと京ちゃんっ、クシャミするなら手で押さえてよ!」 京太郎「わ、わりーわりー。なんか急にムズムズ来てさ……ほら、顔拭いてやっからこっち向け」(フキフキ 咲「まったくもー……ありがと」 久「ちょっとちょっと須賀君ー、一人で倒れるならいいけど、私たちにまで風邪撒き散らさないでよ?」 京太郎「ひどいっすねー。まあ、さっきのは絶対に風邪じゃないから安心してくださいよ」 久「あら、やけに自信たっぷり断言するのね」 優希「根拠はあるのか?」 京太郎「フフ、当たり前じゃねえか。さっきのクシャミはな、きっと全国で合間見えるライバルの一人が俺の噂をしてたからだよ!」 和「人に噂されてクシャミが出るなんて、そんなオカルトあり得ません」 まこ「ちゅーか、なんでクシャミした原因にまで麻雀からめとるんじゃ、お前……」 久「『これはきっと、おもちの大きな美少女が俺の噂してるに違いねーぜ、グヒヘヘヘ』……って言ってた頃の須賀君はどこへいったのかしら」 まこ「そこまで酷かったかのー、もう思い出せんわ……」 咲「あ、あそうだ京ちゃん、こんどの日曜日、私と和ちゃんと優希ちゃんの三人で遊園地に行こーって話になったんだけどね、も、もしよかったら京ちゃんも一緒に来る?」 和「も、もちろん須賀君がお休み、時間があるならですが……ホ、ホラ、一年生メンバーの親睦を深めるという意味も兼ねて……」 優希「えーっと……そ、そうだじぇ!枯れ木も山のナントヤラだからな、京太郎も混ぜてやってもいいじょ!」 京太郎「あ、わっりぃ、その日は染谷先輩に頼んで、特別に雀荘のバイトやらせてもらう予定なんだ。また今度、誘ってな!」 咲「……あ、そうなんだ、がんばってねアハハ」 和「……あ、そうですか、頑張ってくださいねウフフ」 優希(アワワ、二人とも笑顔がぎこちないじょ……) 咲(前なら私が誘ったら、なんだかんだ言いながら付き合ってくれたのに……)(ズゥン… 和(こうも見事に相手にしてもらえなくなると、納得できないものがありますね……)(モヤモヤ 久「ちょっとまこ、どうすんのよあの気まずい空気……!」(ヒソヒソ まこ「しょ、しょうがないじゃろ!このご時世、麻雀打てるからバイト代は格安でええ言うてくれる後輩は貴重なんじゃ……!」(ヒソヒソ 京太郎「あー、全国大会が待ち遠しいなー。きっと今の俺じゃ歯が立たないような雀鬼がウジャウジャいるんだろーなー、クククッ、テンション上がってきたぜぇぇぇぇっ!」 久「ヤダ、なにそれ怖い」 まこ「各都道府県で一番強い連中が集まるからのー、絶対にないとは言えんが」 京太郎「さあ、テンション上げたところでさっそく練習だっ。おーい咲、和ー、麻雀しようぜー」 咲「……うん」 和「は、はい」 優希(のどちゃんと咲ちゃんの背中……泣いてるじぇ)(ホロリ… 夏の全国大会まで…………あと1ヶ月。
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362238426/ 久「……」 京太郎「ほ、本当なんですか部長……」 久「……残念だけど、ね」 京太郎「そんな……」 京太郎「すいません、俺が居ながら……」 久「須賀君のせいじゃあないわ」 久「それに部長の私の責任でもある」 京太郎「部長」 久「と、いうわけで悪いんだけど……」 京太郎「はい!」 京太郎「今すぐ迷子になった咲を探しに行ってきます!」 久「よろしくね、龍門渕の執事さんにも協力してもらってるから、2人で連絡しあってちょうだい」 京太郎「行ってきまーす」 優希「気を付けてなー」 京太郎「おう」ガチャ バタン 京太郎「(まさか東京でも迷子になるとは……)」 京太郎「(変な人に着いていったりしてるんじゃないだろうな)」 京太郎「……」 京太郎「やべぇな、早く見つけてやらないと」トトト 京太郎「(あんまり遠くには行ってないと思いたいんだけど…)」 京太郎「って、あれ?」 照「……」スタスタ 京太郎「(見憶えのある髪型発見!)」 京太郎「おーい、咲ー!」 照「……」 京太郎「咲ー!」 照「?」クルッ 京太郎「探したんだぞ、いやー早めに見つかって良かっ……」 京太郎「……」 照「……」 京太郎「……すいません、人違いでした」カァァ 照「(照れてる)」 照「君、ちょっといいかな」 京太郎「えっ」 京太郎「すいません、本当反省しますんで……」ペコペコ 照「いや、そうじゃなく…」 プルルルルル 京太郎「……」 京太郎「すいません、俺です」 照「出ていいよ」 京太郎「失礼します」ガチャ 京太郎「もしもし、須賀です」 京太郎「どうしたんですか、ハギヨシさん」 京太郎「え、見つかった? 本当ですか?」 照「……」 京太郎「ありがとうございます! ありがとうございます!」ペコペコ 照「(電話越しにすごい頭下げてる……)」 京太郎「いや、本当に迷惑をかけてすいません」ペコペコ 京太郎「ああ、はい……分かりました」 京太郎「それじゃ、本当にありがとうございました」ペコ 京太郎「……」ガチャ 京太郎「……」ツーツー 京太郎「いやー、すいません。人前で話し込んじゃって…」ワハハ 照「君」 京太郎「はい?」 照「なんかサラリーマンみたいだね」 京太郎「?」 京太郎「それで、さっき何か言いかけてましたけど……」 照「うん」 京太郎「何か用が…」 照「あれ」 京太郎「?」 照「あそこに見える……」 京太郎「ああ、国際フォーラムですか」 照「うん」 京太郎「あれがどうかしたんですか?」 照「……」チラ 京太郎「?」 照「君、行きたいんじゃないかなって」 京太郎「……」 京太郎「は?」 京太郎「いや、確かに行きたいというか……帰りますけど」 照「一緒してあげよう」 京太郎「いや、いいですって」 照「……」 京太郎「さっきは本当にすいませんでした」 京太郎「じゃ、俺はこれで」スタスタ 照「……」 京太郎「……」スタスタ 照「……」 京太郎「……」チラッ 照「……」ポツーン 京太郎「あのー、何してるんですか」 照「何も……」 京太郎「国際フォーラム行くんじゃ…」 照「いや、着いてくるなって言われたから」 照「視界から消えるまで待っていようかな、と」 京太郎「……」 京太郎「(めんどくせぇ!)」 京太郎「すいません、いや…」 京太郎「そんなつもりじゃなかったんですけど……」 照「……」 照「一緒してあげようか?」 京太郎「……」 京太郎「あの、もしかしてなんですけど」 照「うん」 京太郎「迷子ですか」 照「……」 照「違う」 京太郎「(間が空いた……)」 京太郎「ここから建物見えてるんですけど」 照「見えてるね」 京太郎「……」 照「……」 京太郎「……」 照「行こうと思えばなんとか行ける」 京太郎「そんなに苦労することですかね?」 照「ここらへん道が複雑だから…」 京太郎「ちょっと関係無い話なんですけど」 照「何?」 京太郎「あの、その制服」 京太郎「もしかして白糸台高校の制服じゃ」 照「そうだよ」 京太郎「地元じゃないんですか」 照「……」 照「私の出身は長野」バーン 京太郎「長野から通ってるんですか?」 照「違う」 京太郎「じゃあどこから」 照「……」 照「なんでいじめるの……」 京太郎「すいません、なんか加虐心を煽られちゃって……」 京太郎「本当すぐっスよ、歩いて10分かかかるかどうか」 照「分かってる」 照「ただ、私が行こうとすると30分はかかる」 京太郎「……」 照「……」 京太郎「知り合いにもいるんですよ」 京太郎「よく迷子になるやつが」 照「へえ」 京太郎「なんで何度も同じ場所で迷子になるんですかね?」 照「道が悪い!」シャキーン 京太郎「……」 照「……」 京太郎「地図要りますか、大会パンフレットの」 照「いや、いらない」 京太郎「部員の皆も探してるんじゃないですか?」 照「多分、100人は探し回ってると思う」 京太郎「なんだそれ」 京太郎「……」 京太郎「何年生ですか?」 照「3年」 京太郎「もしかして、名字は宮永…」 照「照」 京太郎「やっぱり!」 照「?」 京太郎「もしかして、咲のお姉さんじゃないですか!?」 照「……」 照「案内ありがと」ダッ 京太郎「ちょ、いきなりどこへ」 照「着いてこないでね」タタタ 京太郎「いいですけどー!」 京太郎「そっち逆方向ですよー!」 照「……」タタタ 照「(走り出した手前、止まれない)」 京太郎「(とか思ってるんだろうなぁ)」 京太郎「ったく、仕方ねぇな!」ダッ … …… 淡「あ、テルー!やっと見つ…」 京太郎「……」タタタ 照「……」タタタ 淡「て、テルーが…」 淡「知らない男に追われてる!」ダッ 淡「テルー!」 照「はぁ…はぁ……淡?」ピタ 京太郎「急に止まった!」ピタ 京太郎「帰りは別で構わないんで、せめて正しい方向に…」 淡「テルー!」ドドド 京太郎「ん?」 淡「とうっ!」ヒュッ 京太郎「いきなりキック!?」 京太郎「危なっ!」ヒラ スカ 淡「避けるな変態!」 京太郎「変態じゃねえ!」 京太郎「部員ですか!? 止めて下さいよ!」 照「……」 照「……」ニコ 京太郎「(さっきの事根に持ってる!)」 京太郎「(こういうところそっくりだな、ホント)」 淡「さぁ!」 京太郎「ん?」 淡「どこからでもかかってこーい!!」 京太郎「……」 京太郎「お前、アホだろ…」 淡「なんですとぅ!?」プスコ 京太郎「いや、なんで戦おうとしてんだよ?」 淡「悪い人から私がテルーを守る!」 照「……はぁ、はぁ」 京太郎「……」 照「はぁ……淡…はぁ、はぁ、この人は悪い人、じゃない…はぁ」 京太郎「(なんだ、説明してくれるのか)」 京太郎「(ていうか、息切れすごいな)」 淡「え?」 淡「えーと、じゃあなんなの?」 京太郎「息、整えてからで大丈夫ですよ」 照「はぁ、はぁ……うん」 照「ふぅ」 京太郎「……」 淡「……」 照「この人は、意地悪な人」 京太郎「状況が複雑になるんで、そういう答えはやめて下さい!」 … …… 淡「ふーん、じゃあキョータローはテルーを案内してくれてたんだ」 京太郎「さっきから何度も言ってんだろ……」 照「違う、同行させてあげてた」 淡「え、えぇ…」 淡「んーと、つまり?」 京太郎「説明がややこしくなるから、一々茶々入れないで下さい」 照「……」ズーン 淡「む!」カチン 淡「キョータロー、ちょっと先輩に対して礼儀がなってないよ!」 京太郎「お前だってタメ口じゃねえか」 淡「私はいいの!」 京太郎「(面倒くさ……)」 京太郎「大体なんだよキョータローって」 京太郎「金太郎みたいなイントネーションで呼びやがって」 照「ぷっ」 京太郎「……」 淡「……」 照「……」 淡「それは置いといて…」 淡「本当はしつこくナンパでもしてたんじゃないの?」 京太郎「だぁーっ!」 京太郎「だから、違うっての!!」 淡「ほんとにー?」ジトー 京太郎「まず、俺はC以下には興味無ぇんだよ!」 淡「な!」ストーン 照「……」ストーン 淡「テルー、失礼すぎるよ! このセクハラ野郎!」 照「……」ストーン 京太郎「お前こそ初対面の俺に蹴りいれてきやがって!」 京太郎「脳みそが胸以上に何も入ってないんじゃねえか?」 淡「……」カチーン 淡「あったまきた!!」ガサガサ 京太郎「は?」 淡「……」ババーン 京太郎「グルグルキャンディ?」 淡「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」 京太郎「な……」 京太郎「(こいつ、急に何を……)」 淡「ふぅー」 京太郎「……」 京太郎「ま、まさか…」 淡「……」ニヤリ 淡「アメちゃん喰らえ!」 京太郎「や…」 京太郎「やめろォオオオオッ!!」 ベチャッ … …… 久「で、悔しいから仕返しをしてやりたい…と」 京太郎「はい」 京太郎「常識的に考えて酷いと思いませんか!?」 京太郎「顔面ですよ! 顔面!」 京太郎「その後、俺がショックでどれだけの間その場を動けなかったか……」 久「まぁ、間接キスされたと思えば……」 京太郎「部長は飲みかけのコーラぶっかけられて間接キスだ、ラッキーって喜べるんですか!?」 久「それは無理ね、私が悪かったわ」 京太郎「分かって貰えましたか」 久「(ご丁寧にラップに包んでそのアメまで持ってきて……)」 久「そのアメを持ってくることに抵抗は無かったの?」 京太郎「いや、もちろんありましたよ」 京太郎「あのチビせんべいが舐めた涎付きのこの上なく汚いアメですからね、嫌に決まってますよ」 久「(チビせんべいって……)」 京太郎「ほら、見て下さい」 久「ん?」 京太郎「未だに鳥肌が!」 久「いい! 見せなくていいから!」 久「その……」 久「包んであるラップはどうしたの?」 京太郎「ああ、これですか」 京太郎「いや、東京って凄いですよね!」 京太郎「まさかラップを街中で配ってるなんて」 久「普通、男子高生はそんなの貰ってこないと思うけどね」 京太郎「そうですかね?」 久「うん」 久「(私は多分貰ってくるけど)」 久「あと、一応聞いておくけど…」 京太郎「はい?」 久「なんで、真っ先に私のところに?」 京太郎「あぁ」 久「……」 京太郎「部長って、こういう悪巧み的な事好きそうじゃないですか?」 久「へー、そんな風に私の事見てたんだ」 久「じゃ、バイバーイ」 京太郎「調子乗ってすいませんでした」 久「よろしい」 まこ「戻ったぞ」ガチャ 京太郎「染谷先輩、お邪魔してます」 まこ「京太郎か。どうした?」 京太郎「それが…」 … …… まこ「なるほど、それは大変な目にあったのぉ」 京太郎「染谷先輩ー!」 まこ「おお、よしよし」ワシワシ 久「あれ、私の時となんか反応違わない?」 まこ「で、話を聞いてさっきから気になっとったんじゃが」 まこ「何故そのアメを持ってきたんじゃ?」 久「ああ、それ私も気になってた」 京太郎「これは証拠品ですよ!」 京太郎「このアメをネタにあいつをゆすろうと思いまして!」 まこ「……」 久「ま、まぁ色々ツッコミどころはあるんだけど…」 久「それは置いといて、具体的にどうやってゆするの?」 京太郎「それを聞きに来たんじゃないですか!」 久「あー……納得」 京太郎「染谷先輩、何かありませんかね?」 まこ「すまんが、急にパッとは思いつかんの」 京太郎「そうですか……」 まこ「悪いな」 久「(ちょっと、何猫かぶってんのよ!)」 まこ「(こういうのはお前さんの得意分野じゃろ)」 久「(まこまでそんなこと言うの……)」 京太郎「部長は?」 久「んー……そうね」 久「あ! そうだ」 京太郎「何か思いつきましたか!」 久「試合前に直接嫌がらせされたって運営に言えばどうかしら」 久「そうすれば出場停止とまでは行かなくても何かしらの動きが…」 京太郎「……」 まこ「……」 久「冗談だから、2人ともそんなに引かないでちょうだい……」 まこ「いや、お前さんのことだから本気じゃと」 京太郎「……」コク 久「2人ともさっきから私に対して失礼すぎるわよ」 … …… 久『もう面倒見きれないから一年生だけで適当に話合ってちょうだい』 京太郎『そんな!』 久『どうせ、私が意見出したら白い目で見るんでしょ……』 久『どうせ私は腹黒いわよー…』 京太郎『じゃ、染谷先輩も失礼しました』ガチャ まこ『おう』 バタン 久『あれ、フォロー無し?』 京太郎「と、いうわけで」 京太郎「第一回チキチキ白糸台対策会議ー!」パチパチ 咲「白糸台……」 優希「急に部屋に呼び出すから何かと思えば……」 咲「私、帰るね」 京太郎「いや待てよ、咲」 咲「……」スタスタ 京太郎「ちょ」 咲「……」ガチャ 京太郎「ま、待って下さい! お願いします!」 優希「(必死だじぇ…)」 咲「じゃあ、少しだけね……」 京太郎「おう、悪いな」 優希「(咲ちゃん、テンション低いなー)」チラ 優希「(まぁ、お姉さんのいる高校。しかもあまりいい思い出がなさそうだし…)」 優希「(仕方ないのかもしれないじぇ)」 京太郎「それじゃ、まずメンバー毎に紹介を」 咲「……」 優希「……」 優希「(空気が重いじぇ)」 京太郎「じゃ、まずは先鋒から」 咲「(いきなり…)」 京太郎「先鋒、宮永照」ペラ 咲「……」ドキドキ 京太郎「方向音痴」 優希「え?」 咲「……」 咲「は?」 京太郎「じゃあ次」 京太郎「次鋒、弘世菫」ペラ 京太郎「情報無し」 咲「……」 優希「……」 京太郎「中堅、渋谷尭深」ペラ 京太郎「情報無し」 咲「……」 優希「……」 京太郎「副将、亦野誠子」ペラ 京太郎「情報無し」 咲「……」 優希「……」 京太郎「次」 京太郎「大将、大星淡」 京太郎「……」プルプル 京太郎「こいつだ!!」ビリビリ 優希「急に写真を破いてどうしたんだじぇ」 京太郎「聞いてくれるか」 咲「私、トイレ行ってくるね」 咲「(緊張が解けて尿意が…)」スタスタ 京太郎「待て、咲」 京太郎「何故部屋から出て行こうとしてるんだ」 京太郎「トイレなら俺の部屋にもあるだろ」 京太郎「お前、もしかして理由つけて逃げる気じゃ」 優希「そこは察するべきだじぇ」 優希「(音)」ボソ 京太郎「!」 京太郎「……」 京太郎「や、やっぱり行っていいぞ」 咲「聞こえてるからね……」 京太郎「いや、でも待て」 咲「私、早く行きたいんだけど…」 京太郎「監視として優希もついていけ」 優希「別にいいけどー」 京太郎「……」 京太郎「いや! やはりダメだ!」 京太郎「そのまま2人で居なくなる気なんだろ!?」 咲「それでもいいかなって気分になってきたよ……」 … …… 京太郎「……」 優希「……」 京太郎「……」 優希「咲ちゃん遅いなー」 京太郎「やめろ、こっちは考えないようにしてんだよ!」 優希「で、結局大星淡がどうかしたのかー?」 京太郎「ああ…」 … …… 優希「……」 優希「それって、思いっきり私怨だじぇ」 優希「私たちは結果的に騙された形になるじぇ」 京太郎「……」 優希「タコスを要求する!」 京太郎「そういうと思って」サッ 優希「さんきゅー☆」 優希「そういえば、のどちゃんはなんで呼ばないんだじぇ?」 京太郎「だって和は多分怒るだろ……」 京太郎「遊びに来たんですか? 須賀君は。とか」 京太郎「子どもですか、須賀君は。とか」 京太郎「最悪、「はぁ……」とか溜め息だけつかれてそのまま話が終わってしまう可能性がある」 優希「京太郎はのどちゃんを冷たく見過ぎだじぇ」 京太郎「そうかな……」 優希「……」 優希「いや、やっぱりそれで合ってるような気もしてきたじぇ」 京太郎「だろ」 和「お邪魔します」ガチャ 京太郎「和!?」 咲「さっきそこで会ったから一緒に来たんだ」 京太郎「(余計な事を!)」 和「白糸台の対策会議と聞きましたが」 優希「それウソだじぇ」 京太郎「おい!」 優希「京太郎が白糸台の大将に恨みがあるらしいから仕返ししたいんだってー」 京太郎「……」 和「……」 京太郎「すいません……」 和「そんなに卑屈にならなくても……」 和「一応、話だけでも聞きましょうか」 京太郎「き、聞いてくれるのか!?」 和「は、はい。まぁ一応」 和「個人的に白糸台の大将には少し、興味もありますから」 京太郎「……」 京太郎「俺、和のこと過小評価してた……」 和「?」 咲「その言葉、使い方あってるか微妙だよね……」 … …… 和「酷いですね……色々と」 京太郎「だろ」 咲「(京ちゃんが仕返ししようとしてることも、色々に入ってると思うよ)」 京太郎「俺はどうすればいいと思う?」 和「そうですね……」 和「須賀君、ここは私たちに任せてくれませんか?」 京太郎「つまり?」 和「私たちが、必ず決勝で借りを返しますから」 京太郎「和……」 優希「(和ちゃん、話を終わらせにかかってるじぇ)」 京太郎「いや、やっぱりダメだ!」 京太郎「それじゃ俺の気が済まないんだよ!」 和「……」 和「直接的に仕返しするというのは、どうも……」 優希「いい加減諦めたらどうだー?」 咲「そうだよ京ちゃん、相手は女の子だよ?」 京太郎「決勝で咲が大星を飛ばして泣かせるって約束してくれたら諦める!」 和「子どもですか」 京太郎「言われた!」ガーン 京太郎「皆、ちょっと他人事すぎないか?」 咲「そう言われても」 優希「実際他人事だじぇ」 京太郎「俺だって部員なんだぞ!?」 和「本人が言うと一気に価値が下がりますね、その言葉」 京太郎「皆経験してないからそんなことが言えるんだよ!」 京太郎「他人が舐めたアメを直に顔面だぞ!?」 京太郎「和もそんなことされたら嫌だろ?」 和「確かに嫌です……」 京太郎「仕返しを考えるだろ?」 和「いえ」 和「当たる前に躱します」シャキーン 京太郎「当たった程で話してるんだけど……」 京太郎「咲はどうだ?」 咲「私は…」 京太郎「嫌だろ?」 咲「うん……」 咲「私、泣き虫だからそんなことされたら多分泣いちゃうよ……」 優希「あー、泣かれたら相手も辛いはずだじぇ」 和「一番効果的かもしれませんね」 京太郎「俺も泣けば良かったかな……」 和「それは……」 優希「大の男が急に泣き始めたら、ぶつけた本人も驚いて引かれるだけだと思うじぇ」 京太郎「優希……」 優希「私か?」 京太郎「大乱闘になることうけあいだな」 咲「あぁー…」 和「確かに」 優希「みんな失礼だじぇ」 京太郎「あー、今思えばなんか優希に似てたかも」 優希「おい」 咲「この人が?」 咲「破れてビリビリになってるけど……」 和「あまり似ているとは思えませんね」 京太郎「いや、外見じゃなくて」 京太郎「知能指数が」 優希「私をなんだと思ってるんだじぇ」 久「まだやってたの、須賀君」ガチャ 京太郎「部長」 久「もう適当に控室にでも赴いて、御校の生徒の落し物ですとか言ってきたら?」 京太郎「あっ、それいいですね」 京太郎「その場で他の部員でも居たら俺が受けた被害をそのまま伝えられますしね」 咲「え、そんなのでいいの?」 優希「アッサリ決まったじぇ」 和「(そんな完全アウェーの場所に1人で行くつもりなんでしょうか……)」 久「どうでもいいけど、皆夜更かしは無しでね」 京太郎「はーい」 優希「ほーい」 咲「はい」 和「はい」 … …… 菫「淡」 淡「はい……」 菫「照」 照「なに……」 菫「何故自分達が正座させられているか分かるな?」 淡「まったくもって!」 照「なんで?」 菫「よーし、5分追加ー」 淡「鬼ー!」 照「菫、酷い……」 菫「お前が自信満々に自分の働いた悪事を自慢してきたときは流石に頭が痛くなったぞ、淡」 淡「だ、だって……」 菫「照、お前は親切にしてもらった方じゃないのか?」 照「違う」 菫「どういうことだ?」 菫「淡の話は間違っているということか」 淡「えぇ!?」 照「確かに案内はしてもらった」 照「だけど意地悪もされた」 菫「初耳だな」チラ 淡「うぅ」 菫「で、どんなことをされたんだ? 答えによっては見方を変えるかもしれん」 照「……」 照「……」 菫「やはり嘘か」 照「違う、菫はいちいち早すぎ。我慢が足りない」 淡「そーだそーだ!」 淡「この裏切りものー!」 菫「私はむしろお前たちの行為に裏切りを感じているんだが……」 菫「で、結局何をされたんだ?」 照「ぐ…」 菫「あんな大見得切ったんだ、まさか嘘じゃないよな?」 照「……」 菫「……」 照「……こ」 菫「こ?」 照「こ、言葉責め」 菫「(案内する相手に言葉責め?)」 『本当にドジで方向音痴ですね、あなたは』 『仕方ないから僕が案内してさしあげましょう』 菫「……」 照「……」 菫「ツンデレ?」 照「?」 菫「舐めたアメをぶつけるなんて、今時幼稚園児でも思いつかんぞ」 淡「幼稚園児……」ガーン 菫「第一、照は止めるべきだろ」 照「私はちゃんとアフターケアをした」 菫「ほう、どんな?」 照「ティッシュで拭いてあげた」 菫「顔に付着したアメの上にティッシュか」 照「そう」 菫「……」 菫「はっはっは」 菫「お前らは悪魔か」 照「菫には負ける」 菫「さっきからブレないなお前」 94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/04(月) 21 50 42.61 ID Jd4ppuXao このポンコツコンビww 95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/04(月) 21 54 41.59 ID L5+/m9Wbo ティッシュのカスが付くな 96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/04(月) 22 15 12.36 ID bExLrPaTo せめてハンカチにしろよww 97 : ◆j7coLoRPl6 [sage]:2013/03/04(月) 22 45 13.94 ID 4d2nN6c3o … …… 久「まこー、その卵焼きちょうだい」 まこ「別に構わんが……」 まこ「京太郎、昼も食べずに何処かへ行ってしもうたが。よかったのか?」 久「え、そうなの?」 咲「裸単騎がどうとか行って出て行きましたよ」 和「大丈夫でしょうか…」 まこ「試合に出んとはいえあまり自由にさせ過ぎるのもどうじゃろ」 久「……」 久「ごめん、それ多分焚きつけたの私…」 まこ「何処へ行ったんじゃ?」 和「多分、白糸台高校のところだと……」 まこ「白糸台ってあの軍隊みたいなところか」 まこ「おいおい、大丈夫なんか?」 久「……」 98 : ◆j7coLoRPl6 [sage]:2013/03/04(月) 22 45 52.25 ID 4d2nN6c3o … …… 京太郎『大星淡を出せー!』 『なんだお前は!』 『各部員、取り押さえろ!』 京太郎『離せ! 証拠品もあるんだ!』 【清澄高校一年生、ロリポップを持って王者白糸台に突撃。初出場のプレッシャーか】 … …… 久「想像したら凄く心配になってきたわ」 まこ「気付くのがちょっと遅過ぎやせんか」 久「こうしちゃ居られないわ」 久「優希! 須賀君を止めてきて!」 和「優希なら、タコスを買いに行っていて居ませんが」 まこ「いや自分で行けよ」 99 : ◆j7coLoRPl6 [sage]:2013/03/04(月) 22 47 07.71 ID 4d2nN6c3o 久「まこ、着いてきて!」 まこ「1人で行け」 久「え、冷たくない」 まこ「自分の蒔いた種じゃろ…」 久「違うのよ……いや、そうだけど……」 久「正確には違うのよ!」 まこ「……」 和「部長……」 美穂子「差し入れに来ましたー」ガチャ 久「!」 久「美穂子! グッドタイミング!」 美穂子「た、竹井さん?」 美穂子「どうされたんですか?」 久「お願い美穂子! 力を貸して!」 久「須賀君が暴力事件を起こしそうなの!」 美穂子「ほ、本当ですか!? 大変!」 まこ「(よくもまぁ……)」 久「私1人じゃ止められないわ、お願い!」 美穂子「で、でも…私なんかが……」 久「大丈夫、美穂子なら出来るわ」 久「あんなに規模の大きな風越をまとめるキャプテンですもの」 久「お願い、力を貸して」 美穂子「竹井さん……」 咲「……」 和「……」 まこ「……」 久「(あぁ、私の信頼がリアルタイムで崩れ落ちていく……)」 … …… 淡「菫、酷い……」スタスタ 尭深「部長の言ってること、間違ってないと思うけど…」 淡「先輩酷い!」 淡「一体どっちの味方なの!?」 尭深「今はちょっと、淡ちゃんの味方には付き辛いかな……」 淡「うー」 尭深「ほら、一緒に探してあげるから……がんばって探そう?」 淡「……」 尭深「淡ちゃん?」 淡「私ってかわいそう……」 尭深「(この子もブレないなー)」 京太郎「おい、ちょっと待てそこのチビ」 淡「誰がチビだ!」クル 尭深「(真っ先に反応しちゃってるよ…)」 京太郎「お前、忘れたとは言わせねえぞ」 淡「あ!」 尭深「(グルグルキャンディを手に持ってる……誰だろ)」 淡「あの時の変態!」 京太郎「大声でその俗称を呼ぶのはやめろ!」 尭深「(いきなりビンゴですか)」 … …… 久「あれ、あそこに見えるの…」 美穂子「す、須賀君でしょうか」 美穂子「誰かと話してるみたいですね」 久「あれ、白糸台の制服じゃ…」 美穂子「そんな……た、大変です!」 美穂子「一触即発です!?」 久「……」 久「(この子を連れてきたの、間違いだったかも……)」 美穂子「止めないと!」 久「待って、美穂子」 久「もう少し様子を見ましょう」 美穂子「竹井さん……」 久「私は須賀君がそんなにすぐ暴力に訴えかける子だとは思ってないの」 美穂子「ご、ごめんなさい 私ったら」 久「(それに近い行動には速攻で出てるけどね)」 … …… 尭深「すいません、私たちの後輩がご迷惑をおかけしてしまった様で……」ペコ 京太郎「い、いえいえ! そんな、顔を上げて下さい」 淡「もう帰っていい?」 京太郎「お前は待てよクソチビ」 淡「さっきからなんなの! チビ、チビって!」 淡「大体、私よりたかみーの方が身長低いんだから!」 尭深「えっ、私?」 京太郎「……」 京太郎「いや、お前の方が小さい」 淡「どこ見て言ってんの!?」 尭深「?」 淡「やっぱりこいつ変態だ!変態、変態!」 京太郎「さっきから変態、変態と……」 京太郎「だが、これを見ても同じことが言えるのか?」 淡「そ、それは!」 尭深「グルグルキャンディ…ですか?」 京太郎「そうです! しかもそこのチビ、大星淡が舐めて俺にぶつけた物!」 尭深「(何故回収してきたんでしょうか)」 淡「そ、そんなもの見せてどうするつもりなの……」 京太郎「これがある限り俺の優勢は揺るがん!」 淡「ぐぬぬ……」 尭深「……」 尭深「あ、あの」 京太郎「はい」 尭深「どうして、そのアメを持っていると優勢になるんですか?」 京太郎「えっ」 京太郎「……」 淡「もしかして、何も考えてなかったんじゃないのー」 淡「ぷぷぷっ」 尭深「(淡ちゃん、思いっきり不利そうな顔してたけどね……)」 京太郎「さっきからお前なんなんだよ!?」 淡「いひゃいいひゃい!ほっふぇはひっはるな!」ビヨーン 京太郎「この!」 淡「ひゃめろへんふぁい!」グニャグニャ 京太郎「無駄にもちもちしやがって!」 尭深「(気に入ったのかな……)」 … …… 美穂子「ああっ! ついに須賀君が暴力を!」ガーン 久「じゃれあってるだけに見えるんだけど」 久「(隣の子も全然止めてないし…)」 美穂子「止めに行ってきます!」ダッ 久「えっ!?」 久「(いつもは引っ込み事案な美穂子がここぞという時に発揮する行動力が……)」 久「(まさかこんな時に発動するなんて!)」 久「私も止めなきゃ!(美穂子を)」 久「……」 久「(やっぱり、なんか面白くなりそうだからもう暫くここで様子を見ようっと)」 美穂子「須賀君!」ダッ 京太郎「ふ、福路さん!?」 淡「はれ?」 美穂子「暴力振るっちゃダメ!」 京太郎「すいませんでした」パッ 淡「うぅ~……」ヒリヒリ 淡「先輩も止めてよー…」 尭深「淡ちゃん、楽しそうだったから。つい」 淡「全然楽しくないよ……」 美穂子「大丈夫?」 淡「う、うん」 美穂子「須賀君、どうしてこんなことしたの?」 美穂子「私、私……」フルフル 京太郎「うわぁぁぁぁぁ!!」 京太郎「ごめんなさいごめんなさい!」 京太郎「お願いだから泣かないで下さい!」 淡「……」 尭深「……」 久「(須賀君は完全にオリの体制ね)」 まこ「何しとるんじゃ」 久「まこ!?」 まこ「心配して見にきてみれば……」 久「返す言葉もないわ……」 … …… 京太郎「という訳でー」 京太郎「第二回チキチキ白糸台対策会議~」パチパチ 咲「わー(棒)」パチパチ 和「……」パチパチ 優希「……」モグモグ 京太郎「そこ! 食べるな!」 京太郎「2回目はマジで行く、俺は本気だ」 優希「どうせ中途半端にヘタレて気まずくなるだけだじぇ」 京太郎「最悪、あいつが嫌な気分になるならそれでも構わん!」 和「執念ですね」 咲「もうやめた方がいいと思うな…」 咲「福路さんも悲しんでたし」 京太郎「う!」 和「あまり言いたくありませんでしたが…」 京太郎「なんてな、分かってるよ」 京太郎「お前ら、試合があるもんな」 京太郎「迷惑かけて悪かった」 京太郎「ま、今日くらい一年皆で集まってなんか遊ぼうぜ」 咲「え、もういいの?」 京太郎「おう」 京太郎「これ以上引っ張ってもお前らに悪いし、俺も大人気なかったからな」 和「大人になりましたね、須賀君」 京太郎「そ、そうか?」 咲「うん。ちょっと見直しちゃったよー」 優希「ま、京太郎なりにはなー」 京太郎「バカにすんな」 京太郎「俺だってちょっとは考えてんだよ」 咲「それじゃ、ジュースで乾杯しよっか」 和「いいですね」 京太郎「それじゃ、清澄の優勝を願って!」 「「「「乾杯!」」」」 ~大会終了後~ 菫「淡はどうした?」 誠子「ちょっと夜風に当たってくるって言ってました」 菫「なんだその台詞……ドラマの見過ぎじゃないのか」 尭深「淡ちゃん、団体戦で負けた事を気にしてるんだと思います」 菫「分かってる」 誠子「照先輩もずっとあんな調子だし……」 照「……」ボー 菫「だが仕方ない事だ」 菫「私たちはベストを尽くしたんだ」 菫「それでも負けたんだ」 菫「淡の負けじゃない。私たちの負けだ」 菫「いくら言ったところで結果は覆らないさ」 尭深「部長……」 京太郎「折角優勝したんだからちょっとくらい奮発してやらないとな」ガサ 京太郎「自分の小遣いが少しくらい減ったって……」 京太郎「減ったって……」ズーン 京太郎「……」 京太郎「おっ?」 淡「……」ボー 京太郎「公園のベンチで何してんだあいつ」 京太郎「おーい」 京太郎「(いや、ちょっと待てよ)」 京太郎「(よく考えたら勝った学校が負けた学校に声かけるってマズいんじゃないか?)」 京太郎「(あいつ、かなり接ってたしな……)」 京太郎「(しかも俺、試合にすら出てないし)」 京太郎「うーん」ウロウロ 淡「……」ボー 京太郎「(このまま帰るべきか……)」 淡「……」ボー 京太郎「うーん」ウロウロ ヒュッ 京太郎「いてっ!」コツン 淡「周りでうろちょろすんな!」 京太郎「だからって石ぶつけんなよ……」 淡「何してんの」 京太郎「いや、買い出し…」ガサ 淡「優勝校はパーティってワケ?」 京太郎「あー……まぁ、それは」ポリポリ 淡「ふー」 淡「私……出なきゃ良かったなー」 京太郎「ん?」 淡「去年までは優勝してたのに……」 淡「最後の最後で、先輩達の最後の大会をダメにしちゃった……」 京太郎「……」 京太郎「(内容重ッ!)」 淡「わ、私……」 京太郎「お、おう」 淡「……」 淡「清澄のアホーッ!!!」 京太郎「!?」 淡「お前のせいだ!お前の!」 京太郎「俺は試合に出てねぇよ!」 淡「うるさい! アホー!」ヒュッ 京太郎「うわっ! 砂投げんな!」 淡「バカー!」 京太郎「やめろっての!」 淡「……」 淡「お菓子寄越せ!」ガサガサ 京太郎「おい!」 … …… 淡「ふーっ、食った食った」ゲプ 京太郎「あぁ……奮発した高級チョコが……」 淡「ざまぁないね!」 京太郎「お前、絶対太るぞ」 淡「……」 淡「もう知るか!」 淡「横綱になってやる!」 京太郎「お、電話」プルル 京太郎「あ、部長ですか…はい、すみません、すみません……すぐ帰りますんで」ペコペコ ガチャ 京太郎「……」ツーツー 淡「帰るの?」 京太郎「あぁ、皆待ってくれてるみたいだしな」 京太郎「お前も帰れよ、仲間が待ってんじゃねーの?」スタッ 淡「……」 淡「待てっ!」ピョン 京太郎「うおっ!?」 京太郎「いきなり乗っかんなよ!」 淡「帰る前に送ってけ!」 京太郎「はぁ!?」 京太郎「……」 京太郎「ったく、仕方ねーな」 淡「安全運転でな!」 京太郎「はいはい」 京太郎「分かりましたよ、お姫様」 カン
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良子「お疲れ、グッドタイムだったよ」 竜華「お疲れ様でした!」 京太郎「お疲れ様でした」 おっさま「お疲れさ~ん」 良子「清水谷、さんは良い打ち手だ、選考会を楽しみにしているよ」 竜華「は、はい!」 良子「そうだ、須賀くんに伝えることがあったんだ」 京太郎「はい、なんですか?」 良子「近畿A、つまり大阪選抜チームのプラクティスは府の上位三校と合同で行われる」 良子「君はその練習に参加してくれ」 京太郎「え、いいんすか?」 良子「男子個人戦チャンピオンを利用しない手はないからね」 良子「それに……一人ぼっちは寂しいだろうし」ボソッ 京太郎「なるほど、了解です!」 良子「グッド、それでは私は失礼するよ」 竜華「お疲れ様でした!」 良子「ははっ、それはさっき聞いたよ」 竜華「あっ……」カァァ カランコロン 京太郎(戒能さんの人見知りも治ってきたのか?) 京太郎(まあ何にせよいいことだな)ウンウン 竜華「あぁ~緊張した~」グデー 竜華「あはは、強すぎるわ、なんなんあれ」 京太郎「昨年の新人王ですからね」 竜華「しんどいなぁ……はっ!」 竜華「忘れとった!」ガサガサ 京太郎「どうしたんすか?」 竜華「勉強せんと!もうすぐ期末なんや!」 京太郎「……あ」 京太郎「俺もいいですかね?」 竜華「京くんも試験なん?」 京太郎「そろそろ中間が」 竜華「ほな一緒に勉強しよか!はよ行こ!」 竜華「――――っと」 京太郎「なるほどなるほど~」 竜華「ここは――して――すれば……」 京太郎「へぇ、なるほど!」 京太郎「今日はありがとうございました!」 竜華「うん、また誘ってくれれば手伝うで!」 京太郎「でも、そうすると竜華さんの時間が無くなるじゃないですか」 竜華「ええってええって、ウチと京くんの仲やろ?」ニコッ 京太郎「あ……はい」 竜華「ん?どうしたんや?」 京太郎「あっ、いえなんでもないですよ!」 京太郎(ちょっと見惚れてた、なかなかの破壊力だよな……) 竜華「そっか、何かあったらウチに相談してな、先輩やし!」ムネハリッ 京太郎「」ブフォッ 竜華「あれ?京くん?鼻血!?」 竜華「京くん、京くーん!」ユッサユッサ 京太郎(お、おお、真横でおもちがががが)ブフォッ 竜華「京くーーーん!」 京太郎「もう夜、か」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「メール?」 恭子『主将に教えてもらったんで送りました、登録よろしく』 京太郎「末原先輩からか、そういえば霜崎さんは大丈夫だったんだろうか……?」 京太郎「そういえば竜華さんも試験が近いんだよな」 京太郎「ということは泉の試験も近いというわけ、か」 京太郎「一緒に勉強したいな、やっぱり竜華さんとかエイスリンさんとかだと迷惑になっちゃうし、少しでも年が近い方がいいし」 京太郎「できれば千里山で……ぐふふ」 京太郎「さーて、なんて送ろうかな」ピッ 京太郎「ん?」 『今度学校にお邪魔していいですか?』 京太郎「……あれー」 京太郎「なんで送っちゃってるのかな俺の心の声」 京太郎「なんで敬語になってんのかなー」 京太郎「これってまずいんじゃ……」 京太郎「いや、でも案外――」 泉『図書室ならだれでも入れますからそこで勉強しましょう』 京太郎「って返ってくるかもしれないな」 京太郎「うん、賭けてみよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た」 泉『そ、それはそこまでして私に会いたい、ってことなんですか?』 泉『せやったら嬉しいですけど、さすがに学校はダメです』 京太郎「真面目だな、おい」 京太郎「会いたい、ってことは泉も俺と一緒に勉強したいってことなんだろうな」 京太郎「このまま勉強の約束するか?」 京太郎「それとも無難に話して終わらせるか?」 京太郎「やっぱり少しでも勉強をしておきたいよな」 京太郎「いつ誘おうかなー」 京太郎「図書館の人に結構目を付けられてるから、なるべく家とかでやりたいよな」 京太郎『じゃあ来週の月曜日に泉の家でいいか?』 京太郎「俺の部屋に連れ込んだら誰に何言われるかわからないし、これでいいだろ」 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 泉「……こ、これって」 泉「京太郎くん積極的やろ……いきなり家で、なんて」 泉「どうしよ……図書館辺りが無難やんな」 泉「……えい!」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、返って来た」 泉『さ、さすがに家はどうかと』 泉『図書館でええですか?』 京太郎「……まあしょうがねえか」 京太郎『了解、国麻頑張れよ』 京太郎『泉なら大丈夫だから』 京太郎『んじゃ、またな』 京太郎「よし、これで完璧」ピッ 京太郎「そろそろ寝よ」 【9月第3週 平日】終 【9月第3週 休日】 京太郎「今日が国麻の選考会か」 京太郎「俺は行く必要ないけど、観戦とかに行くのもいいな」 京太郎「さてと、どうするか」 朝 京太郎「照に会いに東京に行こうかな」 京太郎「でもあっちも選考会やってるんだよな……」 京太郎「そもそも会えるかどうかわからないし」 京太郎「長野と違って父さんや母さんが交通費出してくれるわけじゃないし……」 京太郎「何より勉強もできないんだよな」 京太郎「行くか、行かぬか」 京太郎「やっぱり勉強するか」 京太郎「そういえば今ここにいるのって誰なんだ?」 京太郎「部員のみんなは行っちゃっただろうし霞さんも付き添いで行ったはず」 京太郎「とすると……」ユビオリ 京太郎「あれ、誰もいなくないか?」 京太郎「一人で黙々と頑張ろう」 京太郎「よし、社会をやろう」 京太郎「身分差別とか石油とかか」 京太郎「少しめんどくさそうだな」ウムム 京太郎「うむ、うむ!」 京太郎「覚えきった覚えきった!」 京太郎「この調子ならいける!」 京太郎「今回こそ学年一位だ!」 京太郎「さて、昼は何をしよう」 京太郎「息抜きにバイトでもするか」 京太郎「今日はどんなのがあるのかなーっと」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、戒能さんからメールだ」 良子『実は君にミッションがあったんだ』 良子『子どもたちの麻雀教室なんだけれど、勉強の息抜きにでもどうかと思ってね』 良子『都合が悪ければ断ってくれて構わない、人材はもうすでに集めてあるから』 良子『男子個人戦チャンピオンというサプライズもよいと思うんだ』 良子『場所は―――だ、交通費は先方が出してくれる手筈だ』 良子『よろしく』 京太郎「……ふむ」 京太郎「行ってみるか」 「さあみんな!今日はスペシャルゲストが来てるよ!」 「インターハイ男子個人戦チャンピオン!」 「須賀京太郎くんだぁぁあぁあ!」 ワー! カッコイイー! サインシテー! 「今日は京太郎お兄さんの麻雀教室だよ!」 「さあみんな!張り切っていこう!」 「お疲れ様でしたー」 京太郎「お疲れ様でした」 「いやーよかったよ須賀くん!」 「私も君と同じ長野出身でね、いやー鼻が高いね!」 「一応テレビ関係の仕事だから君を出すように上に掛け合ったりしてみるよ!」 「今日はありがとね!」 京太郎「はい!お疲れ様でした!」 京太郎「いい仕事をした気がする」 京太郎「部屋に帰ったら何をしよう」 京太郎「みんなは一緒に晩飯食べって帰ってくるらしい」 京太郎「仲良いよな……」 夕 京太郎「街に行ってみるか」 京太郎「だれかに会えるかもしれないし」 京太郎「コンビニに行くか」 京太郎「さて、何を買おうかなー」 エイスリン「キョウタロー?」カシゲ 京太郎「あ、エイスリンさん、どうだったんですか選考会は」 エイスリン「ガンバッタ!」ムフー 京太郎「何を買いに来たんですか?」 エイスリン「ゴホウビ!」 京太郎「頑張った自分に、ですか?」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「んーそうですかー」 京太郎(労いの品か、みんなプリンとか買ってけば喜ぶかな) 京太郎(とりあえず、何を買おうか) 京太郎「きのこの山にするかな」 エイスリン「」ジーッ 京太郎「どうかしましたか?」 エイスリン「」ブンブン 京太郎(これ、どうしようかな) 京太郎(みんなにプレゼントして回るか、それとも一つだけ俺用に買うか) 京太郎(前の小走さんと弘世さんみたいになったらアレだからな) 京太郎(エイスリンさんはコ○アラのマーチみたいな感じがするし) 京太郎「それじゃ、帰りましょうか」 エイスリン「ウン!」 京太郎「また何か買ったんですか?」 エイスリン「コレ!」 京太郎「ああ、ア○ルフォートですか」 エイスリン「キョウタローハ、mushroom?」 京太郎「俺は無所属ですからね、なんでも食べますよ」 エイスリン「ヨカッタ!」ニコッ 京太郎「それはよかったです」 京太郎(やっぱりみんなの間にも派閥があるのか?) 夜 京太郎「久しぶりに読書をしよう」 京太郎「WEEKLY 麻雀 TODAYを読もう!」 京太郎「といっても何か月も前のやつなんだよな……」 京太郎「ま、適当に読むか」 京太郎「大して得られるものもなかったなー」 京太郎「インターハイ前ならまだ役に立ったかもしれないな」 夜 京太郎「ちょっくら散歩に行ってくるか」 京太郎「もう毎週恒例だな」 京太郎「今日はどっちへ行こうかな」 京太郎「今日は誰もいないみたいだな」 京太郎「そろそろ帰るかー……っと」 京太郎「星が綺麗だなー、長野みたいだ」 京太郎「よし!来週も頑張ってくぞ!」 【9月第3週 休日】 【side-京-】終了 時を少し遡り 【9月第3週 休日】 【side-咏-】開始 咏「なーなー、京太郎置いてってよかったん?」 霞「試験期間中だからなるべく来ないほうがいいかなーってね」 郁乃「あ、着いたで~」 憩「2か月ぶりやねー」 エイスリン「ガンバル!」 霞「この中に入ったらみんな敵同士よ、情けなんていらない」 霞「思う存分やってきなさい」 「はい!」 雅枝「えー、今日はみんなよう集まってくれた」 雅枝「いろんな高校が集まっとる、高校ごとに理念の違いはある」 雅枝「例えば千里山女子高校であれば『常にトップを目指すこと』を心掛けとる」 雅枝「今日はその理念を守りつつ、それぞれ楽しんでくれたらええと思う」 雅枝「試合の組み合わせはこれから後ろのモニターに出る」 雅枝「お、出たな」 雅枝「ほな、選考会開始や!」 咏「うえぇ、なんか調子わりぃ……」 咏「対局室C、ここかぃ?」 泉「あ、三尋木さん」 咏「おっほ、泉じゃ~ん、咏でいいぜぃ咏で」 泉「えーっと、咏……ちゃん?」 咏「いいねぃいいねぃ、んじゃ行こっか」 ギギギー 開局 咏「うっし、リーチ!」 良子(今回はハルの打ち筋を使ってみましょうか) 良子「チー」 良子(3翻30符) 良子(後は誰かが気づくのを待つだけです) 泉(咏ちゃんのリーチ、なるべく警戒せんと) 泉(これなら、通るか?)トン 良子「ロン」 良子「5800」 泉「あ……はい」 良子(……ふむ) セーラ(泉が振り込んでもうたか) セーラ(今日はプロが相手やから、初っ端からとばすで!) 【待望背負いし大砲】発動! 東一局一本場 親 良子 30800 セーラ 25000 泉 19200 咏 25000 セーラ「ふっふ~ん」 良子「ポン」 良子「チー」 咏(戒能プロ、さっきから鳴いてばっかだねぃ) 咏(おかげでさっきのも流されたし) 咏(……そうか) 咏(この辺りかねぃ?) 良子「ロン」 良子「4200です」 セーラ「うへっ、和了られるかー」 セーラ(プロやっちゅうんにこまけーな) 東一局二本場 親 良子 35000 セーラ 25000 泉 19200 咏 20800 良子(さてと、ダマで跳満) 良子(このままで行きますか) 咏(やっべー聴牌できねー) 咏(今度は戒能プロが高い感じだし) 咏(勝てっかなー) 良子「ツモ、6200オール」 良子(和了りすぎましたね……) 良子(少し抑えますか) 東一局三本場 親 良子 53600 セーラ 18800 泉 13000 咏 14600 咏(判断基準はわっかんねーけど、とりあえず上位に食い込むようにしねえと) 咏(よし、跳満テンパイ) 咏(いずみんに当ててもぎりぎり残るし) 咏(これで行くかねぃ) 泉(あかん……) 泉(京太郎くんが応援してくれたのに) 泉(そういえば、図書館デートの約束してたんや!) 泉(って何思い出してるんや、こんな状況で!)トン 咏「ロン!12900!」 泉「はわっ」 セーラ(泉があかんな) セーラ(なるべく戒能プロと三尋木から取ってまくったる!) 【待望背負いし大砲】発動! 東二局 良子 53600 親 セーラ 18800 泉 100 咏 27500 咏(なんでここまで来てテンパイできないかねぃ) 咏(対面のやつはテンパイしてそうだし) 咏(やっばいねー) セーラ(あちゃー、ここで来てまうかー) セーラ(泉には酷やけど……) セーラ(しゃあないよな) 泉(咏ちゃんも戒能プロも、もちろん江口先輩も強い) 泉(でも、私かてこの二か月何もしてこなかったわけやない) 泉(こっからまくる!) セーラ「ツモ、6000オール」 泉「……は?」 終局 良子 47600 セーラ 36800 咏 21500 泉 -5900 良子「お疲れ」 セーラ「お疲れっした!」 泉「お疲れさま……でした」 咏「お疲れぃ」 咏(ま、次で取り返すかねぃ) 泉(こんなんでだいじょうぶなんやろか……) 二回戦 咏=61+117+60-30=208 郁乃=87+124+60=271 漫=81+116+30+30=257 雅枝=33+160+90=283 郁乃「お疲れさん~」 雅枝「お疲れ」 漫「ふーっ、ふーっ」 咏「……お疲れ」 雅枝「上重はトンパツのあの和了りよかったで、三尋木は和了に執着した方がええ」 雅枝「赤阪は……なんて言えばええんやろ」 雅枝「ようわからんかった」 咏(やべぇ……やべえよ……) 三回戦[咏・恭子・怜・絹恵] 怜「けほっ、けほっ」 怜「うぅ、なんか調子悪いなぁ」 怜「対局室は……ここか」 怜「早く竜華のひざまくらがほしいな……」 ギギギー 恭子「メゲるわ……」ズーン 絹恵「あ、あはははは」ウツロ 咏「はぁ……」ズーン 怜「なんやここ……」 咏=90+117+60-30=237 恭子=43+120+15+15=193 怜=17+100+60+15=192 絹恵=81+108+15+30=234 怜「あーあ、あと100点届かんかったかー」 絹恵「あと300点……」 恭子「なんやこの接戦」 咏「はっはー!やっと1位だぜ!」 怜「この調子やとダメかもな、こほっ」 恭子「私もや……」 絹恵「だ、大丈夫ですよ!末原先輩も園城寺先輩も私より強いですし!」 怜「二位に言われてもな……」チラッ 怜「……竜華みたいな乳しよって」ジトッ 絹恵「乳!?」 恭子「はぁ……」 咏「はぁ……」 怜「はぁ……」 絹恵「三人そろって!?私どんだけ恨まれとるんですか!」 四回戦 [咏・竜華・浩子・由子] 咏「さーてと、次も勝っちゃおうかねぃ~」 ダダダダ 咏「ん?」 浩子「ちょっとそれ捕まえて!」タッタッ 竜華「トキ!トキ!トキィィィィィィイイ!」タッタッ 由子「そこ!なのよー」ゲシッ 竜華「ウガァァァアア!」 浩子「確保!」 浩子「ご協力感謝します」 由子「どうってことないのよー」 咏「い、今のは?」 浩子「清水谷部長の禁断症状、気にせんでええよ」 竜華「トキィ……トキィ……」ハァハァ 咏「ほんとにいいのかよ……」 咏=42+120+60-30=192 竜華=22+120+25=167 浩子=8+116+15+15=154 由子=87+120+15=222 由子「私がトップなのよー」 浩子「真瀬由子……ノーマークやった」 竜華「トキ、トキハドコ?トキ?トキ?トキィィィィイイ」 咏「お、おい、本当にだいじょうぶなのかよ」 浩子「この『ときちゃんボイスチェンジャー』をつかえば……」 浩子(怜ボイス)「りゅうかーこっちやでー」 竜華「トキ!?トキ!」ダダダダダッダ 咏「逃がしちゃってよかったん?」 浩子「ああ、次は二人が同卓するはずやから」 最終戦 [咏・洋榎・憩・エイスリン] 開局 洋榎(テンパイでけへんなー) エイスリン「カン!」 エイスリン「カン!」 エイスリン「カン!」 咏「三連続カンって……」 憩「咲ちゃんみたいやなー」トン 咏(つってもこれで2翻80符、タンヤオも絡んでたらやばいねぃ)トン エイスリン「ロン!」 エイスリン「タンヤオ!サンカンツ!」 エイスリン「12000!」 咏「うえっ」 洋榎(なるほど、な) 洋榎(一人は素人みたいやから、ねらい目) 洋榎(一発いったるで!) 【灼熱の矛】発動! 東一局一本場 親 エイスリン 37000 洋榎 25000 憩 25000 咏 13000 洋榎(三尋木は手作りがちょっとばかし遅い、せやったら速く作るだけ) 洋榎(初心者は和了られないように気を付ければええ) 洋榎(荒川は……ようわからん) 洋榎「この局はこの愛宕洋榎がもろたで!」 「「「「ノーテン」」」」 洋榎「なんでや……」 東二局二本場 エイスリン 37000 親 洋榎 25000 憩 25000 咏 13000 同コンマのため、流局 咏(まーた調子わりぃなぁ) 咏(一応テンパイできたけど、和了れねえだろこれ) 咏(次に賭けるかねぃ) 洋榎(流局か……) 洋榎(今度こそ和了ったる!) 【灼熱の矛】発動! 東二局三本場 エイスリン 35500 親 洋榎 26500 憩 23500 咏 14500 洋榎(チートイドラ2、スジひっかけにもなる) 洋榎(この初心者なら引っかかるやろ) 洋榎「速攻親リーチ!」 咏「うげっ」 憩(愛宕さんが親リーかぁ……まあこれなら通るやろ) エイスリン(カスミ!) エイスリン(スジ!)トン 洋榎「ロン、18900」 エイスリン「エッ」 咏(そういやこの前霞がスジを教えてたねぃ) 咏(しゃあねえか……) 東二局四本場 エイスリン 16600 親 洋榎 45400 憩 23500 咏 14500 同コンマのため、流局 「「「「テンパイ」」」」 洋榎「いや、流れすぎやろ」 東二局五本場 エイスリン 16600 親 洋榎 45400 憩 23500 咏 14500 洋榎「カン!」 洋榎「嶺上!……ならず!」タン 咏(嶺上、ってことはもうテンパイしてるってことだよな) 憩(喰いチャンタ、安そうな手やな) エイスリン(カスミ……) 洋榎「来るでー、今度こそ来るでー」スチャ 洋榎「……って来とらんやないか!」 咏(さっきからうっせーな……ったく) エイスリン(テンパイ!) エイスリン「リーチ!」ニコニコ 洋榎「あ」 エイスリン「エッ?」 洋榎「荒川から和了ろ思うとったんやけど……ロン」 洋榎「49500」 エイスリン「…………」ブワッ 終局 洋榎 94900 憩 23500 咏 14500 エイスリン -33900 エイスリン「アリガトウ……ゴザイマシタ」 洋榎「あ、ほんま……ごめんな」 エイスリン「Losers are always in the wrong.」 エイスリン「All right」ニコッ 洋榎「え?」 咏「大丈夫だから気にするなってよ」 『対局が終わった各選手は中央ホールに集合してください』 憩「ほな行こか」 エイスリン「……ウン」 雅枝「あー、今日はお疲れ」 雅枝「選抜メンバーは後日学校の方に通達する、それまで練習を怠らんようにな」 雅枝「それと、選抜を決めるのはこの選考会の結果だけやない」 雅枝「今までの成果とかも関係しとるから、調子が悪くても落ち込まんように」 雅枝「私からは以上や」 雅枝「ほなこれにて解散!」 憩「エイちゃん、まだチャンスあるって!」 咏「府大会でもインターハイでも頑張ったんだから大丈夫なんじゃねえの?」 エイスリン「ウン……ウン……」 憩「せや!自分にご褒美でも買ってきたらええんとちゃう?」 エイスリン「ゴホウ、ビ?」カキカキ バッ |ごぼうの絵| 憩「ごぼう、やなくてご褒美や」 咏「頑張った人にあげるプレゼントだよ」 エイスリン「present……ゴホウビ!」 咏「そーそー、ほらあそこにコンビニあるから買ってくれば?」 エイスリン「ウン!アリガト!」 咏「気ぃつけろよー」 憩「咏ちゃんはどうやったん?」 咏「びみょーだねぃ」 憩「ウチも」 咏「ほんっと、長い一日だったよ」 憩「せやねー」 咏「あれ、そういやぁ……勉強ってどうなってたんだっけ」 憩「ウチはもう準備万端やでー」ニコニコ 咏「なんだよその笑顔!やっべーよさっさと帰んねーと!」タッタッ 憩「気ぃつけてなー」 憩「んーっ、今日は疲れたなぁ」 【9月第3週 休日】終 【9月第4週 平日】 朝、秋晴れの空に向かって手を伸ばす 京太郎「んーっ!」 京太郎「今日も今日とていい天気だ!」 明日から行われる試験から目をそらして今日の天気に目を向ける まあ、きっと大丈夫だからな、前回も学年上位だったし…… 京太郎「今日も頑張っていくかー!……ん?」 体の芯を伸ばして左右していると何かが目に入った 門の前に立っている人がいたのだ こんなアパートに何の用なんだ?尋ねてみよう そう思って門へ向かう 近づくほど、だんだんと相手の様子が見えてくる 門の前に立っていたのは、スーツ姿の大人の女性だった 黒縁の眼鏡と銀色の綺麗な腕時計の似合う綺麗な人 霞さんほど、とはいかないまでも、おもちもそれなり まさにザ・大人、というような人だった 京太郎「あのー、何か用でも?」 「貴方は……須賀京太郎ね」 京太郎「……なんで俺の名前を知っているんですか?」 「今の貴方には関係ないわ、ふーん……」 女性が俺の顔と身体をまじまじと見る、舐めまわすように、ってこんな感じなのだろうか 「いい顔にいい体格してるわね」 京太郎「はあ、どうも」 「これ、用があったら連絡して頂戴」 女性が俺に差し出したのは……名刺というやつか 女性の名前と電話番号が書かれてある あれ?顔を褒めたあとに連絡先を渡してくるって、ひょっとして…… 「あ、男に興味は無いから」 でっすよねー そう言うと、女性は清々荘を去って行った あらためて名刺を見てみる ふむふむ、秘書をやっているのか、秘書さんって呼ぼうかなー とか、そんなことを考えていると、ある見慣れた単語が目についた 京太郎「荒川、病院?」 京太郎「それにしても綺麗な人だったな」 京太郎「ちょっと目はきつかったけど……おっ」 憩「…………」ブツブツ 京太郎「憩さんじゃないか、ちょっと驚かしてみよう」 憩「ここが…………」ブツブツ バッ 憩「わわっ!?」 京太郎「だーれだ?」 憩「もう、京太郎くんかぁ」 京太郎「おはようございます、すごく集中してましたけど、ちゃんと前見てないと事故りますよ?」 憩「あーうん、ごめんな、昨日あんまりでけへんかったから」 京太郎「体壊したりするのもなんですから、気を付けてくださいね」 憩「うん、おおきに」ニコッ 京太郎「勉強中に悪いんですけど、これ」 さっき受け取った名刺を見せる 憩「なんや?」 京太郎「この人、知ってますか?」 憩「…………」 憩さんの表情が少しだけ曇る、笑顔のまま 憩「なんでそれを持っとるんや?」 京太郎「今朝清々荘の前にいて、少し話を」 憩「……そっか」 憩「あーごめん、ウチちょっと用事あったから先行くわ!じゃあ!」 京太郎「憩さん?」 こちらに微笑んで、憩さんは走って行ってしまった まるで何かを誤魔化すように 京太郎「うーん……」ムムム 咏(京太郎のやつ、何考えてるんだ?) 「ねーねー聞いた?転校生が来るいうウワサ!」 「来週来るらしいやん!」 「楽しみやわ~」 京太郎「転校生……秘書さん……病院……」ムムム 咏「何なんだ?一体」 京太郎「今日は屋上じゃなくて気分転換に部室に行くか」 京太郎「あれ?そもそも部室って空いてるのか?」 京太郎「まあいっか、失礼しまーす」 ガチャ 京太郎「空いてなかったか……どうしよ」 憩「京太郎くん?」 京太郎「部室空いてないんですね」 憩「鍵も借りられへんかったからね」 憩「せや、京太郎くんも一緒に食べへん?」 京太郎「どこでですか?」 憩「んー……グラウンドとか?」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 憩「ここでええな、京太郎くん」ポンポン 京太郎「隣っと」 憩「今日は購買の弁当なんやね」 京太郎「気まぐれですからね」 憩「気まぐれ……か」 京太郎「そういえば、国麻の後に新人戦があるんですよね」 憩「あー秋季大会やね、ウチらは部員足りへんから出られんけどね」 憩「個人戦はあるけど、どうせならまたみんなでやりたいな」 京太郎「ですね……来年のインターハイまでお預けですか」 憩「出ること確定なん?」 京太郎「あっ……まあ出られるでしょう、憩さんと咏がいれば」 憩「来年、部員集まるとええな」 京太郎「また俺が集めますよ」 憩「それもええけど、今度はみんなでやりたいな」 京太郎「それはいいんですか……」 京太郎「放課後かー何もすることないなー」 京太郎「でも、何かあったような?」 京太郎「そうだ!泉と勉強をするんだった!」 京太郎「あっぶねー忘れるところだった」 京太郎「図書館でよかったよな」 京太郎「急いでいかねえと!」 泉「京太郎くん、まだかな」ソワソワ 泉「私の勘違いやったんかな……」 泉「ちゃんと着替えてきたのに……」 京太郎「おーい!泉ー!」 泉「京太郎くん!」 京太郎「ごめん、待たせたな」 泉「い、いえ今来たとこです」 京太郎「じゃ、中に入るか」 泉「はい!」 泉「図書館デート、楽しみや!」 京太郎「えっ?」 京太郎「今日は勉強しに来たんだけど、デート?」 泉「えっ、あ……ぁぅ……」カァァ 泉(結局私の勘違いやったんか……恥ずかしい!) 京太郎「あーあれか、関西人のボケか、泉でもするんだなー」 泉「えっ、ええ、そうです、デートなんてそんなわけないですよー」 京太郎「だっ、だよなー」 泉「ですよー」 京泉「「あはははははは」」 京泉(*1) 泉「――――っと、こんなところでしょうか」 京太郎「ふ~むなるほどなるほどなるほど~」 泉「本当にわかってるんですか?」 京太郎「おう!泉は頭がいいんだな!」ニカッ 泉「そ、そんな……」カァァ 泉「よく本を読んだりしてるので……」メオヨギ 京太郎「へぇー、それじゃあ次行こうぜ次!」 泉「ここはですね―――」フニッ 京太郎「お、おう……」 泉「それでここは―――」 京太郎(泉がよりかかってくるから当たってる!せんべいだけど!) 泉「ちゃんと聞いてます?」 京太郎「おう、ばっちりだ!」 泉「ここは―――」 京太郎(集中できねー!) 夕 泉「こんなところでしょうか」 京太郎「教えてくれてありがとな」 泉「いえ、私の勉強にもなりますし」 泉「京太郎くんはまだここに残るんですか?」モジモジ 京太郎「ああ、そのつもりだけど、どうかしたか?」 泉「い、いえっ、別に一緒に残りたいとかそういうわけやないですから!」 京太郎(泉がいると楽だからなー、でも泉にも予定があるだろうし、どうしよ) 京太郎「泉、まだいいか?」 泉「ええ、もちろんですとも!」 京太郎「そうか、よかった、それでここなんだけどさ」 泉「ああ、それは―――」 泉「ここは―――とあるので―――ということですね」 京太郎「うん」 泉(京太郎くんの顔がこんな近くに……)カァァ 京太郎(振り向けばすぐ近くに泉がいるんだよな……)カァァ 京太郎(よくよく考えたら泉って結構レベル高いよな) 京太郎(顔も可愛いし……でもあの制服って何なんだ?) 京太郎(似合ってるし可愛いけど、誘ってるようにしか見えないんだよな……)モンモン 泉「きょっ、京太郎くん!聞いてます?」 京太郎「おっ、おう、もちろんだぜ!」 京太郎(集中できねー!) 京太郎「いよいよ明日から試験か……」 京太郎「あんまり寝られないからメールでもしよう」 京太郎「照に送るか、ふぁあ」 京太郎「眠いな」 京太郎『おやすみなさい、また明日』 京太郎「送信っと」 京太郎「おやすみー」 照「京からメール」ワクワク 『おやすみなさい、また明日』 照「……は?」 照『どういうこと?』 三時間後 照「返ってこない……」ズーン 照「わけがわからないよ……」 【9月第4週 平日】終 テストの結果 国語 87(-13) 数学 62(-37) 科学 49(-44) 社会 70(-30) 英語(ぞろ目) 100(+13) 【9月第4週 休日】 京太郎「科学自信ねえ……」 京太郎「国語は教えてもらっただけあって解けたけど、うああ……」 京太郎「どうしよう……」 朝 京太郎「本でも読むか」 京太郎「どれを読もう……」 京太郎「WEEKLY麻雀TODAYを読み終えよう」 京太郎「お、戒能さんが載ってる」 京太郎「瑞原プロも載ってるし、野依プロも載ってる」 京太郎「俺、この人たちと知り合いなんだよな……」 京太郎「なんか自慢だな」 京太郎「よっし、読み込むぞ!」 京太郎「三人とも立派なおもちだよな、写真集とか無いんだろうか」 京太郎「そういえば、今日から選抜の練習だっけ、あくまで選考会の一部らしいけど」 京太郎「俺も行ってみようかな」 昼 京太郎「よし、行ってみるか!」 京太郎「場所は……千里山か」 京太郎「入れるかな……」 京太郎「戒能さんに連絡入れとけばいいか」 京太郎「なんとか入れたな」 良子「はろー、須賀くん」 京太郎「どうも、こんにちは」 良子「麻雀部の部室は、知ってるよね?」 京太郎「来たことはあるので」 良子「なら良かった、私は少しやることがあるからここまで」 良子「また後で」 京太郎「はい、また後で」 京太郎「さて、と何をしよう」 京太郎「特訓は他の人に手伝ってもらうのもなんだから戒能さんとかに手伝ってもらおう」 京太郎(みんな集中してるな……) 良子「やっ、どうだい?」 京太郎「皆さん集中してるから俺が邪魔していいのかなーと」 良子「それなら私が話し相手になろうか?」 京太郎「戒能さんもそんなことが言えるようになったんですね」 良子「まあね、君のおかげだよ」 良子「コーヒー飲むかい?」 京太郎「いただきます」 良子「ブラックでいい?」 京太郎「大丈夫です」 良子「さて、何の話をしようか」 京太郎「んーじゃあ、戒能さんの趣味って何ですか?」 良子「趣味、か見ての通り麻雀一筋だったからね、無いよ」 良子「たまに読書したりテレビも見たり、インターネットもするけど、趣味と言うほどではないね」 良子「逆に聞くけど、須賀くんの趣味は何?」 京太郎「俺は……俺も同じですね」 京太郎「趣味という趣味は持ってないですよ」 良子「ふふっ、似たもの同士というやつだな」 京太郎「ですね」 京太郎「そうだ、前から聞きたいと思ってたんですけど」 良子「ん?何かな」 京太郎「麻雀に最も必要なものって何だと思いますか?」 良子「ネセサリーか……うーん」 良子「そんなことは考えてもみなかったよ」 良子「そうだな……楽しむこと、とか?」 京太郎「楽しむこと、ですか」 良子「イエス、楽しくなければやってられないだろうし、色々な人たちと楽しむためにここまで来たんだから」 良子「私のアンサーは楽しむこと、だね」 京太郎「なるほど、ためになります」 良子「そういってもらえるとグラッドだよ」 良子「……そういえば、清水谷さんとはどういう関係?」 京太郎「竜華さんですか?」 良子「この前も名前で呼び合っていたし……ひょっとしてこ、こここっ、恋人、とか?」 京太郎「まさか、ただ仲良くしてもらってるだけの友だちですよ」 良子「じゃ、じゃあ!」ガタッ 良子「わっ、わたっ、私のことも、そのっ、戒能さんじゃなくて、えっと、そのっ……」カァァ 京太郎「どうしたんですか? 773」 京太郎「どうしたんですか?良子さん」 良子「えっ」 良子「今、何て……」 京太郎「あ……やっぱりダメですか?」 京太郎「てっきり名前で呼んでほしいのかと」 京太郎「すみません、生意気でしたね」 良子「そんなこと、ないよ」 良子「むしろオールライトだよ、もしかしてエスパー?」 京太郎「良子さんだからわかったんですよ、友だちじゃないですか」 良子「そ、そうだよね、えと、じゃあ、きょっ、きょきょきょ、きょうた……ふぅ」 良子「そうだよね、これからもよろしく、京太郎」ニコッ 京太郎「…………」 良子「京太郎?」 京太郎「あ、はい!こちらこそ!」 京太郎(笑顔も綺麗だなぁ、おい!) 京太郎(友だちって何なんだよ……) 京太郎「そうだ、良子さん」 良子「ワッツ?」 京太郎「特訓手伝ってくれませんか?」 良子「トレーニングだね、いいよ」 良子「京太郎のフォローもしなければいけないからね」 京太郎(牌の感覚、卓の雰囲気) 京太郎(この感じ、なんだか……) 良子「こんなところだね……ん?」 京太郎「…………」 良子「今、何か考えているか?」 京太郎「つい最近なんですけど、麻雀をしてると思い出すんですよね」 京太郎「昔のこと、照と咲とモモ……あっ、宮永姉妹と東横桃子と打ってたときのことなんですけど」 良子「その感覚が戻ってきてる、と?」 京太郎「そんな感じでしょうかね」 良子「そうか……」 京太郎「何かわかりますか?」 良子「いや、何も」 京太郎「ですよねー」 京太郎「あの三人ともまだ互角に打てていた気がするんですよね、明確ではないんですけど」 良子「……それは少しインタレスティングだね」 良子「もう少しやってみようか」 良子「で、どう?」 京太郎「どう、と言われましても、まだぼんやりと思い出す程度なので」 良子「そうか……力不足だったね、すまない」 京太郎「いえ、良子さんはありがたいですよ」 京太郎「こんな俺の話を聞いてくれて、ありがとうございます」ニカッ 良子「う、うむ、そうだね、うん」カァァ 夕 京太郎「まだ練習は続いてるみたいだし、俺も残るか」 京太郎「次は何をしよっかな」 京太郎「うろちょろするのもあれだし、何か手伝うか」 京太郎「データをまとめよう、牌譜の整理でもするか」 京太郎「そうと決まれば……このパソコン使っていいんだよな」 良子「何やってるんだ?京太郎」 京太郎「牌譜の整理をしようと思いまして、このパソコン使っていいんですよね」 良子「確かそのはずだったと思う」 霞「あら、京太郎くんが牌譜まとめてくれるの?」 京太郎「何かやらなきゃな、って思ったんで」 霞「それじゃあこれもお願いね、今までの牌譜」 京太郎「わかりました」 霞「そうだ、私も手伝おうかしら、一人じゃ大変でしょ?」 京太郎「いいですよ、俺一人で大丈夫ですから」 霞「まあまあそう言わずに、ね?」 京太郎「……そうですね、お願いします」 良子(カスミと京太郎、仲良い……)ジーッ 良子「…………」ムムム 京太郎「良子さん、どうかしました?」 良子「あーいやー、なんでもない、私も手伝っていいかな?」 京太郎「はい、お願いします」 京太郎「これは、怜さんに竜華さん……千里山の人たちの牌譜ですね」 良子「」ピクッ 霞「学校ごとにまとめておいたのよ、でも細かくまとめるのはちょっとね」 京太郎「やっぱり霞さんは頼りになりますね」 良子「」ピクッ 霞「そういう京太郎くんこそ」 良子「」ピクッ 京太郎「いえいえ霞さんこそ」 霞「京太郎くんこそー」 京太郎「霞さんこそー」 良子「きょっ、京太郎!は仲のいい友だちが多くないか!」 京太郎「名前で呼んでる人のことですか?」 良子「オフコース!」 京太郎「そうですね、咲、照、モモ、憩さん、霞さん、エイスリンさん、咏、郁乃さん、怜さん、竜華さん、泉、淡、洋榎さんに由子さん」ユビオリ 良子「……ずるい」 良子「京太郎はなんでそんなに友だちが多いんだ!」 京太郎「良子さん、静かにしましょうよ」 良子「ん……そうだね、ごめん」 良子(どうやってそんなに作ったんだろう……) 京太郎(牌譜牌譜ーっと) 霞(友だち、そうよね……って何を期待してるの私は!) 霞「このくらいかしらね」 京太郎「お疲れ様でした」 良子「私も疲れた……」 京太郎「コーヒー入れてきますね」 霞「私は他の子たちを見に行くからいいわよ」 京太郎「了解です」 良子「はぁ……」グデー 京太郎「そうだ、もう一回特訓に付き合ってくれませんか?」 良子「うん?いいよ、さっきの続きだね」 京太郎「よろしくお願いします」 京太郎「ロン、16000です」 良子「おお、だんだん私に食って掛かるようになったね、グッド」 京太郎「そういえば良子さんってイタコで傭兵なんですよね」 良子「のーうぇいのーうぇい、それは噂だよ」 京太郎「でもよく他の人の打ち方を真似してるとか」 良子「うーん、私はその人の雰囲気を真似るだけだからね」 京太郎「でも他の人の真似をするってすごくないですか?」 良子「そうでもないよ、京太郎くんだってやろうと思えばできるはず」 良子「今回はそれをやってみようか?」 京太郎「……そうですね、やってみましょう!」 良子「まずは相手の手元を見て、相手の顔を見る」 良子「とにかく相手のことを見るんだ」 京太郎「相手のことを……見る!」 京太郎(ブラウスに覆われてるけど、いいおもちだなぁ)ジーッ 良子(京太郎から変な視線を感じる……集中してるんだね、実にグッドだよ) 京太郎「今日の練習はいろいろ刺激的だったな」 京太郎「特に良子さんのおもち……ごくり」 京太郎「今夜は何をしようかな」 夜 京太郎「暇だし、メールするか」 京太郎「この前があれだったし、照に送ろう」 京太郎「何て送ろうかなー」 京太郎「あいつ、白糸台でうまくやれてんのかな」 京太郎「長くメールするのも迷惑だろうし、練習とかもあるだろうから一通だけでいいよな」 京太郎『白糸台でうまくやれてるか?』 京太郎『ちょっと心配なんだよな(笑)、おやすみ』 京太郎「まあこんなもんだよな」ピッ ヴーッ ヴーッ 照「!京から……」 照「……ありがとう」 照『うまくやれてるよ、そっちも頑張ってね。おやすみ』 照「おやすみ」ピッ 京太郎「もう一人誰かに送ってみよう」 京太郎「誰に送ろっかな」 京太郎「咲にも何か送っとくか」 京太郎「あいつらは中部なんだよな、中部ってーと他に愛知とか」 京太郎「対木さんは愛知だったっけな、個人戦にも出てたし……」 京太郎「長野だと龍門渕さんとこと咲のとこと……あとはどこだ?」 京太郎「まあ誰がいても咲なら余裕だろ」 京太郎『元気してるか?』 京太郎「送信っと」ピッ 京太郎「咲の胸ももっと成長しねーかなー」 ヴーッ ヴーッ 咲『こっちは元気だよ、そっちはどう?』 咲『麻雀でわからないことがあったら教えてあげるけど?』 京太郎「むっ、俺だって良子さんに褒められたんだ」 京太郎『咲のくせに生意気だぞー』 京太郎『今度会ったら頭ごりごりの刑だな』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『あれは痛いからやめて』 咲『それに私だってか弱い女の子なんだよ!』 咲『いつまでも子どもの時と一緒にしないでよね!』 京太郎『女の子……ねえ』 京太郎『照を見てる限りだと伸び代なさそうだけどな』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『京ちゃんったらまたエッチなこと考えてる!』 咲『京ちゃんの変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態!』 京太郎「なんだよこれぇ……」 京太郎『ごめん、そんなに本気になるなよ』 京太郎『確かに咲はちんちくりんで貧しくて方向音痴なぽんこつちゃんだけど可愛いと思うぜ』 京太郎『きっと誰かが貰ってくれるよ、うん』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『バカにしたところの方が多くない!?』 咲『まあでも、そのくらい京ちゃんは私をわかってるってことだからね、許してあげるよ』 咲『そろそろ寝るね、おやすみ』 咲「送信!」ピッ 咲「……えへへ」 咲「可愛い、か……えへへ」テレテレ 咲「あ、全然嬉しくなんかないよ!……でもちょっと、いやちょびーっと、ほんのちょこっとは……嬉しかったかな」カァァ 咲「って誰に言ってるんだろ……もう寝よっ、おやすみっ!」 咲「…………」 咲「…………」ドキドキ 咲「…………」ドキドキ 咲「あーもう!」バサッ 咲「京ちゃんのせいで全然寝れないよ、どうしよう……」 咲「……」ポクポク 咲「そうだ!」チーン! 咲「モモちゃんに自慢しよっと」ピッピッピッ
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